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2019年04月11日

ロングシート長距離鈍行でも旅情は感じられるかの検証

ロングシート長距離鈍行でも旅情は感じられるかの検証

3月末のお話になりますが、青春18きっぷを使って、標題の検証をしてまいりました。。




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先ずは地元の駅から、今秋までに全廃が宣言されている和歌山線105系電車に乗車します。。



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この日のチョイスは441M王寺発和歌山行普通列車。。

東京地区で、常磐線~地下鉄千代田線乗り入れ用の103系1000番台車を改造した105系のワンマン2連運用です。


東京時代は超満員の客を乗せ、10両編成で走っていた電車も都落ちして、2連ワンマン仕様として、片田舎の和歌山線で第2の人生を歩んでいました。。


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9時台の乗車のため、空気輸送状態ではなく、そこそこ乗客が居ます。


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この車両は和歌山線に来てから少ない予算で冷房改造されたため、ご覧の様に車端部にバス用の冷房装置の収納スペースがあります。。


これ、トイレではなく、単なるデッドスペースです。。


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ホームで停車する様子は常磐線103系そのもの!

関西に在っては珍しい戸袋窓の残存と、その上部の冷却風取り入れスリッドがかつてこの車両が大都会の103系であったことを如実に物語っています。。



そしてMT55型のモータの唸りを聞きながら乗車します。。



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対向列車も新型ではなく105系で、秋に全廃になるとは言え、現状ではまだまだ勢力を保っています。。



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車内は簡易冷房改造ですので、冷房関連施設は目立たず、ご覧の様に扇風機と箱型放送スピーカーは原形のまま残されているという非冷房時代を彷彿させる貴重な存在です。。



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こちらは和歌山駅で撮影した1エンド側のクハ105型です。。

貫通幌が取り付けられた他は、常磐線103系そのもの!

この顔が見れるのもあと5ヵ月程度です。。


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今回の旅のテーマは「ロングシート車」ですが、和歌山駅~御坊駅~紀伊田辺駅間にはロングシート車は朝、夜の和歌山線新型227系の間合い運用以外は存在しません。


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2-1の3列シートは特急列車並みの設備ですね。。



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冷水浦駅~加茂郷駅間では車窓に太平洋が展開します。。



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対して、初島のコンビナート群など、風景は多彩です。。



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御坊駅からは本来は左側の113系ワンマン改造車の筈でしたが、この日は定期検査か車両故障のためか、225系のツーマン代走でした。。。



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ローカル線に似つかわしくないディスプレイ画面が装備されています。


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こちらも2-1の3列シートです。。



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紀伊田辺駅では鉄ヲタ行脚の時によく利用するラーメン屋さんで昼食です。。



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さて、ここからはいよいよ本題のロングシート長距離鈍行に乗車です。。



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2333M紀伊田辺発新宮行普通列車は先程同様105系の2連ワンマン車ですが、こちらは103系からの改造車ではなく、新製配備されたものです。



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車内は「旅情」はおろか、東京や大阪の通勤電車と同じ雰囲気です。



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この車両も新製当時は非冷房でしたので、簡易冷房改造が施工されています。


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こちらは先程の和歌山線とは異なり、海が間近まで迫りますので、それなりに風景が楽しめます。。



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いつもなら車の窓から眺める橋杭岩も、この日は電車の窓から眺めます。。



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毎年カヌーで訪れる古座川。。


いつもは橋の下からカヌーに乗って列車を眺めますが、今日は電車に乗って古座川を渡ります。



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そこからは紀勢本線最大のハイライトシーン!


太平洋へと躍り出ます。。


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波の音が聞こえてきそうな距離です。。



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電車に乗ったまま、ここまで海に接近できるところは日本中でも数少ないと思いますし、しかも内湾ではなく、太平洋に直接面しているところとなると、さらに希少だと思います。。



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窓が開けば潮の香りもするでしょう。。


ロングシート車でも十分風景を楽しめますし、むしろシートの背凭れ等、遮るものも有りませんので、広大な海の眺めはむしろロングシート車で見る方が良いのかもしれません。。



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まるで砂浜がプラットホームになったかの様な湯川駅。。。


窓が塩で少し汚れているのが残念です。。



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そんな駅で列車は小休止。。。



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新幹線が金沢まで来て車両が余剰となった北陸特急サンダーバードのお下がりの中古車両を使用した「くろしお」号が通過していきました。。



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いつしか車内には保育園児たちが乗ってきていました。。


こうした何の変哲もないその地域の日常に触れられるのも、ロングシート車の特徴であったりなんかします。。


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迫力ある車窓風景が続き、列車は間もなく新宮駅に到着します。。



