先週の週末、久々に近くの岩湧山に登山に行ってみました。。
6年前の夏に北アルプスの岩場で墜落して左脚に軽い障害を惹起させて以来、山へ行くのが億劫になっていて、今回は5ヵ月ぶりの登山です。
実は、社会人になってからの私の人生の中で、墜落事故で入院中の時を除き、5ヵ月も山に脚を踏み入れなかったのは初めてです。
てな訳で、岩湧山に通じるいつもの林道も5ヵ月ぶり・・・
前回は新緑の時季でしたが、今回はもう紅葉の時季となっていました。。
24時間拘束勤務の時は週に2回は通っていた林道・向谷線の名物「ループトンネル」も久々過ぎてなんだか新鮮です。
大阪府と和歌山県の県境周辺の山間部ではもう紅葉の時季が過ぎ、落葉が盛んとなっていて、コンクリート舗装の林道は落ち葉で埋もれていました。。
岩湧山の紅葉の中ではやはり銀杏が一番綺麗ですね~。
いつもの駐車場にサンバーを止めて、高校の時からプライベートの時に履き続けているスカルパーのチロリアンシューズから登山靴に履き替える・・・
これが、いつも私が行ってきた登山前の儀式です。
そしてもう40年間通い慣れたいつもの登山道に入ります。。
高校山岳部時代、部員間でのみ脈々と引き継がれた秘密の水汲み場は、今はもう河内長野市の管理下で、一般に公開されている水汲み場となっています。
20mほど上部に有る水源からは整備された石畳の水路が設けられています。。
そして、こちらが岩湧山の山腹から滔々と湧き出る噴出口。。。
私が高校生だった頃は、登山道からわざわざここまで登って水を汲んだものです。
そしてそこから、さらに山奥の古刹・岩湧寺へと脚を進めます。。
私は一見、多人数で賑やかに過ごすのが大好きなタイプに見られがちですが、実は「独りでいる事」が大好きだったりする人間です。
多分、9歳から27歳で結婚するまで、兄弟の居ない一人っ子であり、かつ父子家庭に育ち、独身時代の多くの時間を独りで過ごしていたことに起因していると思いますが、兎に角、何よりも独りで旅や登山をしたりしている時が一番心が休まり、落ち着く瞬間であったりします。
本当は人と話さず、群れずに過ごしたいという自分自身の心の深層にある心理・・
唯一、妻だけがそのことを知っていて、よく理解してくれたりします。。
なので、何も言わずに海外一人旅や、休日に家の手伝いを何もせずに独りで山にやってくる私を許してくれる妻には大感謝です。
岩湧山はそんな私の深層心理に最も突き刺さって応えてくれる場所でもあります。
土曜日だと言うのに、未だ誰一人として私以外の訪問者を見かけません。。。
お天気は生憎、曇り空ですが、それでも美しい紅葉を気の済むまで独りでゆっくりと眺めることが出来ます。。
私が高校生だった頃は一面にテントが張られ、登山者で賑わった岩湧寺の境内も、今や人っ子一人見当たらない静寂な空間と化していました。。
そんな境内で15分程過ごした後、「急坂の道」と呼ばれる旧「兼松新道」に脚を踏み入れます。。
こちらは急登な道ですが、一般道より30分も早く山頂に到達することが出来ます。
90度しか曲がらないという障害のある膝をかかえる左脚を右脚でかばいながらゆっくりと歩きます。
基本、岩湧山系は針葉樹の人口樹林帯ですが、その中に後で生えた原生林が紅葉になり、ひとつの美しいアクセントとなっています。
ひたすら続く登り勾配に、ひんやりとした気温なのに汗が噴き出てきます。。
兼松新道はあまりもの急勾配の直登道ゆえに、至る所で崩落が生じ、ご覧の様に巻き道が付けられています。
高校山岳部時代は始発電車出来て、この道を山頂まで50kgの石を背負って登り45分下り30分、それを1日3往復という超ハードなトレーニングをこなしていました。
(今の世の中だと多分なんじゃらハラスメントでアウトです。)
そんなこんなで、若かりし高校生時代の事を思い出しながら歩いてみたり。。
仕事での反省点を整理してみたり。。
これからの人生の設計図を描いてみたりと。。。
のんびりとしながらも頭の中の思考回路が非常に活性化していたりします。。
針葉樹林帯の中に突然現れるこの雑木林から放たれる心地よい空気が私の荒んだ心を洗ってくれます。。
何処までも続く落ち葉の登り坂・・・
そして、そんな考え事をしながら歩いていると、突如として現れる頂上付近のススキの草原!
この景色の変化が岩湧山の最大の魅力で有ったりします。。。
(実はススキではなく茅だったりするのですが。。)
山頂からは、遠く、私が働いている大阪市内中心部のビル群が見渡せます。。
私の本社ビルも肉眼で確認できますが、なんてゴミゴミしたところで働いているのでしょうか。。
一方、西側に目をやると、最近お世話になっている関西空港と、アウトレットのあるりんくうタウンのゲートタワーホテルが見えます。。
ご覧の様に岩湧山系は針葉樹林帯と広葉樹林帯が交互に現れる傾向にあります。
頂上のススキの小道をしばらく散歩します。。
使われなくなった材木運搬用ロープウエイ。。
何処までも続く小道。。。
岩湧山の四季の中で最高の時季なのに、なぜ誰も居ないのでしょう。。
独りが大好きな私に、神様からのプレゼントなのでしょうか??
その後、少し悪乗りして山頂から見えた雑木林まで行ってみました。。
原生林がそのまま残されていて、木々の甘い香りが漂っています。。
稜線付近はもう既に冬枯れ気味。。。
東側には金剛山が見えます。。
そして気が付くともう15時30分!日が暮れてしまうので、慌てて下山です。。。
森の中の山の日暮れはさらに早く・・・
不自由な脚に鞭打って小走りに下山。。
サンバーに辿りついた頃にはスッカリ日が落ちてしまいました。。
久々の登山は体力の低下により歩行速度が低下していて危うく闇の山中を歩かなくてはならなくなるところでした。。
そして土曜日にしては珍しく、誰一人として会うことがありませんでした。
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