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2016年01月20日

モンセラットの登山電車  ある日のヨーロッパ(その5) 

モンセラットの登山電車  ある日のヨーロッパ(その5)  本日はノー残業ディ・・・

仕事なんてそう簡単に片付く筈など無く、明日は終電が確定する訳ですが、それでも敢えて健康で人間的な生活のため、仕事を放棄して帰宅しました。。



そして目出度く2日連続のブログが書ける運びとなりました。



カタルーニャ鉄道と登山鉄道(クレマジェラ)の乗換駅から、運良く確保する事が出来たクレマジェラの運転台真後ろの席からがぶりつき状態で前方の展望を見ていると、奇岩の岩山の麓に寄り添う様に家が並んだ街並みが見えてきます。。


大きな川を渡ったところにある最初の駅の周辺には、バルセロナ市内からの観光バスやマイカーを収容する大駐車場があり、バスやマイカーを利用してやってきた人々が大挙して乗車してきました。。

やはり観光はバスやマイカー利用が一般的な様です。。




上の画像は帰路の列車待ちの際に撮影したものですが、その駅を過ぎると、列車は信じられないくらいの急勾配を登り始めます。。



がぶりつき席からの前面展望・・・
列車は山肌にへばりつく様に急曲線の登り勾配をぐいぐい登って行きます。。

イメージ的には南海高野線の高野下~極楽橋間の50‰急勾配区間といった感じですが・・・
何よりも違うのが画像でも判る様に、レールの中心に歯車ラックのある、登山電車としては標準的ないわゆる「ラックレール」方式を採用しているところです。。


車両や線路施設は未だかなり新しかったので、最近開通した路線だと推測されます。

因みにこちらの運転士さんはスキーウエアの様な服装を着用(もちろん無帽)です。。



奇岩と急勾配&急曲線、ラックレールという日本では見ることの出来ない風景が延々と続きます。



中間地点では複線になっていて下山してきた列車と交換します。。
ここの鉄道も右側通行です。。



約20分くらいの旅の終点のモンセラット駅は半地下の真新しい駅でした。。

そして地上に出ると・・・



奇岩の中に建物が建つ、独特な雰囲気な風景が目に飛び込んできます。。



サグラダ・ファミリアをデザインしたガウディもここをよく訪れ、芸術のインスピレーションを得たとされます。。

こういう場所に建てられた教会は確かに神秘的で神がかりな雰囲気を漂わせています。。



こちらが聖堂・・・

ちょうど結婚式が行われた後で、新郎新婦とその親戚と思われる人々が多数テラスにたむろして居ました。。

この教会は、11世紀に建立されたべネディクト派の修道院で、フランコ独裁政治時代でも固く禁止されていたカタルーニャ語でミサを行うなど、カタルーニャ人の信仰と、民族団結の中心を担ってきたという背景が有ります。。

内部は・・



昨日のサクラダ・ファミリアとは異なり、カタルーニャ・ゴシック様式を踏襲し、重厚で荘厳な雰囲気に仕立てられています。。



ガイドブックでは13時から少年聖歌隊の歌が聞けると有りましたが、時間は既に13時20分・・・・

残念ながら、ミサの合唱は聞くことが出来ませんでした。。



また、この教会は「ラ・モネレータ」と呼ばれる黒いマリア像が祀られていることで有名ですが、一目見てみようと思いましたが、既にマリア像に続く廊下には長蛇の列が出来ていたので断念しました。。



