●今回はドリーム50そのもののコトを
自分の愛車や好きな車種のコト、
皆さんも良く調べると思います、
昔は本で調べるか人づてに聞くかしか無かったですが、
今はネットであらゆるコト(?)まで分かってしまいますね、
情報が多岐に渡るので中には怪しい情報だったり間違った内容だったりしますが、
今回の私のブログもそんなカンジか(?)、
イロイロ調べた中で私の推測を交えて書いてみたいと思います。
●ドリーム50小史
ドリームは、ホンダの50周年記念のモデルとして販売されました、
クルマは「S2000」が50周年記念にあたるモデルだそうです、
でも初めは、ドリームは記念モデルでは無かったそうで・・・、
メーカー内の有志の方々が密かにクレイモデルを作っていたそうです、

※第31回モーターショウパンフレットより
そんな中で、本当の(?)50周年記念モデルの開発が遅れてしまい、
(コレが何だろうと推測しているのですが、分かる方いらっしゃいましたらお教え下さい)
ドリームに白羽の矢が立った・・・らしいのです、
(コノ時点で上役の承認が下りたそうです)

※モーターショウパンフと同形車
そして平成7年のモーターショウに登場した「プロトタイプ」、
聞くトコロ、どうやらホントに「モックアップ」モデルだったらしく、
エンジン掛からずの単なる置物(苦笑)、
市販型と似ていますが細部が異なる点がアリ・・・、
①メーター取り付け角度(市販型よりも立っている)
②ハンドル高さ(市販型よりも低い)
③タンク給油口の位置が左(市販型は右)
④エンジン造形の違い・・・などなど
まだ、コノ時点では「市販」は考えておらず、
モーターショウの反響を見て生産・販売の運びとなるのですが、
ココでようやくホントに「50周年記念モデル」として事業が動き出します、
コノ後、「市販向け1号試作車」「市販向け2号試作車」が作られ、
(名称は私が便宜上勝手に名付けました・詳しくは後述)
平成9年にようやく
「市販型」がデビューします、
コレが私の購入したモノと同型であります・・・ココでは便宜上「スタンダード(STD)」とします、
それから
1年も経たずして・・・、
「スペシャルエディション(略してSE)」が1,000台限定生産、
(コイツについても後述)
単なる各部の色違いで、性能や値段はSTDと同じです、
コレら(STD&SE)全部で8,000台余りを2年程生産して中止となります・・・、
(販売は2000年頃まで)
が、2003年(平成15年)末、
突如HRCから「ドリーム50R(以下50R)」と言うレース専用モデルが発売されます、
ドリームは(ナンバー付きとしての)市販車としては失敗だったと思いますが(汗)、
レース用(当時ドリームのワンメイクレースが開催されていた)のベース車としては、
ソコソコに需要があった様です、
「STD」発売時からHRCが積極的にレース用部品を販売していたのもあって、
「STD」や「SE」にHRCキットを付けていた方もおられますが、
初めからレース部品が装着された「50R」は関係者には魅力的な車両だったようで、
更に限定モデル(抽選販売)の「ドリーム50TT(以下TT)」が発売されます、
2009年(平成21年)に生産中止となるのですが、
ドチラも台数がハッキリ釈然としないのですが、
おそらく両モデルで700台余りが生産されたらしいと、
ソノ内「TT」は15台とも50台とも言われる希少車になっています、
「50R」は「STD」にHRC製のレース部品を装着した車両ですが、
(当然ですがレース専用モデルですから「50R」も「TT」もナンバーは付きません)
「TT」は「50R」の上を行く「フルオプション満載(?)」の車両です、
アルミタンクや「1ポート排気のシリンダー」と「専用マフラー」等々、
高級な部品が装着されています、
コレらは部品として販売されていたので当然どのドリームにも取り付けは可能です、
型式が市販型とレース用で違うので、イチバンの見分けはココで出来ますが、
ホンモノの「TT」を見分けるにはどうしたら良いモノか???(苦笑)
●いずれにしても希少車ではある
と、同時に不人気車だったとも言える(笑)ドリーム50、
ソレはやはり「50cc」だったのと、
50ccにしてはやや高価な値段もあったと思います、
メーカーの計画販売台数は「年8,000台」とありますが、
実際はコノ台数を売るのにも大変と聞きました、
以下、とある方から聞いたハナシです・・・、
「売れないで在庫が溜まってどうしようもないから赤く塗って売ったんだョ・・・」
そう、「SE」のコトです、
ソノ方はメーカー関係者の方から聞いたハナシと言います、
ココで私は推測してみました、
年8,000台、とてもじゃないが売れずにいた・・・(苦笑)、
生産を計画していた分の部品やらをどうしようか・・・?
メーカーは思案したと思います、
そして、
「RCレーサー」に色のモチーフを求め、
「SE」が誕生したと思います、
残りの部品(これから生産する分でしょう)の色を替えて・・・、
コレが「SE」の真相カモ?と私は思うのであります、
そして、「市販向け試作車」の「1号・2号」ですが、
コレは、ナゼか市販型とは明らかに違うドリームの部品が、
(エンジン・脚廻り・外装をはじめ多数の部品だったそうです)
とあるオークションに出品されたコトから判明したそうです、
落札した複数のドリームマニアの方々によると、
出品された部品は2台分あったモノもアリ、
ソレを比較すると両方とも違うカタチのモノもあった・・・、
モチロン市販型とはまた違う部品だそうです・・・、
落札した方が出品者に問い合わせるとこんなハナシが・・・、
「フレームは使えないと判断し破棄して、
使える部品だけバラしてオークションに出した」そうです、
(出品者はマニアではなくフツーのバイク屋さんらしい)
フレームを破棄(!)・・・あぁ勿体無い(涙)、貴重な試作車だったのに・・・、
試作車がメーカーから一般の手へ流れたのがイチバンのナゾなのですが、
今の時代でもこんなハナシがあるのだなと不思議に思いました、
カタチの違う部品が2種類(2台分)あったコトから、
私は試作1号・2号と命名してみました、
しかしながら、奥の深いハナシだと、ドリームを愛用する私としては思ったのであります。
●さて、これから?
現在、第3次バイクブームと言われている部分もあるそうです、
確かに、少し前に比べるとバイク乗りが増えたと言うか、
(服装からマシンまで全て)こだわる人が多くなった気はします、
そんな中で流行りのジャンルを開拓しているのは外国メーカーだったりもします、
スクランブラーや
カフェレーサーなど、
かつて昔流行ったカテゴリーを復活させたのも外国メーカーです、
日本にも、かつてはドリームのカタチの様なレーサーが世界を席巻していた時代があります、
今一度、メーカーは自社の歴史を振り返り、
今の時代何が必要か、
何が良いモノか、
良かったモノは何か、
伝えてみるのも一考かと思います、
そしてまたいつかドリームのようなマシンが発売されるのを願って止みません、
(すでに似たモデルは
ココと
ココから販売されてますケド)
でも、実際販売されたらチョット困ります(汗)、
きっと欲しくなってしまいますからね(爆)。
今からドリーム50が欲しくなる?(笑)
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