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2010年09月03日

CROWN HYBRID 動力系統紹介-01 2GR-FSEエンジン

CROWN HYBRID 動力系統紹介-01 2GR-FSEエンジン  これまで我が家のクラハイ君と有名な外車とで、『勝手にブログ上対決』的な事をやっていますが、クラハイ最大の特徴である『クラウン史上最強のストロングハイブリッド』という性格は、表面を撫でるだけではただの謳い文句でしかありません。

BENZやBMWのハイブリッド車と並べても、まだ連載中のAUDI A4L V6-3.2L quattro との比較レヴューにしても今のところ、やれシートの材質が、木目化粧が、と表面的。

という反省のもと、カタログトークじゃ無く、きちんと現行車の発動機やハイブリッド機構の中身を勉強して、もう少し深く理解しようと思いました。なので、記録の意味も含め『愛車紹介』で勝手にブログ掲載しちゃいます。クルマに詳しい方々には目障りと思いますが、どうかご容赦ください・・・

順番としては動力系(エンジン)、それからハイブリッド機構⇒VDIM(車両運動統合制御)⇒アクティブ/パッシブセイフティ⇒NAVIシステム・・・と、順を追って行きます。
憧れのAUDI A4L との対決比較は、並行して進めます。

では、皮切りにガソリンエンジンから。
現行クラハイ搭載の2GR-FSEは、基本は3GR-FSEをボアアップして、2005年にGS350と18系アスリートに搭載したのが最初のようです。
その翌年、GS450hのベースエンジンとなり、今に至ります。

1
まずは、2GR-FSE エンジンのベースであり、先代GRS182/183及び現行GRS202/203系CROWNに搭載されている、3GR-FSE エンジンをご紹介します。

D-4(Direct Injection 4 Stroke Gasoline Engine)システムを採用した3リッターV6 は、燃料を燃焼室内に直接噴射、気化熱を利用して気筒内を冷却し、より多くの空気を取り込む設計。これによりノッキングが発生し難くなり高圧縮比を実現、高出力と低燃費を両立させました。

また、運転状況に応じて吸排気バルブの開閉タイミングを最適制御するDual VVT-i(Variable Valve Timing-intelligent)を採用しています。

2
Specifications;

発動機種 3GR-FSE
       60°V型6気筒 DOHC 24Valves
       Dual VVT-i (D-4)
総排気量 2,994cc
ボア×ストローク 87.5mm×83.0mm
圧縮比   11.5
最高出力 188kw(256ps)/6,200rpm
最大効率 314nm(32.0kgm)/3,600rpm


3
こちらは、上記3GR-FSE(3.0L)から大幅な進化を遂げて、2005年にレクサスGS350用搭載エンジンとして登場した2GR-FSE(3.5L)。同年秋には、MCによりS180系12代目クラウンアスリートにも搭載されました。

3GR-FSEをベースに、ボアを87.5mmから94mmに拡大し、圧縮比も11.5から11.8にアップ。
最高出力は256psから一気に315psまで強化され、最大トルクも32.0kgmから38.4kgmへ大幅に増幅されました。

4
大幅な馬力&トルクアップの要因は、排気量と圧縮比だけでは無く吸気システムとインジェクターの変更によるところ大です。

2GR-FSE(3.5L)は、D4-S(Direct Injection 4 Stroke Gasoline Engine Superior version)と呼ばれる、筒内直接噴射用インジェクターとポート噴射用インジェクターの両方を搭載し、状況に応じて2つのインジェクターを組み合わせることができる技術を世界で初めて採用。


5
3GR-FSE(3.0L)に採用しているスワールコントロールバルブ(SCV)を廃止。
空気流入量増に伴い、吸気ポートにもう一つインジェクターを追加し、筒内インジェクターの噴霧形状を変更(スリットで横方向噴射⇒縦にW方向噴霧)。1気筒当り2個、合計12個の高効率インジェクター、直噴とポート噴射の併用により超希薄燃焼のデメリットも軽減しています。
6
2006年、2GR-FSEエンジンはGSシリーズの最高価格モデルとして登場したハイブリッド車、GS450hに搭載されます。

ガソリンエンジン+モーターという組合せで、『システム出力』は最大時345psまで拡大、GS350 の315psに対し30ps増、GS430 の280psに対しては65psも増加しました。


7
『システム出力』という値は『エンジンとモーターの双方により、システムとして一度に発揮できる最大出力』という事です。

モーターの最大出力は200psと超強力ですが、実際それは『駆動用バッテリーからの出力+エンジンが発電機を駆動して電気として発する出力』であるので、搭載エンジンの最大出力296psを差し引くと、バッテリーからの短時間出力は最大で「49ps」分という計算だそうです。


8
Specifications;(ガソリンエンジン単体性能)

発動機種 2GR-FSE
       60°V型6気筒 DOHC 24Valves
       Dual VVT-i (D-4)
総排気量 3,456cc
ボア×ストローク 94.0mm×83.0mm
圧縮比   11.8
最高出力 218kw(296ps)/6,400rpm
最大効率 368nm(37.5kgm)/4,800rpm


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Posted at 2010/09/03 01:25:04

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