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新宮駅からはJR東海さんの普通列車336Cに乗り換えますが、こちらもまたロングシート車です。。


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以前はキハ58型やキハ28型と言った国鉄時代からの急行型気動車や、キハ48型、キハ40型といった一般形気動車が使用されており、私も足繁く通いましたが、このロングシート車に置き換わってからは魅力を感じなくなり、久しく訪問していませんでした。。



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新宮駅には蒸気機関車時代、煤で汚れた顔を洗うために設けられたホームの洗面所が健在なのが遥か昔への想いが掻き立てられ、哀愁を誘います。。



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そのためか、「乗り鉄」する同胞の姿も無く、車内は閑散。。。



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こんな状態をある程度予想していましたので。。。



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都会のロングシート車ではなかなか飲めないビールおば!



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新宮以遠の区間は、地図では海の直ぐそばを走るのですが、実際には防風林が有って、なななか海は見えません。

そこで、単線区間を走りますので、行き違い駅では鉄道写真の撮影にいそしみます。



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走っていると、それなりに乗客も乗ってきました。。



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波田須の海岸。。。


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やがて列車は父親の故郷・相賀の銚子川を渡ります。。



幼い頃、父が泳ぎまくった川に幼い父の幻を見て、目頭が熱くなります。



私の遺伝子の中には、間違いなくこの長閑な風景の中でいきいきと過ごした父の暢気さ、おおらかさが組み込まれています。。



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やがて夜の帳が降りて。。



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満月に照らされます。。。。


ロングシート車でも混雑していないガラガラの車内でしたので、それなりに寛いだ旅をすることが出来ました。。。



そこからは快速「みえ」号に乗車し。。。



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紀伊半島を1周し、遂に名古屋に到達しました。


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この記事へのコメント

2019年4月11日 7:27
くろしおもサンダーバードのお下がりとは、残念ですね。
キハ25、転換シート車もあるのですが、みんな岐阜に持っていかれました。
三重県は、冷遇されてますわ・・。
コメントへの返答
2019年4月11日 23:50
和歌山の鉄道は高速道路の延伸で衰退の一途を辿っています。

私の世代はキハ25と言うとクリームと赤のツートンカラーの国鉄型が先ず浮かびます。。
2019年4月11日 18:06
やはりクロスシートが望ましいですが、閑散とした車内ならロングシートでも大丈夫そうですね👌
コメントへの返答
2019年4月11日 23:52
ロングシートでも「旅」を感じることは出来ましたが、やはり私は転換クロスシートよりも、急行型のBOXシートがズラリと並ぶ車内が大好きです。
2019年4月12日 23:23
20年ちょっと前の新宮駅では、どちらも国鉄色のキハ58と165系が並ぶシーンが当たり前でした。写真を撮っておくべきでした…
紀伊田辺駅前のラーメン屋、屋号が何回か変わってませんか?「急行食堂」は今もあるのでしょうか?
コメントへの返答
2019年4月14日 21:55
懐かしいですね~
父親に連れられて釣りに行くとき、天王寺発紀勢本線周りの名古屋行普通列車「南紀」号のオハネフ12に乗ったのが生まれて初めての寝台車でした。
また、和歌山市発亀山行123レもDF50の時からEF58の時にかけてよく乗りに行きました。
紀伊田辺の食堂は、青い目をあいたトルコ人女性が経営するお店で、165系活躍当時からありました。

あの時は尾根遺産だったのに、今や「おばさん」になっています(笑)
2019年4月13日 1:43
 先の方が、コメントされていますが、20年前は国鉄急行形の両雄に乗れ40年前は、EF58とDD51、DF50牽引の旧型客車に乗れました。
今から思うと旅情に恵まれた時代だったと思います。

 現在のロングシートは過去暗黒の時代、紀勢西線電化前のキハ35の再来を感じます。
コメントへの返答
2019年4月14日 22:01
私も昭和48年ごろからの紀勢本線ユーザーですが、珍しいところでは221系デビュー当時、2連+2連=4連の全車両座製指定急行「きのくにビーチ」51号に乗車しました。
165系だと思って勇んで急行券+指定券を買いましたが、221系でショックを受けました。
でも、今から思えば貴重な体験でした。

確かに紀勢本線は35が多かったですね。。

編成中にキハ45が連結されていれば必ずそこに乗りました。

プロフィール

「登山がドクターストップなので、麓の里道を歩いてみました。 http://cvw.jp/b/860472/48402369/
何シテル?   05/01 00:00
ラスト サンバーです。よろしくお願いします。 サイドに大きな六連星を施し、ヒサシ(国鉄・上越型EF58の氷柱切りとも言う)を取り付けたデザインのサンバーは、主...
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