連休の1日を利用して、この9月29日(日)で全組成が運用から離脱(ごく一部は30日も運用) し、廃車となる和歌山線・桜井線の105系電車に1日中乗り、別れを惜しんで来ました。。
乗車したのは橋本駅発8時12分発432M王寺行・・・
上り方のクハは残念ながら元常磐線・地下鉄千代田線用103系の顏では有りませんでしたが、予想通り新鋭の227系ではなく105系でした。
この列車は和歌山始発で、4連で橋本駅に到着後、後ろ2両を切り離して、前2両のみが王寺行となることは予め調査していましたので、2両とも同形式でないといけない点や、新車の作業手順の履行が多分30日以降であることから、この列車はほぼ確実に従来の105系で運用されるであろうと読んだことが功をなしました。
万一、この列車が105系でなくても15分待てば下り列車がやってきます・・・
車内は、昔ながらの国鉄型扇風機が温存されたバス用の簡易冷房改造された最も多いグループでした。。
全開のできる「田」の字型2段上昇窓は、もう全国でここだけです。
戸袋窓のある元国鉄型通勤車両ももうここだけではないでしょうか??
一時は茶色シートに変更されていましたが、ここに来て元祖ブルーシートに戻され、国鉄時代を彷彿とさせてくれます。
冷たいステンレス地剥き出しの扉・・・
これでも床が灰色のリノリウムからブラウン系に、また、デコラ板が灰緑からクリーム色系に変更されかなりお洒落になった方です。。
国鉄時代はこれでもかというほど実用一点張りで、デザイン性の欠片すら見当たらなかった車両です。。
冷房装置は、当時の末期赤字国鉄がなけなしのお金を使って取り付けたので、安価なバス用の粗悪品で、気温が30度を上回ると吹き出し口から温風と水滴が噴出してしまうという厄介なもので、真夏に何度窓を全開にして乗ったことでしょうか・・・
剥き出し扇風機だけは国鉄時代同様「超強回転」で回りますので、初秋には寒いくらいです。。
扇風機のほか、弁当箱型のスピーカーや乳白色の非常灯など、昭和&国鉄の面影を非常によく残っています。。
ワンマン機器搭載のため、棒1本で客室と運転席が仕切られているのは東京で運用された元103系1000番台車らしからぬド田舎の電車って感じです。。
この車両は元103系のモハ103型中間車を改造して昭和59年に運転台が設けられましたので、その運転台だけは少し新しい設計となっています。
おっと危ない! 下り列車は227系でした。。
運転台に貼られている方向幕のステッカー・・・
紀勢本線の紀伊田辺~新宮間にも運用されるので、その表示が有ります。。
あっ、そう言えばこの紀勢本線の運用は9月29日からどうなるのでしょうか??
この区間には新製105系0番台車が運用されていますが、全般検査時にはこの和歌山線の105系が充当されていましたので、予定通り全廃されてしまうと、紀勢本線で1本足りなくなりますよね~。
そのまま王寺駅まで乗車し、乗車券を和歌山駅まで買って直ぐに折り返し445Mに乗車します。。
五条駅では乗務員さんが交代します。。
「異常なし!」
「もう終わりやな~。乗り納めかな・・・」
乗務員さんからも105系の全廃を名残惜しむ言葉を聞くことができました。
隣の番線にも105系が留め置かれていて、もう来週の今日には全車両が居なくなっているなんて信じられない状況です。。
この車両は改造にお金をかけて「黒色ユニットサッシ化」「戸袋窓埋工事」が施工されているのに、冷房装置だけがバス用粗悪品という珍車です。。
こんなにゴロゴロ105系が居るのに、9月29日でおしまいだなんて俄かに信じられません。。
クモハ105-502に乗車中です。
乗車中の432Mの車端部のプレート類が歴史を物語っています。。
東京の常磐線・地下鉄用車両だったにも拘わらず「昭和45年近畿車両」謹製!
