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イイね!
2016年05月06日

煤煙と床油の匂いと「ぽぉぉぉ~」が聞きたくなった(その2)

煤煙と床油の匂いと「ぽぉぉぉ~」が聞きたくなった(その2)



さてさて・・・


無事SL列車の「撮り鉄」を終えて千頭駅に戻ってくると・・・・





機関車トーマスのイベントの準備でしょうか、それらしい機関車が覆面で留置されていました。。


カバーを取ると多分「パァシー」やら「ゴードン」の顔が・・・

でもこれって実際に動くのかな・・・



そして、帰路の金屋方面へは殆どが下り坂で、SLは絶気運転となり、力強い走りが見れないので、電車に乗って行くことにしました。


14時35分発の金屋行きとしてやってきたのは・・



これまた幸運にも旧南海のズームカー・・・
しかもトップナンバー編成の21001~2Fです。。
現在は近鉄特急車が全般検査入場していますので、南海車がフル活用されています。。






南海時代は「急」のヘッドマークも誇らしげに都心の難波界隈から南大阪平野を韋駄天走りしていたやつ。。
結構この電車のファンは多かった筈。。



豚鼻へッドライトに厳つい前パンタグラフ・・・・
決して「カッコイイ」とは言い難い風貌ですが、
その出で立ちがいかにも「電車」って言う感じを醸し出してくれています。



先程乗車した21003~4Fと製造年も昭和33年で同じなのですが、なんとなくこちらの方がかなり老朽化が進んでいそうな様子です。。

薄緑肌に金太郎の濃緑帯が昭和の南海電車のイメージリーダー車でした。。。

当時の小学生に「南海電車」の絵を書かせると何故だか決ってこの車両でしたね。。。



この電車だけに南海さんの旧社紋が残り、しかも片開きの扉は重たい鋼鉄製のままでした。。
いまや、重要文化財級の設備ですね。。



金屋へ向かう車内は、井川線トロッコの接続を受け、シート満員の状態で振るわっています。。

こんなに混雑しているのを見るのは南海時代以来ですね。。



懐かしい2枚窓の運転台の窓からは、大井川が よく見えます。。

始発駅点検時に運転士さんと会話することが出来ましたが、この21000
系車両、大井川鐡道に来てからは細部が改造されたそうで、抑速ノッチが南海時代は 90km/h 75km/h 43km/h 33km/h 25km/h の5ノッチだったのに対し、大井川では43km/hと33km/hの2回路のみに簡素化されてしまった様です。
また、高速運転用弱め界磁制御も南海時代はズーム2段であったものを通常は「切」で運転し、回復運転時のみ「1段」を入れるそうです。
また、南海時代には運転士の上手下手が歴然とした電気制動の取り扱いについても、ノッチ刻みが荒くて微調整が出来ない特性と空気制動切換時のB55電空制御器の取り扱いが非常に難しいため、使用していないとの事でした。

南海の運転士さんはよくもまあこんなに扱いにくい電車を運転していたものだと、SLの運転もこなせる運転士さんが仰っていました。。


まぁ、南海時代は100km/hからの制動を行う必要が有ったので、電気制動は嫌でも使わなくてはならない状況だと察っせますが・・・



途中の抜里駅に「サヨばあちゃんの休憩所」と看板が揚げられているのがとても気になります。。



この列車で終点金屋駅まで行って新金谷駅まで戻ってくると。。
遠方から「ぽぉぉぉぉ~ぉ」と汽笛が聞こえました。。




千頭を18分後に出発した急客第102列車がちょうど新金谷駅に接近してくる場面に出会いました。。

少年時代に初めてSL列車を見た時の興奮が今また蘇ります。。



小さなC10型蒸気機関車ですが、ドラフト音がどんどん近づいてくると、なぜだか胸が高鳴ります。。



ある種の恐怖感さえも覚え、興奮は最高潮に・・・・


またここでもまんまとSL列車を「撮り鉄」することに成功しました。。

この新金谷駅に到着したSL急行からは、先程SL客車内で同邦人と間違えて話しかけてきたブラジル人女性が降りてきたので、
またここで「Hi~、Nice to  meet  you」 となりました。



