
本日は、天津のお客様を尋ねて、北京から日帰りの強行軍で出張して来ました。
クルマで高速道路を利用しても、流れが良ければ片道2時間程度。出張先に着いてからの動き、足を考慮すれば本当はクルマで行きたいところですが、市内の渋滞や万一高速道路で事故が発生すれば完全に停車状態となり、一日が全く潰れてしまいます。
従って、今回は片道30分で運行も確実な新幹線『和諧号』に乗って、天津往復をして来たと言う訳です(^ ^)/
乗ってみての感想ですが、極めてスムーズ且つ静か。300km/h 超でも振動は僅かです。それはそうですよね。まんま日本の新幹線技術を完全コピーで、且つ日本の車両設計会社のサポートを受けて製作したんですから。
しかも、路線はほぼ一直線、カーブ超滑らか、トンネル0箇所。レールを載せている橋脚の沈下は有るそうですから、そのアジャストメンテナンスは日本と同じですね。
因みに上海空港から出ているリニヤモーターカーは、ドイツの企業とコラボしてるんでしたよね。
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北京南站(駅)の巨大な屋根は、鋼構造の複雑な組合せによって支えられています。
この画像の部分は駅プラットホームの先の部分にあたり、普段乗客が駅の他の場所からは目にする事が出来ません。だからこそ、一見の価値が有ります(^ ^)
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午前08:40発 天津駅行き『和諧号』が、2分後に出発を控え、北京南站(駅)のプラットホームで乗客を待っています。
因みに、『和諧』とは『ハーモニー』を意味します。
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北京⇔天津間路線に導入されている『和諧号』。
2008北京オリンピック、2010上海万博と国際化に合わせる様に路線整備された中国の新幹線ですが、北京⇔上海⇔南京、上海⇔杭州など、各路線によって投入された車体に違いが有ります。
中国では全て純国産と豪語していますが、然しどれもが日本人ならどこかで目にしてきたデザインで御座います・・・。
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北京⇔天津間用とは別路線の、骨組加工中の先頭車両です。車両先端部分からのカーブはカモノハシ様で、操縦席以降は真四角っぽくなっていますね。この形状は、山岳地帯のトンネルを数多く潜る際の衝撃波/騒音を低減する為に、○○重工等日本の車両製造会社の設計/技術によって進化して来たもので、中国の様にトンネルの少ない国では必要有りません・・・。
パクリならそうですって、ハッキリ宣言したほうが絶対潔いのに、どうして彼の国はいつも笑いを取ろうとするんでしょうね(ーoー;)y-~
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さて、08:40に定刻で出発し、1分後にはゆっくり 80~100km/h に加速して行きます。
そこからはスムーズにぐんぐん加速し、2分後には 160km/h 、5分後には 270km/h 、7分後には 300km/h を超えます。
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この北京⇔天津間路線『和諧号』が開通し営業開始する前までは、窓外に見える天津高速道路が主たる移動ルートでした。
高速道路を使った天津行程は普通概ね片道2時間少々と言ったところですが、降霧や降雪等による交通事故が多く(100台以上の玉突きなど頻繁に)、一旦通行止めになると、いったいいつになったら通行再開されるのか誰も解らない事も有りました(今も、そうですけど)。
画像の様な巨大なトレーラーが、ドライブシャフトねじ切れたり、小高く盛った道路の下にひっくり返っていたりするんです・・・。
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出発後、約10分後には 330km/h に達します。
2年前の開業当初は、最高 345km/h まで出していました。安全に対する意識よりも、性能いっぱい出すだけ出したいと言う発想、よ~く解ります。でも日本の技術者が怒って指導してから、スピードを抑える様になったそうです。
このまま暫く定速走行のあと、ゆっくり減速して行くと天津駅に到着します。概ね30分間しか掛かりません。
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今回出張で乗った車両は二等座で、片道58.0元(JP\725、Rate 12.5換算)。『和諧号』にはこうしたビュッフェ車両や一等座(65.0元位)も連結されています(画像は今回の旅程と関係無く、参考掲載です)。
Posted at 2011/03/09 17:53:43 | |
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