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2010年07月21日

THS-Ⅱシステムの燃費の良さ -クラウンハイブリッド- 続2

THS-Ⅱシステムの燃費の良さ -クラウンハイブリッド- 続2 このブログレポートをお読みになると解って戴けると思いますが、トヨタのハイブリッド機構は凄く複雑な動きをコンピュータが統合管理し、瞬時の切替えを繰り返しています。

その動きは、良く注意していないと殆ど解らない程の振動だけが知らせてくれます。エンジン音は極くかすかで、ホント熊倉さんの言葉通り、『溜息』そのものです。


特に3.5リッターの6気筒ガソリンエンジンを起動させたり停止させたり、それは目まぐるしいもので、高速時にエンジン停止状態から瞬時に起動、回転数を合わせて駆動系統に繋ぐという、機械系には過酷な作業です。

燃費を良くするためのカギは、この過酷さを出来るだけ和らげた走りを心掛けてあげる事にあるのかも知れません。プリウスやインサイトのような、CROWNに比べるとかなり軽量な車体のクルマにこのパワフル+重量級ボディが対抗するのは無理としても、ある程度まで近づくには、幾らかやり方を頭で考える必要がありますね。

1
●総走行距離1,059km時
②エンジン停止→バッテリー充電中
 -滑走中、回生ブレーキ稼動中

この状態は、時速79kmで空走し、エンジンは停止、回生ブレーキが効いていてバッテリーに急速に充電しています。
2
●総走行距離1,060km時
⑤エンジン起動中→バッテリー充電中
 -エンジン動力による走行中

この状態は、時速73kmでエンジンが起動し、専らエンジン動力のみで後輪を駆動、同時にバッテリーに電気をチャージしています。
3
●総走行距離1,061km時
⑦エンジン起動中→バッテリー充電中
 -エンジン動力による走行中
 -エンジン動力でモーターを稼動
 -後輪駆動にモーターアシスト中

この状態は、高速走行中に更にアクセルを踏み増した為、起動中のエンジンが後輪駆動用とモーター稼動用になりました。モーターはエンジン動力を得て、それを後輪駆動アシストしながら、同時にバッテリーに電気をチャージしています。
4
●総走行距離1,063km時
①エンジン停止中→バッテリー放電
 -EV走行中

この状態は、時速61kmでEV走行しているところです。上記の状態のあと、アクセルを強く踏む必要が無くなった為、比較的パーシャル状態で減速しないようにアクセルに足を乗せている感覚です。

ここでアクセルを踏むのを止めると、すぐに回生ブレーキが効き始め、ブレーキを踏まずともゆっくりですが多少減速しながらバッテリーにもチャージ開始します。
5
●総走行距離1,063km時
②エンジン停止→バッテリー充電中
 -滑走中、回生ブレーキ稼動中

この状態は、時速52kmで空走し、エンジンは停止、回生ブレーキが効いていてバッテリーに急速に充電しています。
6
●総走行距離1,064km時
⑧エンジン起動中→バッテリー放電中
 -エンジン動力による走行中
 -エンジン動力でモーターを稼動
 -バッテリー動力もモーター稼動に参加
 -後輪駆動にモーターアシスト中

この状態は、高速空行中/回生ブレーキ稼動中にアクセルを踏み込んだ為、エンジンが起動し専らエンジン動力で後輪駆動したのち、間を置かずエンジンが後輪駆動用とモーター稼動用に変わり、同時にバッテリーからモーターに電力供給開始、モーターはエンジン動力と電力の双方を得て、その力を後輪駆動のアシストに全力投入しています。
7
●総走行距離1,066km時
①エンジン停止中→バッテリー放電
 -EV走行中