金屋駅からJR東海道本線に乗って興津まで帰宅するというので、せっかくなので、21000系の最前列展望座席に腰掛けて、短いひと駅4分間ばかりの行程を、おしゃべりしながら見送りました。。



日本へ来たからには次回の旅では是非関西へおいでね~~。

そして次の金屋16時59分発の列車は・・・



普通列車としては日本で最高級クラスの元近鉄16000系特急車に当たりました。

本当に大井川鐡道さんは、鉄道ファンには楽園的存在です。。



座席は充分今でも特急車として通用するゴージャスなもので、高校生が数人乗り込んできましたが、多分、日本で一番豪華な通学列車なのだろうなと思いました。。

この電車で、立寄り温泉の有る「川根温泉笹間渡」駅へと向かいました。。



そして、下車した温泉駅は、これまた旅情を誘う田舎然とした、木造駅舎でした。。

ここから歩く事5分の位置に「道の駅」を兼ねた川根温泉があります。



ここは今時珍しい、「源泉掛け流し」の湯です。。

露天風呂からは鉄橋を渡るSL列車を見ることが出来るということで有名な温泉です。

温泉に入ったついでに夕飯もここで呼ばれました。。

そして、本日の締め括りはわざと大井川鐡道の最終電車に乗ってみる事にしました。。



夜の帳が降りた田舎の小駅は、何処かノスタルジックで素敵ですね。



来た列車はまたもや南海車。。

実はSLの他にもこの列車に乗りに来たのでとても幸運でした。。



誰ひとり居ない車内・・・
途中、駿河徳山駅から家山駅まで高校生が3人乗車して下車していったほかは、終始乗客は私だけ・・・。
向かい側のシートに脚を放り出して、闇夜に響くジョイント音に酔いしれながら、独特な田舎の最終電車の雰囲気を楽しみます。。



真っ暗な外の景色とは正反対に、列車の中は中央の主灯とこの車両特有の窓上の読書灯の3列の電灯に照らされて、かなり明るいですね。。



金屋駅まで行って折り返し新金谷行きとなるのが、大井川鐡道の本当の最終電車なので、これにも乗車し、いかにも最終電車の終着駅の雰囲気を醸し出す新金谷駅に戻って来たのは21時43分でした。。



ヘッドライトとテールライトを同時に点灯中。。
最終電車がパンタグラフを下げる直前のショットです。。




ここでいよいよ愛車サンバーが本領を発揮。。。
走るラブホテルと化した車内はまるで国鉄A寝台車。。。

軽四輪なので、差し詰め軽快型気動車A寝台・・・キロネ120型ってところでしょうか。。



近くのコンビニで手に入れたビールで、今夜は独りで乾杯です。。

今宵は新金谷駅前駐車場・車中泊・・・・

さらに続く・・・・


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この記事へのコメント

2016年5月7日 5:24
正に鉄三昧ですね\(^o^)/

南海といえば、【急】の車両、自分もその一人です(笑)

コメントへの返答
2016年5月8日 0:33
21000系ズームカーの「急」マークはあまりにも有名過ぎましたよね~。

今回の旅行でその21000系に何度も乗車出来て幸せでした。。
2016年5月7日 8:19
終電や終電の頃のひなびた駅の雰囲気を味わえるなんて、最高の贅沢ですよ!

