さてさて、ラオスとの国境の駅・ノンカイからディーゼル急行列車で10時間かけて帰って来た夜は、いよいよ昨日予約した1泊800円のホテルです。。
かなり古そうなビルですよね~。。
扉の無いホテルのエレベーターに乗り、最上階の6階の部屋に向かいます。
廊下はご覧の様な感じで、部屋の上部がスケスケ・・・
何処からともなく、若いアングロサクソン系カップルの夜の営みの声がアンアン ♡ と聞こえてきます (´艸`*)
部屋はこんな感じで、モチロン冷房は有りませんでした (゚Д゚;)
窓の外はクルンテープ駅ビューです♡
結構綺麗な夜景です。。
冷房が無くても空気が乾いていますので、気温が高くても過ごし易いです。。
トイレはご覧の様な変な形で、バスタブも勿論無し!
シャワーしか無く、水しか出ませんが、水が温かくて問題ありません ('◇')ゞ
洗面台は破損していて、鏡も無し!
勿論、アメニティーは何も有りません。。
扉の無い家具などなど、突っ込みどころがいっぱいありますが、日本ではこんな経験は絶対に出来ないし、路上で寝るよりかは遥かに贅沢だと割り切ります。。
堀さんはお酒を飲みませんので、部屋で現地のビールを買ってビールでホッと一息つきます。。
それにしてもご覧の様に壁の1/3が空けていますので、件のアングロサクソンのアンアン ♡ 声が気になって寝つきは非常に悪いものになってしまいました。。
さて、翌朝は5時に起床し・・・・
早朝なのに外国人旅行客で溢れるクルンテープ駅へ・・
この日は映画「戦場に架ける橋」で有名になった日本軍が戦中に命を賭けて施工した「クウェー川鉄橋」や木製の「タム・クラッセー桟道橋」が有るなむ・トック線に乗車します。。
乗車する臨普客第909列車は週末の土日のみ運転される臨時列車で、渡航前に専門書で存在を知り、入国初日に指定券を購入したもので、世界的にも非常に人気の有る列車ですので、2ヵ月前の予約無しに入国した日にすんなりと2名分、座席を確保できたのは超幸運だったと言えるでしょう。。
・・で、早速この列車の最後部が日本から譲渡されてきたオハ14ではないですか!
車内は幼稚園の団体が貸切りで乗車するとのことで、先生が旗など車内の飾りつけを行っていました。。
そして次位には発電機付きの寝台客車スハネフ15型が連結されていて、発電エンジンが大音響で気を吐いていました。。
通路は日本でブルートレインとして使われていた当時のままです。。
寝台もモケット地からビニール張に改造されてはいますが、原型を留めており、枕なども装備されている点から、実際に寝台列車としても使用されるのでしょう。。
寝台の灯具も日本当時のままで、非常に懐かしいです。。
客室仕切り押戸に「おす」の表記も・・・
洗面台もそのまま残ります。。。
そして、お隣の車両は座席車のオハ14型です。
いかにも昭和の日本っぽいデザインです。。
座席はブルーのモケットから茶色のビニール張りに変更されていますが・・・
椅子そのものは日本のモノを流用していて、背凭れが固定されずに起き上がるとバタン、バタンと音を立てて戻ってしまう悪名高かった「簡易リクライニングシート」もそのまま継承されています。
そして、これら日本からの譲渡車両はタイの車両と混結されたいます。
正に日泰協調!
欧米列強の侵略からアジアを守るため、タイ軍と日本軍が協力して戦った戦場へ向かう列車としては正に打ってつけな編成です。
戦時中は私達のお爺ちゃん・日本の軍神さんが、そして今は平和日本の象徴・鉄道の英雄だったブルートレインが時空を超えて遠くタイで活躍していました。。
さて我々の車両はと言いますと・・・
2-3人掛けの垂直クロスシートで、しかも冷房無し!
おまけに、壁になぜか大きな穴が空いています。。。
列車は超満員で、進行方向とは逆向きですが、窓側の席を堀さんに譲っていただきました。。
タイの列車はカーテンが無く、ご覧の様な鎧窓ですので、完全に降下されると外の景色が見えませんので、前席の女性の前で必死でカメラを窓から出し。「俺は外の景色を見るんだ!」アピールをしました。。
列車は途中のタリンチャン駅で定期列車に追いつき、縦列で停車。。
定期列車が発車するまで、30分の観光休憩があり、勢い、乗客は街に繰り出すことになります。。
遠方に尖がり屋根が見えますので、途中下車して行ってみることにしました。。
堀さんは駅に残り車両の撮影をされています。。
尖がり屋根はどうやら寺院の様です。。
観光臨時列車ですので、この様な停車時間があり、異国情緒に触れることが出来ました。。
食用カエルの串焼きがとてもいい匂いしていましたので、100円で購入。。
日本に居ればカエルなんて食べませんが、これがまたとても美味でした。。
勿論、車内販売は頻繁にやってきて、食料や飲み物には全く困りません。。
そして車窓を眺めていると、鉄道マニアとしては一大事件が!
なんと、元JR北海道のデイーゼル機関車DD51・北斗星色が2機居るではありませんか!
1両は1137号機であることが確認できます。。
そしてもう1両はなんと!
ブルートレイン「北斗星」号のHMを取り付けたままのDD51-1142号機が! (゚Д゚;)
HMを取り付けたままタイへ輸出するJR北海道さんも凄いですが、それをそのまま大切に使うタイ国鉄さんも天晴ですよね~(^^)/
正に日泰友好の風景です。
因みに場所はタイ国鉄の南本線とナム・トック線が分岐するノンプラダック・ジャンクション駅構内です。
・・・という訳で列車はナム・トック線に侵入。。
放送設備のない車内で車掌さんがメガホンで何やら観光案内をしてくれているようですが、タイ語ですので、何を言っているのかサッパリ判りません。。
各駅では国王と王妃の肖像画が大々的に飾られていて。。。
列車は駅長の手旗信号で発車していきます。(カンナチャプリー駅にて)
そして列車は、いよいよ「戦場に架ける橋」のあるクゥェー・ヤイ橋駅に停車!
全員が一旦下車します。。
こちらは橋とは反対側に保存されている、戦火をくぐり抜けて現在に残る日本のC56型蒸気機関車です。
タイの皆様の手によりまして綺麗に保存されています。
日本語での案内石碑が建てられています。。
こんあトラック改造のゲテモノ車両も保管されています。青空展示にしてはかなり手入れされている部類です。。
これらの機関車やクウェー橋、泰緬鉄道に関しましては、昨秋に靖国神社を訪問した際に、講演でいただいた非売品資料・「三塔峠を越えて」に詳細に記載されています。(こんな本が受講者全員に無償で頂けただける靖国神社・崇敬奉賛会は非常に有意義だと思います。)
そして前方側へ回り込むと。。。
私達のお爺ちゃん達が命を賭けて建立したクウェー川鉄橋が!
驚くほど沢山の観光客が訪問していました。
タイの激戦で列強と闘い散華された軍神(私達のお爺ちゃんやタイの軍人さん達)はこの平和な風景を毎日見て、きっと天国で喜ばれることだと思います。
列車も観光客に埋もれます。。
日泰友好の橋が人種や国を問わず多数の外国人やタイ人が訪れるこんなに人気の有る観光地だっただなんて、大発見で感動ものです。。
そして再び、日本の譲渡車両を使った列車はゆっくりと動き始めます。。
こんな状況、日本では考えられないところがとても新鮮です。
そして列車は次の名所、タム・クラッセー桟道橋へと進みます。。
つづく。。
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