こんばんは。
表題のマイクロロンATTは、納車からODO20,000km超えでトランスミッションオイルを交換した際、ディーラーで添加を希望したものの、当時トヨタ側はメーカー保証期間内でこのマイクロロンATTをミッションに使う事に慎重になってしまったため一度は添加を諦めたという経緯があります。
当時トヨタ側のコメントとして、CVTには使用出来ないこと、THS-IIトランスミッションに使用した事例や実施検証がまだ出来ていないことから施工後の不具合発生については保証が出来ない、ということでした。
でも、ODO40,000kmを超え、2回目のトランスミッションオイル交換をすることになって、再度ディーラーで同商品のミッションオイルへのマイクロロンATTの添加を検討した結果、行こうということになったのです。
丁度納車登録から5年が経って、延長保証しないということにして、ミッション壊れても自己責任でディーラーに保証してって言わないからやって、と依頼した訳ですが。
今回、普段の燃費走行から見た、再レヴューですね。
通常のトルコンに対しては、マイクロロン社でも検証されていて問題無いとの確証が得られているようですが、ネガティブな面での懸念事項として、CVTには使用不可であるという事があります。
マイクロロン-ATの取扱い説明書の内容を見ると・・・
・実走行距離で5万kmを超える車への使用は出来ません。
・CVTには使用出来ません。
・旧ローバーミニのATFへは使用出来ません。
・1度に4オンス以上の処理をするとATFがオーバーフローすることがあるので絶対にやめてください。
・オイルレベルゲージの確認、適正なATF量の確保、不純物混入の防止のため、またATFのレベルゲージが無いモデルなどの場合にも、購入した専門店やDらーに作業をまかせてください。
・エンジンを止めて最初にマイクロロン-ATの缶の半分の量、4オンスをATFレベルゲージ用の穴から注入してください。
・注入後、ただちに1時間以上走行してください(急発進、急加速、全開走行はつつしんでください)。
・1回目の注入より160km以上走行後に新たにATFを交換(ATF交換後2万km未満の走行車ではATFの交換は必要ありません)して、残りの4オンスを注入してください。
自動車専門誌の記事や仕様紹介欄には、トヨタのTHS-IIは「電気式CVT」との記載が散見されます。CVT方式と言えば、ミッションの変速作動にチェーンやベルトが使われていますが、私のブログで何度か言及していますがクラウンハイブリッド/LEXUS GS450hに搭載されているV6縦置きFR駆動方式のTHS-IIミッションカットモデルを見てみますと、いわゆるベルト駆動の類は無く、勿論クラッチ板も存在しません。
様々なサイズの数多くのギヤが常時噛み合って回り、動力をドライブシャフトに伝達しています。つまり、理論的には駆動系の金属接合面が滑ってパワーロスを生じたり、変速機構に不具合が発生したりする事は考えにくい。デファレンシャルギヤと基本的に構造は同じなのです。
因みに、これだけのギヤが同時に各個に接していることによるフリクションロスは、かなりのものだろうと容易に想像出来ます。
以下は2015年に初めてこのマイクロロンATTをディーラーで注入して貰った際の撮り溜め写真ですが、この後20,000kmごとにミッションオイル交換し、同時に注入して貰っています。
こういう、細い専用の管っていうんでしょうか、それで注入します。
んで、その後、当初ディーラーの整備士さんが心配したような不具合やエラーは全く発生せず、12年目の今まで問題なく走れています。
んで、先週の実家行き即席ハイヤー仕事の際の区間燃費を測ってみると、
もちろん、全行程を一般道路しばりで走ってますが、
あ、実は気温がだいぶ下がったもんで、クーラー使わないで過ごしたのですが、
往路の区間記録は、30.6km を 17.1km/L。ガソリン1.79リッター消費。
区間数値を記録。
実家周りでの買い物ツアーでは、10.6km を 11.3km/L。
ガソリン0.94リッター消費。
・・・これだもんで、一日のトータルの燃費としてはまとまっちゃうんですよね。
んで、復路も、モーター走行出来るところはどんどん電気で走ります。
結果、往路区間の燃費は、
あら、珍しく、31.5km を 往路と全くおんなじ17.1km/L。
ガソリン1.84リッター消費。
・・・ってことで、一日のトータル記録は
72.7km を 15.9km/L。ガソリン4.57リッター消費。
ね、上記の区間で区切ったとこだけの燃費数値を見たら皆さんびっくりしちゃうかも知れませんね。でもただ行ってこいだけなら3.5Lエンジン車としちゃ凄い記録になるんですが、それじゃ誰でも燃費記録の捏造が出来るし、皆さんがやってる実用燃費データとベースが違っちゃいますからね。
でもそれでも、一般道でマイクロロンATTの使用前と使用後とで、概ね1km/L~1.5km/L程度数値が良くなっていて、これはやって良かったです。
因みに高速道路での定速走行で何度か試してみましたが、こちらはクラウンハイブリッドではあんまり効果は出てない気がします。
アクセルの踏み方ひとつで変わりはあるのですが、16km/L台がせいぜいです。
まあ、ずうっとエンジンが起動しているので、仕方ないとも言えますが、そうなると昔のエンジンに比べたら、2GR-FSEはかなり燃費向上を果たしているエンジンなんじゃないかなって、思います。
・・・プリウス君とかに比べたら、これだって別にどうでも良いくらいの数値でしか無いとは、わかってますけどね( ;∀;)
ただ、このでかいクルマで市街地一般道片道30kmを走るのに、ガソリンの消費量が1.8リッターっていう事実は、すごいと思います。
火力発電所からの電気を充電することなく、かなりの距離をエンジン停めて走っているっていうことですもんね。