
2010年度も4月に入り、ガソリン価格がまたまた急騰し始めました。納車後1ヶ月半で総走行距離 888.0 km と、まだごく少ないのですが最初の燃費計測をしたところ以下の通りでした。
期間走行距離;400.50 km
給油量;39.50 L
燃費値;10.14 km/L
どうですか?きっとこれを見た皆さんの殆どは、「普通じゃん」と思うでしょう?
普通の感想文でしたら、「THS-Ⅱハイブリッドシステムがどんな走り方をしたら燃費を伸ばせるか、思考錯誤しながらいろいろ試しての値なのでまずまずでは無いかと思います」 ⇒ というコメントが一般的なのでしょうけれど、これでは従来型エンジンの9代目クラウンから13代目クラハイに買換えて私がどう感じたのかを、正しく伝える表現としては甚だ不足です。
このクラウンハイブリッドという車、車重2トンを超える3.5リッターフルサイズセダンとしては比類の無い程燃費効率が高いと思います。まだ最初の慣らし走行をと心掛けて、エンジン全開は一度もやっていませんが、高速道路でちょっと中速域でアクセルに力を加えるとぐーんと一気に加速していきます。他のほとんどの車両に対して圧倒的な動力性能で、トルクの落ち込みが無く、勢い良くダッシュして行きます。早くスポーツモードで全開を試してみたい。これまでのクラウンシリーズ中で最強、と言われるのも納得出来ます。それなのに、ガソリンが減らない、減らない。
確かに、他にもっと燃費効率の高い車種が沢山売れている現在では、10.14 km/Lという値は初回とは言えインパクトが薄いかも知れません。9代目クラウンで14年間過ごした直後だから、特にそう感じるのかも知れません。
然し、です。今回400kmを走って給油しましたが、同じような街中をこまごま動き回る走り方をして、これが以前の9代目だったら、350kmを超えたら燃料警告灯が点灯してて普通でした。
ところがクラハイは、まだ燃料タンクに半分近くガソリンが残っています。同じ燃料代で、2倍まではいきませんが1.5倍以上は確実に多く走れてしまう。まだ今回のデータは納車後最初のもので、頻繁に加減速を繰り返し、結構負荷のかかる走り方をしていたので、今後燃費はまだまだ伸びそうです。
渋滞のなか、細かくアクセルオン/オフが頻繁でも、ある程度までの緩い加速度に抑え、且つ回生ブレーキを上手に効かせ乍ら走れば、かなり長い距離をガソリンエンジンを始動する事無く連続EV走行が出来ます。この初回の400kmのうちにも、スムーズに流れている一般道で、一度に5分以上の間連続でEV走行出来た事が何度もありました。この間ガソリンエンジンは完全に停止した状態が続きます。区間燃費モニターを見ると、過去10分間、ちょっとずつ断続的ですが、それを除くとほぼずっと連続20km/L超で走れた事が解ります。一気に残存走行可能距離を引っ張って好成績にしてしまう訳です。
一方高速道路に於いては、交通量が少なく概ね60km/h前後でゆっくり走っても迷惑にならない時は、相当距離をガソリンエンジンを停めたまま走れます。然し交通の流れに合わせこれ以上の速度で走る場合はガソリンエンジンが稼動してしまい、この時の燃費効率はぐっと落ちます。こちらの方はとろとろやってると他の車両の障害物になってしまうので、そうも行きません。一般道も高速も、これから上手な走らせ方を勉強します。
今回の値は、プリウスに比べれば半分かそれ以下みたいですので、プリウスオーナーの方々からは「なあんだ」という印象でしか無いと思います。然し、排気量や最高馬力の話は置いといて、車重がプリウスと1トンも違う事を考慮すれば大した実力だと思います。
やはり車体が重いことで、マスに加速を加える際にどうしてもガソリンエンジンを稼動させてしまいます。高速道路の緩やかな登り、一般道で交通の流れに合わせアクセルオン/オフの回数が多いと、もともと重い車体に加えリヤーに大きな電池を搭載しているため、通常のクラウンより200kgも重いハイブリッドは簡単に区間燃費10km/Lを下回ってしまいます。
プリウスより持続力の無いバッテリー、Max200馬力の強力な電気モーター、この組み合わせでEV走行の航続距離をどうやったら伸ばせるか・・・。
また暫く先になってしまうと思いますが、努力の経過などお伝え出来ればと思います。
Posted at 2010/05/01 08:11:28 | |
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