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2019年07月10日

夜汽車(2019 フルムーンの旅 その④)

夜汽車(2019 フルムーンの旅 その④)

さてさて、高崎駅から水上駅まで夕暮れ時間帯を走る下り臨快客第9731レ「SL YOGISHA みなかみ」号に乗ってきましたが、その折り返しの水上駅発高崎駅行き上り臨快客第9732レ「SL YOGISHA みなかみ」号こそが、闇夜をひた走る真の夜汽車と言えるでしょう。。




私と妻は、当然この上り水上駅発・高崎駅行臨快客第9732レ「SL YOGISHA みなかみ」号にも乗車します。。



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群馬ディスティネーションキャンペーンの土合駅のプロジェクションマッピングの見学を終えて帰ってくると、ちょうどいい感じに旧型客車が停車していました。



旧型客車の夜行列車と言えば、京都発22時台の出雲市行き夜行普通「山陰」号をはじめ、地元の天王寺発22時40分の紀勢本線廻りの名古屋行夜行普通「南紀」号(のちの「はやたま」号)、それに大阪発22時36分の大社行夜行急行「だいせん」号、ほかは北海道の「利尻」号、「すずらん」号、「からまつ」号、「大雪」号、「狩勝」号や無名普通列車、九州の「日南」号、「ながさき」号など殆どを高校生時代に乗車しました。



今、目の前に居る列車は正にそのころの列車と同じ!


まるで昭和時代にタイムスリップしたかの様で、心が躍ります。。



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妻とホームを歩いていると、折しも、牽引用のC61-20がエンド変更のための転線を開始したところでした。


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私がよく乗車した頃の機関車はもうディーゼル機関車になっていましたので、蒸気機関車牽引はとても新鮮です。。



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折角ですので、妻と蒸気機関車の連結作業を見学してみることにしました。



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遠くから汽笛が聞こえ、推進運転で機関車が誘導されてきます。 

連結担当の車掌はなんと今時は若い尾根遺産なんですね ♡ ♡



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のっそりと進入して来て、尾根遺産の入換合図「連結せよ」で、ポォー!と大音響の短急汽笛を吹鳴!


群衆はびっくりして1歩後ずさります。



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さらに遠慮がちな小さな汽笛1声で、客車に「ガシャーン」と体当たりして連結完了



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なんと尾根遺産が肘コック類の点検をします。。



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かくして上り臨快客第9732レ「SL YOGISHA みなかみ」号は無事組成されました。


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いやぁ、実に凛々しい!


これから夜を越えて走るには充分すぎるほどの演出と貫録です。


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いやぁ、機関士さん実にカッコイイ!


自分もなりたくてなりたくて夢にまで見た蒸気機関車の機関士さん。。


人生で蒸気機関車を運転できなかったことは一生の悔い!


もう10年早く生まれたかった!



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という訳で、興奮冷めやらぬところで車内へ。。


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こちらは往路よりもなぜか混んでいて、BOX席も満員です。


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やがて、定時の20時41分に「ぽぉ~っ」という大音響の汽笛と共に発車!


何やらゆるキャラが居て、私達を見送ってくれます。


こんな夜に本当にご苦労様です。



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いやぁ、これぞ正に私が若かりし頃に見た「夜汽車」の出発風景。。


昔は、列車が発車するという何でもない風景でさえ全てがドラマチックでした。



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SL牽引の夜汽車に乗って子供の様にはしゃぐ私を母親の様に見守ってくれる妻に感謝!