こちらは日本のお寺でいう蝋燭立て場です。。

やはり西洋の蝋燭は、白色ではなく、日本のクリスマスケーキのデコレーションでもよく使われる赤と緑色の蝋燭でした。



いやあ。。。
実に浮世離れした風景ですね。。

ガイドブックによるとさらに高い所までケーブルカーで登れると有りましたので、山と高いところが大好きな私は、家族を説得して乗車してみることにしました。。



ケーブルカーの乗り場はクレマジェラの駅の直ぐ近くに有り、30分ヘッドで運行されていました。。



私と同じ事を考えていた観光客も多く、小さなケーブルカーは満員御礼。。。



日本のケーブルカーとは異なり、階段状に客室が設けられていて、不思議な感じです。



ぐんぐん高度を稼ぎ、モンセラットの聖堂が小さく見え、遠くの平原が見え始めると、みんな一斉に撮影開始。。
もはやカメラ好きは日本人だけでは有りませんでした。。



こちらが山上駅付近からの聖堂と麓の街、そして大平原を一望した風景です。

そして・・・・


何処まで続くのでしょうか、登山道と果てしなき奇岩群が連なる風景です。。



いやあ、こんな風景が見れるなんて、ケーブルカーで山頂駅まで登ってきて良かったです。



そうこうしていると、お昼の時間はとうに過ぎていて、モンセラット駅の前に有る観光セルフレストランで昼食を食べる事になりました。



スペインでは14時からが昼食と言う習慣があるので、丁度その時間に当たってしまい、大混雑です。。

そして下り列車も・・



がぶりつき席をキープ・・・
やはり日本では見慣れないラックレールが体内の鉄な血を沸せます。



車窓を見ると、レールが断崖絶壁の山にへばりつく様に敷設されているのがよく判ります。。

ホント、よくこんなところにレールを敷設したものだなぁと感心させられる眺めです。

落石などがあると一撃で全てが終わってしまう場所です。。






麓の小さな村落を回り込むように建設されているコンクリート橋のところまで列車は下って行きます。。

まるで鉄道模型の箱庭レイアウトを見ている様です。。



先程の複線区間で、今度は登り列車と走行しながらの交換です。



実はこの列車・・・

鉄道連絡駅の一つ手前までの運行で、寒い駅のホームで40分近く待たされると言う憂き目に遭ってしまいました。。

この駅には大型駐車場が有るので、いかにもバスやマイカー利用者が多いかという事を物語っていますね。。



これは待ち時間中に対向の急勾配を登って行く列車のお尻を撮影したものですが、なんだか本当に鉄道模型のジオラマを見ている様な錯覚に陥ります。

そして40分待つと・・



一駅先の鉄道駅まで行く列車がようやくやってきました。



画像ではよく判りませんんが、運転士さんは金髪の美人さんでした。



そして、先程見えたコンクリート橋を渡り、トンネルを抜けると終点であるカタルーニャ鉄道(FGC)の接続駅に到着します。



4両編成のクレマジェラから乗り換える旅客は往路とは異なり意外と多く、狭いホームは満員御礼です。。



到着した列車も結構混雑していて、家族バラバラで、私はなんとかドア付近の補助椅子に着席することが出来ました。



そして最初に乗車したスペイン広場のエスパーニャ駅にまで迷うことなく無事帰ってくることが出来ました。。

ここで、往路に買ったコロニア・グエルまでの往復乗車券の乗り越し清算をしようとするのですが、清算書や精算機らしきものが見当たりません・・

仕方なく、近くに居た係員に尋ねると、スペイン語で何やらもごもご言った後、柵のラッチを開けて追加料金を支払うこと無く通してくれました。。。

これは何か特別な処置だったのでしょうか。。


そしてメトロL3に乗って一旦ホテルに戻り、小休止。。


物騒な爆発音がするので何事かと思って窓の外を眺めると・・



サッカーの試合があるのか、花火が打ち上げられていました。



その後、夕食のためホテル前のサン・ジャウマ広場に出ると、お祭り騒ぎとなっていました。



お祭り騒ぎにちょっぴり危険を感じ、結局、夕食はホテルの目の前のレストランを利用しました。





フルーツ酒を2Lボトルで注文し・・・



バルセロナ最後の夜に乾杯です。。



結局ここで食べた夕飯が一番美味しかったです。。

このレストランの目の前に泊まっていて、正に「灯台元暗し」状態でした。。


その夜の締めはアイスクリームで。。



かくしてバルセロナの最後の夜は終わりました。。

ブログ一覧 | 海外旅行・海外乗り鉄・海外出張 | 日記
Posted at 2016/01/20 23:52:41

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ステッチ♪さん

この記事へのコメント

2016年1月21日 1:07
羨ましいですf^_^;行きたい(≧∇≦)
登山電車f^_^;笑
頂上の街全く知らなかったので興味津々す( ̄^ ̄)ゞ
そういやスペインといえばパエリアですね
あ〜行きたい(^∇^)笑
楽しませて頂きました
ありがとうございますm(__)m
コメントへの返答
2016年1月22日 0:51
テロのせいか、今はツアーでもかなり安いお値段でヨーロッパ旅行が出来ますよ~。

でも都市機能が発達していますので、自分の思うがままに地下鉄やバスに乗って自由な旅をすることがお薦めですね。。

実はもう一回ブログが続きます・・・(汗)
2016年1月21日 8:13
鉄の血が騒ぐ写真ですね〜♪
日本でお手軽に見られる大井川の井川線に行きたくなりました(^_^)
コメントへの返答
2016年1月22日 0:53
大井川の井川線・・・・
この夏に土砂崩壊で不通になっていました

南海さんの丸ズームこと昭和33年製の21000系の初期クロスシート車が健在ですので、近いうちに訪問する予定です。。
2016年1月21日 11:43
これはゴイスー!ですね\(^o^)/

それにしても、どうやってあの絶壁の中を教会建てたんだろう('_'?)

こちらの登山電車もかなり魅力的ですね\(^o^)/

機会があれば、オリエント急行をも凌ぐ?!アル・アンダルス号に乗車してみたいです(* ̄ー ̄)

コメントへの返答
2016年1月22日 0:55
絶壁の教会ってシュチエーション自体が物語性があっていいですね~。

いかにも神秘的な宗教っぽい雰囲気が素敵です。。

バルセロナの電車はみんな新しいVVVF音を発しながら走っていました。。


プロフィール

「万博② (≧▽≦) http://cvw.jp/b/860472/48483870/
何シテル?   06/14 07:06
ラスト サンバーです。よろしくお願いします。 サイドに大きな六連星を施し、ヒサシ(国鉄・上越型EF58の氷柱切りとも言う)を取り付けたデザインのサンバーは、主...
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