この状態は、時速73kmでEV走行しているところです。上記の状態のあと、アクセルを強く踏む必要が無くなった為、すぐエンジン停止し、速度を維持する為にパーシャル状態で減速しない様、アクセルに足を乗せて走っています。
8
以上、中速域主体の15kmほどの走行を実況中継みたいに掲載してみました。
市街地での低速走行時にエンジンを積極的に起動させると、パワフルな3.5Lの6気筒と重い車体が燃費悪化にすぐ影響します。然し中速~高速走行でのエンジン起動では、此れ迄の常識に照らしてそんなに燃費が悪いエンジンではありません。
一方、ハイブリッド機構を積極的に活動させて更に飛躍的に燃費良く走るには、上記の①と②、つまり充電とEV走行を交互に繰り返す一定の走りのコツを掴むと、カタログ10・15モード燃費値の周辺での走りも出来そうです。

こちらの画像はこの走りの際の過去30分間の区間燃費グラフです。精確では無いものの、この30分間だけの平均燃費は少なく見積もっても20.5km/L以上である事が解っています。

現状はまだEco-Mode だけでしか走っていませんので、慣らし後に各Mode でいろいろな組合せを試してみたいと思います。特に、Power-Mode ですが、Eco-Mode でこれだけ加速力が有ると、Power-Mode で全開走行したらどんな加速になるのか、興味津々です。また、どのMode が一番Eco なのかを見てみるのも楽しみです。

ブログ一覧 | 燃費レビュー | クルマ
Posted at 2010/07/21 20:27:15

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この記事へのコメント

2010年7月22日 17:40
かなり複雑なシーケンスが組まれているのですね。

私の勉強不足なのですが、エンジン停止中、ブレーキのマスターバックサーボ機構は、
どうなってるんでしょうか?
完全停止で切り離されてしまうと、負圧がかからなくなるんじゃないかな?と。

先日、HS250hに乗った時も、ここが不思議だったんです。
なにか強制的にサーボ機構を働かせてるのだとは、思いますが・・・。

燃費を稼ぐため、最近の車は、オルタネーターの負荷制御、電動ウォーターポンプ採用など目まぐるしい物がありますが、だんだん置いてきぼりですw

そういえば、エアコンもどうなってるんだろう?と疑問を持ちだしたら、キリが無いです♪
(アメ車のカスタムカーでは、電動式エアコンを積載してるのを見て、驚きました!)


コメントへの返答
2010年7月23日 0:04
nabeko さん・・・

駄目ですよー、またイキナリ難しい単語で敷居上げたら・・・

それって、真空倍力装置が停止する問題の事でしたら、『クラハイなどTHS-Ⅱ採用のHybrid車にはECB(電子制御ブレーキ)Systemが付いてて、電動式油圧ポンプを含む4輪のアクチュエータを独立制御する』そうです。

これにトラクションコントロール(TRC)、ABS、スタビリティコントロール等も含めて制動力電子的4輪配分制御(EBD)をコンピュータが自動的にやるそうです。

エアコンも電動式エアコン、パワーステアリングもラック軸に電動モーターが付いてて(EPS、電動パワステ)、走行中急に滑りやすいコーナーに進入したら、コンピュータが自動的に操舵トルク量を調整してドライバーが気付かない程に助けます、なあんてカタログには書いてあります。

従ってエンジン停止中も相当な電力を必要とします。それ故強力でバカでかいバッテリーを搭載しています、という事だそうです。

電気で何でも賄うぞ、という感じですが・・・
2010年7月22日 22:29
こんばんは(^^♪

写真(1~7)の中のバッテリー容量ですが、満タンになった事はありますか?
最高でも上2段を残して満タンになった事がありません。
表示がアバウトなのかなぁ~
コメントへの返答
2010年7月23日 0:27
beaver@viva さん、こんばんは。

コメント、有難う御座います。

皆さん、やっぱり結構いろいろトライしているんですね。確か、上一段残したとこまでは容量貯まった事あると思うんですが、満タンは一度も無いです。それも記憶違いかな。

それで、実はこの報告用に全部で46カットの画像をPC内に残していますのでさっき確認してみたら、beaver@vivaさんと同じで、上二段を残したとこまでのが最高値でした。

どこかで、この件をコメントし合っているブログ見た気がするんですけど思い出せません。
2010年7月23日 0:22
なるほど、そういうことですか。
ホンダの気筒停止SYSTEMなら納得できたんですが、やはり電動ポンプ式なんですね。