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車販嬢が回ってきたので、チョコレートを買ってあげました(笑)



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SL列車ですので、前方からは勢いよく蒸気が流れ込みます。。


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こちらは、ニス塗り車内のオハニ36型です。


やはり夜行列車にはこの木の温もりを感じることが出来る車両が良く似合います。


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丸い白熱球(LEDですが・・・)と剥き出しの扇風機がなんともいい感じです。



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停車駅では、夜遅い時間にも拘わらず、ファンが詰めかけます。。

それは蒸気機関車が人間に一番近い機械だからでしょうか。


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闇夜に白いスチームは本当によくマッチしていて旅情を掻き立ててくれます。


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どの停車駅でも多くの人に囲まれます。



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客車の窓を開けて発車を待つ・・

なんだかもう、スッカリ昭和の頃にタイムスリップしたしまった様。。



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気怠さの漂う車内は、臨時列車とは言え、単なる観光を目的とした列車の車内とは一味も二味も違います。



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そして夜汽車は終着駅に向かって、黙々と走り続けます。



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終着駅のある街の明かりが近づいて来ました。



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最後の停車駅。。。


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夜汽車と言えばやはりこのテールランプでしょ!



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銀河鉄道999のメーテル風に??



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ええわぁ・・・・これ。。



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最後部のBOXが空いたので、そこへ移動。。。


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ここでリラックスできたので、コーヒーを購入。。


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妻は暇過ぎるという事で、朝にムーミンバレーパークで購入した「ミムラ姉さん」のぬいぐるみを出してきて。。。



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汽車旅アピールのインスタ撮影!

女流、夜汽車の楽しみ方。。。



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そして直ぐに爆睡モードに。。。



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やがて列車は終着駅に進入。。



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さすが日本の列車。。

蒸気機関車牽引と言えどもきちんと定刻の22時38分に高崎駅に到着しました。。


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そこからはまたまた2階建新幹線MAXのグリーン車を利用して、東京の宿まで向かいます。

実はこの列車、東京行きの最終列車です。。


さっきまでSL尽くめだったのに、急に180度方向転換して、新幹線利用とは。。。



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座席は先程チェックした足元広々の最前列を指定!


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小さな足置き台が設置されていて、こんな感じで脚を伸ばせます。

リクライニング角は深いしほんと、最近出来た「グランクラス」以上のサービスです。


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そしてやはり爆睡モードに。。

昨日の夜からオールナイトでぶっ飛ばし過ぎましたから、そりゃ疲れたやろ。。


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下車ししなに発見した緑の公衆電話が妙に懐かしく思えました。。


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そしてとどめは東京駅からホテルの有る馬喰町まで、たった4分、2駅だけの贅沢なグリーン車利用で締めくくりました。


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フルムーンの初日はムーミンに始まって夕暮れSL、夜汽車など多彩な1日でした。 




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この記事へのコメント

2019年7月10日 2:58
夜汽車って言葉は聞いたことありましたがこんなにかっこよくこんなに昭和の郷愁を誘うものとは知りませんでした
上野発の夜行列車って歌は蒸気機関車だったんですかね笑笑
まさに凛々しいですね
ありがとうございます これは実際みたいです
コメントへの返答
2019年7月10日 21:58
昔はこんなのが当たり前でした。

昔の人々は今よりも遥かに感受性が高く、いちいちドラマの様な演出の中を生きていました。
上野発の夜行列車は1973年頃までは蒸気機関車でしたよ。。
その頃は私、何も解らない小3ですけど(爆)

どんな車両にも老朽化の波は押し寄せ、いずれ廃車になりますので、ご乗車はお早めに。。
2019年7月10日 6:10
ええ写真がいっぱい♪
なんか昔に戻った気分です(^。^)
コメントへの返答
2019年7月10日 22:04
我々世代にはたまらないですよね~
SL夜汽車号は現在より昔の方が良かったと断言できる貴重な存在です。
2019年7月10日 12:27
夜汽車が近くで走っていたなんて!
これは私も乗りたい、とても乗りたいです。
しかしながら、折り返しの水上駅では何も催し物がなければ、何をして過ごしたら良いのでしょう(笑)
不定期ではなく、定期的に走らせてほしいと思いました。
コメントへの返答
2019年7月10日 22:10
そうです!これに乗るために和歌山から遠路はるばる、時間とお金をかけてやってまいりました!

