
今回のルマン24時間耐久レースの予選、ポールポジションは何と、常勝AUDIが今春レースシーンに持ち込んだ R18 e-tron クワトロでした!
凄いなあ、昨年までターボディーゼルで勝ちまくって来て、ハイブリッドカーを投入したら自社のターボディーゼルより速い。。。!
タイムは、3分23秒787。2位も同じAUDIの R18 ウルトラで、3分24秒078。
そして3位には、これが嬉しい事に、トヨタの TS030 HYBRID がトップと約1秒差で付けました。
(3分24秒842)
4位にはもう1台の R18 e-tron 、以下5位 TS030 HYBRID(中嶋一貴、3分25秒488)、6位 R18 ウルトラ・・・。アウディとトヨタしか走っていないのかにゃ。。。
ちょっと、これらハイブリッドレーサーについて、アップしちゃいます!
※すいません、借り物画像ばっかで。。。
けど最近、F1も何も民放で放映しないし、なんかモータースポーツ好きが変人みたい扱い(><;
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トヨタTS030ハイブリッド。ルマン24時間耐久やWECに参戦する目的で開発された、レース用のハイブリッドパワートレイン「THS-R」(トヨタ・ハイブリッド・システム-レーシング)を搭載。
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パワートレインは3.4リットルV型8気筒のNAガソリンエンジンを主軸に、フロントにアイシンAW製、リアにDENSO製のモーターを搭載。
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アウディR18 e-tronクワトロ。昨年常勝のR18TDIの技術に加え、フロントにブレーキング時の回生エネルギーを用いたモーター駆動をビルトインした四輪駆動のハイブリッドレーシングカー。
これらは、実はもう街中に溢れ、完全に市民権を得たかの様な市販のハイブリッドカーとは、電気の貯め方が違います。
例えば、うちのクラハイ君の場合・・・
↑もう、散々見慣れてる方が多いと思いますが、ブレーキ制動を利用し発電した電力を、リヤシート後方に搭載した巨大なニッケル水素二次バッテリーに貯め、加速時及びEV走行時に放電して活用します。
↓因みにこちらは、AUDI A6 Hybrid のスケルトン。やはり、同様なシステムです。
↓そしてこちらは、BMW 5 Active Hybrid のシステムディスプレイ。
リチウムイオン二次電池という違いは有りますが、方式はクラハイ君やAUDI A6様と同じです。
公道を走る市販車としての使い勝手では、燃費重視と効率的なスペース利用の点で、このバッテリー方式が現在の主流です。
ニッケル水素バッテリーとリチウムイオンのそれの違いは、大容量の電気をより速く回生充電/放電する、という点にあります。
でも、レースマシンに於けるモーターパワーの使い方は極端且つ単純です。
すなわち、ブレーキングで一気に電気を貯め込み、加速の際に一気に吐き出す。燃費も結果的に付いてくるけど、期待する最大の効果はコーナーからの脱出時に如何に速く出来るか。
そのために、より大容量の電気を短時間に出し入れ出来るキャパシタやフライホイールを搭載しています。
↓AUDI R18 e-tron の充電器。ウィリアムズ製のフライホイールジェネレータに蓄電。
パッセンジャーシートの位置に搭載しているので、シートはドライバー側にしか有りません。
↓こちらは、トヨタの TS030 HYBRID 。日清紡が開発したキャパシタストレージを搭載。
やはりAUDI 同様、パッセンジャーシートの位置に搭載しています。因みに右側のDENSOパッケージはPCU(パワーコントロールユニット)だそうです。
うちのクラハイ君の場合は、PCUはエンジンルームに有ります。
・・・クラハイ君はこの際、どうでも良いでつね(^ ^;アセ
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実はハイブリッドレーシングカーは、名だたるレース界の常勝メーカーが開発に力を入れています。
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ポルシェからは、2011年のデトロイトMSで、918スパイダーの高性能バージョン「918 RSR」を発表。パワーユニットは、レース専用ハイブリッド車「GT3 R Hybrid」をベースにした高性能ハイブリッドシステムを搭載。
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カイエンハイブリッドや、アウディ、BMW、そしてうちのクラハイ君(♪)のように二次バッテリーを搭載するタイプと異なり、
↑AUDI R18 e-tron や トヨタの TS030 HYBRID と同じ様に、
パッセンジャーシートにデカい充放電器を搭載しています。
回生ブレーキ制動中に電気エネルギーを迅速・大量に蓄え、加速時に電気を大量に放電するフライホイール・アキュムレーター。
アクセル全開と全力ブレーキを繰り返すレースシーンに於いては、このほうが理屈に適っている訳です。
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トヨタTS030ハイブリッド。
このクルマの成功は、レース界に新たな潮流を吹き込むかも知れません。二輪のレース界では、既にあのK・ロバーツやF・スペンサーが世界GP500を席巻した頃の2サイクル全盛時代から、1,000ccの4サイクル4気筒DOHCエンジンを中心としたMoto-GPが最高峰のチャンピオンシップに取って代わって久しいです。
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アウディR18 e-tronクワトロ。
TDIエンジン(ターボディーゼル)で常勝を誇った昨シーズンに加え、今回は何とハイブリッドレーサーで堂々とPPを獲得。
速さと低燃費の両立を目指すストロングハイブリッドの成功は、近い将来、環境だけでは無いモータースポーツの有り方を実証してくれるのかも知れません。
決勝レースは、日本時間で今夜、6月16日の22時からスタートだそうです。
AUDI と TOYOTA のハイブリッド対決。
でも願わくば、どちらもチェッカーフラッグまで何とか持ちこたえて、感動のフィニッシュを迎えて欲しいです。
・・・でも、F1もルマンも、日本のテレビでどうして見れないの。。。?(ToT)/