電動パワステは、社用車FITで体験していますが、トヨタ式は操舵力に違和感が無く、扱えますね。
FITは、アシスト量が多く、フワつく印象が否めません。
(嫁もフワフワして、恐いと言いましたからw)

電動式エアコンにも、驚きました!
今度、デラで見てきます・・・もう、興味深々です(^^;
コメントへの返答
2010年7月23日 0:53
はー、納得して貰えて助かった・・・

クラハイの走行制御はVDIMって言うんですが、このクルマは、たかがカタログなんですけど新しい名称がごっそりで解んなくなります。

RX7やNSXで峠攻めてた頃は、手にずるずる来るか来ないかで単純でした。クラハイは、限界超えるのがいつなのか、そんな走りをしたら予兆無くコースアウトしちゃうのか。

公道でそこまでこのクルマで出来る筈も無いので、それこそ馬鹿馬鹿しくてもジャーナリストの人に一度企画で全開走行レビューして欲しいんですけどね。0-100km/h、6.2秒の実力は有るんですから。
2010年7月23日 22:00
SuperCityさん、こんばんは♪

ほう、こんな複雑なことになっているんですか。勉強になります。どうもこの手の話には疎いのですがSuper Cityさんの解説で少しは理解できました~。全く素人的な質問なんですが、HV車のバッテリーにはかなりの負荷がかかっているように思えるのですが寿命はどのくらいなんでしょう?バッテリー交換費用も高額なんでしょうね。
コメントへの返答
2010年7月24日 1:08
茶~ちゃん さん・・・

またこんな難しい質問を・・・

そんな事まで買う時考えてませんでした。
無理 まだクラハイ出て2年?3年?
これ有償交換した事のある人、まだ居ないのでは?
このタイプのバッテリーは交換費用は20万くらいじゃないかな?Dラーさんに次の機会に聞いてみます。

ニッケル水素バッテリーは電気の出入れ作業によってかなり負荷が掛かり、耐久性が基本的に問題となる反面、本体を大容量にして電気がいつも満パイにならないように設計すると、飛躍的に寿命が延びるので、THS-Ⅱはデッカいバッテリーにしてるという話しをどこか記事で見ました。

因みにハイブリッドバッテリーなど、ハイブリッドカー特有の部品は、新車購入後5年、又は走行10万kmまでメーカー保証がついています。特別保証項目(エンジン、ミッション、ブレーキ、ステアリング、ギヤ等)と同等条件です。
2010年7月24日 22:58
皆さん、難しいコメントをされるのですね・・・。レベル高過ぎでついて行けません(笑)
私はこのメーターパネルの写真、70kmとかで走行中にどうやって撮影しているのかな~とか、レベルの低いことを感じてました。
クラハイのメーターには随分いろんな情報が出るんですね!走りながら見入ってしまいそうです。(笑)
コメントへの返答
2010年7月25日 5:57
元気 p( ^ ^ )qさん、コメント有難うございます。

さすが皆さん「クルマ好き」なのが伝わって来るコメントで、「うわーこんなの来た、どーしよう」っていう場合が多いです。

撮影は、まわりにクルマが居ないのを見計らって、ハンドルの内側でカッシャカッシャ撮りまくります。半分以上ブレて使えません。

でもタコメーターが無くて、つまんないんです・・・
トヨタの Hybrid 車ではGSにも無くて、LS600h にようやく有るだけなのです。クラハイ納車するまで、タコメーター有ると思ってました。いらないじゃないかじゃ無くて、見たいんだから、Sモードにしたらタコに切り替わるようにして欲しいです。

プロフィール

「クラハイ洗車して、買い物して帰宅したら雨(;^_^A http://cvw.jp/b/712941/48462663/
何シテル?   06/01 17:45
2010年3月、GWS204クラウンハイブリッドを納車してから15年目に突入し、積算総走行距離100,000kmを達成、益々現役です。ノーマルの柔らかさに我慢出...
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