折り返しの水上では機関車の転線作業等が見学できるようですが、私たちは土合駅に行ってしまったため、それが出来ませんでした。
2019年7月10日 16:28
座り心地や空調は別として、旧型客車43系?よく残っていましたね。
良いところ12系の塗替えあたりかと思いましたが…
牽引列車の旅、発射時独特の連結器のオツリが懐かしいです。
自分は下りの「銀河」以降はないですわ。
コメントへの返答
2019年7月10日 22:14
43系は主に急行列車を中心に使われた車両です。
私が良く乗った福知山線の普通列車は背摺が板張の60系や戦前型の35系が主流でしたので、どちらかと言うと43系はなじみが薄い方でした。

懐かしい12系を使用したSLも運転されていますので、この夏に再訪する計画を立てております。
2019年7月10日 17:44
情景、これぞ夜汽車ですね!

テールランプの赤色がこれまた郷愁を誘います。

氣怠い車内もまた良い感じです♪

銀河やムーンライト九州の最後尾のドアから車窓を眺めていたあの頃が蘇ります…
コメントへの返答
2019年7月10日 22:17
夜行列車と言えばやはり赤いテールランプですよね~
雨や雪が降っているロケーションならより素敵です。

ここへ来れば昔懐かしい情景に出合えて、心が和みます。。
2019年7月11日 8:22
こんにちは。
臨場感たっぷりのブログで自分もその場にいるような錯覚を覚えました〜
SLの車内贅沢な雰囲気ですね。新幹線はクールだけどSLの車内を見た後だと寂しい感じがしました。新幹線を鉄筋コンクリートの家に例えるとSLはぬくもりある木造建築とでもいいましょうか。SLは鉄で出来ているのに変な話ですが。。。
すっかり忘れていたけど昔乗っていた電車の天井に扇風機がついていたのを思い出しました。これは現代の方が間違いなくいいですが😓
コメントへの返答
2019年7月11日 22:45
SL牽引の夜行列車はやはり迫力が有りますよね~

高価な新幹線のグリーンよりもたった520円の指定券の追加で乗れるSL旧型客車の方が贅沢ですよね~。
乗客自ら扇風機をオン・オフできる釦が付いていましたよ。

まさかこの歳になってもSL牽引の旧型客車に乗れるなんて夢にも思っていませんでした。
2019年7月12日 8:13
おはようございます。
鉄道には疎い私にも二つ思い出があります
小1の時に『きかんしゃやえもん』の読者感想文が選ばれて市で金賞を貰った事と、
大学時代に、ひょんな事から西武線田無駅の改札で切符を切るアルバイトをやった事です☺️
コメントへの返答
2019年7月12日 20:25
私の場合は3歳の頃、初めてチンチン電車(南海平野線)を見た時から鉄道にロックオンされ、一時期は通勤電車の運転士もしていました。。
仕事が趣味だったあの頃に戻れるなら是非とも戻りたいです。
2019年7月12日 21:13
こんばんわ。

スハ43位しか乗った記憶がないです。
SL夜汽車、良いですね。
コメントへの返答
2019年7月13日 0:07
こんばんは!

スハ43型は旧型客車の集大成で、急行型で最もゴージャスな客車とされていて、憧れの的でした!

関西地区には10系が普及していて、スハ43型に当たることは先ずありませんでしたので、逆に羨ましいです。

プロフィール

「Audi A1 に欧州車の虜にされてしまった私達夫婦 今更ながらに「Benz乗り」になった経緯について(中編) http://cvw.jp/b/860472/48447555/
何シテル?   05/24 13:39
ラスト サンバーです。よろしくお願いします。 サイドに大きな六連星を施し、ヒサシ(国鉄・上越型EF58の氷柱切りとも言う)を取り付けたデザインのサンバーは、主...
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