大宮工場で中間車→先頭車に改造され、現時点で製造後49年が経過している車両です。。
所属は奈良支所ではなく大阪府の日根野支所です。。。
なぜかサボ受けが設けらえれています。。
「田」の字型非ユニットサッシ窓を外から見たところです。
車体にそのまま切り込まれた窓枠無しのスタイルが昭和中期の国電の基本形です。
あと、この実効性が有るのかどうか疑問の電動車に設けられたモーター冷却用の通気用スリットも国鉄型の一大特徴ですね。。
そしてそのまま乗車し続け2時間半余りかけて和歌山駅に到着。。
和歌山駅で、紀勢本線和歌山支線に227系が投入されているのを発見。。
こちらはひと足早く置き換えられた様です。。
そしてまた奈良行のきっぷを買ってさらにそのまま乗車し続けます。
もはや105系のMT55型爆音モーターの中毒です。。
五条駅で小休止・・・
乗車券は奈良まで買っていますので、そのまま継続して乗車します。。
MT55型爆音モーターに揺られて、桜井線へ大回りして終点の奈良駅に到着。。
直ぐにまた和歌山駅までの乗車券を購入し、折り返し列車に飛び乗ります。。
この見慣れた車内の風景も、もうあと1週間もすれば過去のものに・・・・
そして、このまま和歌山まで3時間あまり乗りとおします。。。
折り返し列車は王寺行のため、高田で和歌山行に乗り換えです。。
ここでも奈良行に105系が停まっていて、しかも元常磐線クハ103型だった先頭車が居ましたので激写です・・・。
次の王寺行も105系・・・
本当に全廃まであと1週間も無いのに「未だゴロゴロ居る」と言うのが実感です。
グローブ型ベンチレーターがいかに国鉄チックで懐かしいです。
こうして観ていると、本当に40年前の昭和中期にタイムスリップしたみたいな錯覚に陥ります。。
105系ファンでなくてもなんとなく理解していただけますよね~。
継ぎに乗る473M五条行は先に全廃された117系の運用ですので、ここで初めて227系が登場します。。
ちょっぴり阪急さんの真似をした濃いグリーンのシートはバケットタイプで座り心地も良く、105系とは雲泥の差です。。
大型バリアフリートイレも備わっています。。
一般人なら当然こちらの方がいいでしょう。。
軽快な走行音も105系とは全く異質です。。
夕暮れ迫る五条駅で、この乗務員さん達も105系談議をされていました。。
そして神頼みした本日最後の乗車1473M和歌山行も幸運にも105系が来てくれました。。
しかも私の大好きな常磐線顏のやつです。
皆さんはパンダ顏と常磐線顏のどちらが御好みですか??
こちらが私の人生最後の105系・クモハ105-515です。。
この車両は未だ国鉄予算が有ったころに冷房改造された車両ですので、きちんとした冷房装置が備わっています。。
ですので、車端部に床置型冷房装置も無く、座席がそのまま使われています。
これだけ見れば懐かしい103系そのものです。
そして強力クーラーに超回転扇風機で極寒の車両です。。
非デザインチックな蛍光灯の取り付け方と、それでも頑なに弁当箱型スピーカーを備えている点が笑えます。。
こうして見ると、まるで103系の冷房改造車そのものですよね~。
そしてこれに揺られて1時間半。。
実はこの電車、和歌山駅からは土日には1本しか走らない快速電車になる運用です。
この「快速」の字幕が撮りたいがためだけに、またまた和歌山駅まで戻ってきました。。
8時12分から乗り始めて、既に今は18時50分・・・・
常磐線顏の方はこんな感じ・・・
そして、乗客がほんの僅かで、冷房も入っていませんでしたので。。
これ幸いとばかりに窓を開けて、強風を受け爆音を聞きながら乗車。。
戸袋窓の汚いクモの巣も国鉄型のご愛敬。。。
久々に電車の窓を全開にして遊びに行った、少年時代の夏休みを思い出した小旅行でした。。
和歌山線105系ファン方がご覧でしたら、もう今週末の28日(土)と29日(日)が最後の乗車チャンスですよ。。
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