昨年末からの6連休は本日で終了し、明日からまた出勤ですが、12月中の3日間は最期の国鉄型を追い求めて、「青春18きっぷ」で「乗り鉄」してきました。。
先ずは地元和歌山線の105系・117系電車が今春のダイヤ改正から秋にかけて、一気に新型電車227系に置き換わり、その第1陣として橋本駅と五条駅で停泊する117系がまず先に新型車両に置き換えられるとの公式発表が有りましたので、その列車をハンティングしに行きます。。
先ず、橋本駅で昨夜から構内で留置停泊していた1425M普通・和歌山行117系4連(橋本駅6:00発)を撮影しますが、この列車への乗車は見送り、反対方向の五条駅へと向かいます。。
乗車したのは粉河駅に留置停泊されていた1422M普通・五条行・105系2連です。。
この列車に乗車し、五条駅で留置停泊中の1429Mを迎えに行きます。。
未だ日の出前で真っ暗な橋本駅3番線に停車。。
105系のこの無機質な車内ももう見納めですね~。
乗客は私を含めたった2人。。
和歌山線の105系は延命更新で戸袋窓埋工事が施されていないものが多く、ご覧のように種車となった103系の面影をよく留めている車両が多数存在します。。
私はこの関西私鉄には無いステンレス地剥き出しの扉など、無機質で冷たく、デザイン性など微塵もない103系の質実剛健な車内が殊更大好きで、これぞ「国鉄型の鏡」だと思っています。
非冷房時代の剥き出しの「THE 扇風機」が残る天井も素敵です。
あと、昭和の初期から国鉄で使われ続けていた弁当箱型の灰色の拡声器!
そしてその後ろにある丸い非常灯!
慣れ親しんだ国鉄型の典型的な風景です。。
そしてこの洗濯バサミ型の窓開閉レバー・・・
今の若い子達は、この電車の窓が全開できることは勿論、冷房化が進み、電車の窓が開くことすら知らないというのが現状です。。
私が若かりし頃の夏などは、この窓を全開にして自然の風をいっぱいに受けて乗車していたものです。。
その頃はクーラーも無いのに不思議と暑さは感じませんでした。。
・・という訳で、1422M普通・五条行・105系のMT55型モーターの爆音を楽しみながら終点の五条に着くとお目当ての1429M普通・紀伊田辺行・117系が待っていました。
この1429Mは現存する117系の運用の中で最長距離を走るもので、五条駅~紀伊田辺駅間、その距離は147.6kmに及びますので、普通列車としては非常に長距離を走破するものです。。
実は私のブログにこの列車は数度登場しているのですが、今回の乗車で本当のお別れとなるみたいです。
向こう側に見えるのは117系の後継車、221系の桜井線経由の奈良行普通です。。
乗車した車両は両端の「クハ」がデビュー当時のままのオールクロスシート車で、特急型にも劣らないクロスシートがズラリと並びます。
京阪神間に新快速としてデビューした当時のままのシート!
実際、関東ではこのデザインをそっくりそのまま踏襲した185系電車が「特急」として有料で走っていましたが、関西では対抗私鉄各社から乗客を争奪するため、料金不要の列車として当時の特急より速い速度で走らせていました。
車端部の4人掛け固定BOXシート・・・
実はここのシートピッチが一番広く快適なのですが・・・・
私はMT54モーターの爆音を聞くために、あえて中間の「モハ」に乗車!
中間モハ2両は福知山線時代にシートの一部がロングシート化された残念な車両でした。。。
当時、国鉄ファンをあっと驚かせたデザイン重視でクーラー吹き出し口のスリットを廃止したフラット天井も健在です。。
ただ、外部塗装は諸経費節減でグリーン一色に塗られてしまい、優雅さの微塵も感じ取れなくなっています。。
高野口駅での117系同士の対向です。
お相手は和歌山始発の1428M五条行です。。
こちらも今春の改正で227系に置き換えられてしまいます。。
今は未だこの時間帯、和歌山線には3組成の117系が存在します。。
さてさて、私の乗車した五条からの1429Mは和歌山駅まで来て、列車番号が333Mと変わり、ようやく行先に「紀伊田辺」が表示されます。(それまではなぜか「和歌山」が表示されています。)
なので下車せずにそのまま継続して乗車します。。
初島のコンビナート群も、岩代海岸の太平洋の眺めも、もう117系の車窓から見るのもこれが最後ですね。。
私の好きな、海へと通じる踏切も・・・・
そして、終着の紀伊田辺駅では下車せずに直ぐに和歌山へ戻るため、学生たちに混ざって足早に跨線橋を渡り上りホームへ向かいます。。
そこで待ち受けているのが2352M普通・御坊行113系2連です。
これは中間車を「魔改造」した2組成しか存在しない珍車です。。
車内も旧国鉄時代の垂直固定BOXシートを踏襲していますが、なぜかこの車両の廃車は未だアナウンスされていません。。
こいつは2両ともモーター車ですので、運転席後ろからMT54型モーターの爆音を聞きながら海沿いを走る前面展望を楽しみます。。
そして御坊からは223系普通・和歌山行223系4連に乗車し、和歌山に戻ってきました。。
和歌山からはまたまた和歌山線の105系に乗車!