こういう時に車中泊ができるクルマが威力を発揮しますよね♪
ワタシも画策中です(*^^)v
コメントへの返答
2016年5月8日 0:36
大井川鐡道の駅は殆どが木造駅舎なので、昼間よりも夜の方が趣きがありました。。

車中泊をするために買ったサンバー・・・
1年間の中で本来の用途に供されるのは1~2夜だけですので、今後はもっと増やして人生をエンジョイしたいと思っております。

せめて定年(あと8年)まではサンバーに乗り続けようかと考えております。
2016年5月7日 10:39
川根温泉や川根温泉笹間渡駅、抜里駅と同じ日にちなら遭遇していたかもしれないですね。
お会いしたかったです。
川根温泉はSLが見える温泉で有名らしいですが、夜に行ったので見られませんでした・・・
数年前にダイヤが減便され、途中下車し周辺散策するのがやり難くなった声を聞きます。
元京阪3000系は減便で、運用車両が余剰となり引退になったとか。
利用客減少の中、鉄路を維持する為にも苦渋の決断だったのかもしれません。
コメントへの返答
2016年5月8日 0:53
まさかのニアミスですね~。

木造駅舎の中でも抜里駅と五和駅は最高でしたね~。

私も川根温泉は、夕方暗くなってからあの訪問でしたので、SLは見れませんでした。。

元京阪3000系も朽ちてきていますので、人目に付かない場所に移動させてほしいなと思いました。。

南海21000系の方が2組成とも残ったのは、やはり部品取車が有ったからでしょうかね。。

一日でも長く、これらの譲渡車両が走り続けてほしいと思いますね。
2016年5月7日 11:29
私の中にある電車の記憶は、ちょうどこれらが廃れかかったあたりで止まっています。それ以降は 電車の殆どない暮らしをしていますので(笑)
だから、サンバーさんのブログに出てくる電車達は 結構懐かしくてツボですね(*`艸´) 決して電車に詳しいとか 大好きと言うわけではないのですが…(*^_^*)
コメントへの返答
2016年5月8日 0:59
うわっ。。
ネイジュさん、年齢がバレるご乱心発言(汗)

これらの電車の事を覚えておられるだけでもう既に「鉄子」の要素が濃いと断定できると思うのですが。。

それにしてもネイジュさんの好奇心旺盛で、感受性が豊かなところと、海外へも自由に飛んで行けたりする好動力、それでいて車の知識もよく備えられているところは、いつも凄いと思って尊敬していますよ。。
2016年5月7日 13:50
SLは経験ありませんが、松本で時報に「ぽおぉっ」を聴けます。
正面二枚窓・前パン良いですね。
子供の頃、スカ色クモニ83の両パンが大好きでそればかり写真を撮ってましたが一枚も残ってません(泣)
コメントへの返答
2016年5月8日 1:02
飯田線は元々電化していて、接続する中央本線とかも昔から電車ばかりでしたからね~。

クモニ83が懐かしいです。

関西は大目玉切妻のクモニ81が快速電車に連結されていました。

電車は前パンに限りますよね~。
2016年5月7日 18:09
新金谷駅のシーン。
娘同伴で、北びわこ号を見に行った時のことを
思い出しました。
同業者から「刺されるのでは?」ってくらいに泣き叫びましたから・・・。

吉野特急、この車内は子供頃に乗った近鉄特急を彷彿させて、
懐かしいですね。

単独行で、じっくり楽しみたいです。
もちろん、車中泊で♪

コメントへの返答
2016年5月8日 1:06
新金谷駅でまさか静寂→SL接近のシーンに出会えるとは思いませんでした。。

こんなに人に感動を与える乗り物は他には無いと確信しました。

実はこの近鉄特急、全廃の筈が、未だ吉野線・南大阪線で走っていて、大井川のよりも整備が行き届いているというオチがあります。

ここにコメント頂いているメンバーで大井川オフってのもいいかもですね~。

プロフィール

「路面電車まつりと高校2年1組同窓会 (≧▽≦) http://cvw.jp/b/860472/48475880/
何シテル?   06/08 21:31
ラスト サンバーです。よろしくお願いします。 サイドに大きな六連星を施し、ヒサシ(国鉄・上越型EF58の氷柱切りとも言う)を取り付けたデザインのサンバーは、主...
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