普通・粉河行2連は、東京の常磐線~地下鉄千代田線の直通列車使用されていた貫通路を有する103系が種車となった車両が待ち受けていました。。
ラッキーなことに、1両しか存在しないタイプのクハ104でした。(後術)
関西に来てから冷房改造された105系は、当時、民営化直前で予算の少ない国鉄の事情から、冷房装置には改造時期の台所事情に応じた様々なものが取り付けられていて、ご覧のもの(クハ)は台枠工事が簡易な施工で済む集約分散型クーラーを積載したタイプです。。
天井の半分は非冷房当時のまま残されている非常に貴重な存在です。。
こちらは一般的な集中クーラーを積載したタイプで・・・
冷房化改造されても大きな扇風機は温存されていて、非常に涼しい車内となります。
そしてこちらがその運転台で、常磐線時代のまま、スピードメーターの周囲にはATC車上信号表示の枠が残されたままになっています。
常磐線103系の懐かしい運転台そのまま。。。。
和歌山の車庫には2本の117系が休んでいるのが確認できました。。。
そして今春から運用を開始する227系も既に入線しており、105系や117系の廃車が目前に迫っていることを如実に物語っています。。
105系で紀の川橋梁を渡るのも最後ですね。。
そして終点の粉河まで乗車。。
実はこの先頭車(クハ104-551)は数奇な運命を辿った車両で、1989年11月、桜井線で惹起したクハ105-7のダンプカーとの衝突事故により側面を大破したことに端を発します。。。
常磐線の地下鉄乗り入れ用車両を改造した和歌山線の105系はもう既に常磐線地下鉄乗り入れ車両からの103系が撤退していましたので調達するすべが無く、止むを得ず明石電車区で廃車になった中間車モハ102-358を起用、そこに事故で唯一無事であったクハ105-7の「顔」を移植して出来上がったというもので、「顔」を除く車体としては和歌山線105系の中で唯一関西出身の車両なのです。。
つまり関西の車体に関東の顔を移植したという超異端児です。。
矢印のモーター冷却風採り入れ用のスリットがその名残です。。。
クーラーは先程の集約分散型・・・
個体別にいろいろと経緯のある105系は本当に奥が深い車両です。。
粉河駅からはまたまた和歌山駅方面に戻るため、453T普通・和歌山行に乗車。。
この車両は霜取りようのパンタグラフを1丁増設したカッコいい「前パンタ」車でした。
こいつには岩出駅まで乗車。。
先頭車に2丁パンタグラフを装備した厳つい出で立ちが素敵で、こちらもファンに大人気な車両です。。
岩出駅からはさらに452T普通・奈良行に乗車します。。
この車両には、沿線の子供たちが描いた和歌山線の絵画が掲出されていました。。
運転台は関西に転属してから取り付けられたものですので、先程のクハ104-551よりは比較的新しく感じました。。
こちらは運転台に張り付けられていた行先表示の駅名表。。
運用されている線区が一目で判ります。。
和歌山線、桜井線と紀勢本線の和歌山~和歌山市間・紀伊田辺~新宮間ですね。
五条駅では戸袋窓が埋め込まれたまた違うタイプの105系と遭遇。。
本当にこんなにゴロゴロ居る105系があと半年足らずで全廃されるなんて、信じられないですね・・。
高田駅からは2454M普通・王寺行・221系4連に乗り継ぎ、まだまだ旅を続けます。。
それにしても前面鉄板の薄い223系の貫通扉。。
再三の人身事故や野鳥の衝撃でもうボコボコですねぇ~。
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