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2021年03月01日

サンバー11年目のインプレッション(後編・スペック&エクステリア編)

サンバー11年目のインプレッション(後編・スペック&エクステリア編)




さて、前回はスバル謹製サンバーを11年間使ってみた室内内装関係の感想を書かせて頂きましたが、今回は先ずスペック関係から・・・。





先ず、サンバーの駆動方式ですが、今や日本車では遥か昔に製造された「日野コンテッサ」を除き唯一無二の「RR(リアエンジン・リア駆動)」!


世界的にも非常に稀有な存在で、外国車ならポルシェ911、ルノートゥインゴとスマートぐらいしか見当たりません。


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エンジンやミッションなど車の主要な部分を車体の後部へ押しやることができますので、何よりも室内空間を広く取れ、軽箱バンには最適です。(但し、荷室床面がエンジン積載のために高くなります。)

車の重量の大部分を占めるエンジンとミッションが後ろに集中して搭載してあるため、重量の大部分が後輪車軸に掛ることになります。


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そしてこの特徴は走行性能に大きな影響を与えます。


加速するとき後ろに荷重がかかり、 重たいエンジンが後輪にたっぷりと重量を掛けていますので、アクセルを目一杯踏んでスタートしてもタイヤが空転しにくくなります。思い起こせば妻車がFFのヴィヴィオGX-Tだった時はスタート時にアクセルを踏み込むと前輪が空転し煙を吹いていました。。
RRの場合は停止状態でもしっかりと後輪に荷重がかかった状態で、さらに加速のGによって後輪に荷重がかかるためRR車特有の“ロケットスタート”が可能となります。


スポーツカーだけでなく、積載量の多い軽貨物箱バンには正に打ってつけな設備です。(^^♪


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しかし反面、前輪に重量があまりかからないため直進安定性はどうしても悪くなるというデメリットが生じ、強風時の高速道路などでは今まで経験したことが無いくらいの絶大な「ふらつき」を経験することになります。

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御覧の様にサンバーでは後部荷室の床の蓋を開けたところにエンジンが有ります。


このエンジンがまたなぜか悪いことに積載位置は左右対称のシンメトリカルではなく、右側に重さがかかるように積載されています。。

つまり1人乗りの時は右に運転者の重量+エンジンの半分以上の重量が掛かってしまうことになってしまいます。 (/ω\)


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このことが先述の「直進安定性の悪さ」と相まって、4WD車でも雪道走行ににはお尻をフリフリしてしまい、それを前輪が必至で抑えていると言う感じで、決して快適だとは言えない走行状態に陥ってしまいます。 (/ω\)


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これがブラックアイスバーンで「お尻フリフリ」をしてしまったタイヤ痕です。。


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今まで4WD車はFFベースのスプリンターカリブとFRベースのボンゴフレンディーに乗りましたが、やはりFFベースのスプリンターカリブがあらゆる面で悪路の走破性は抜群でした (´・_・`)


さて、次はこれまた軽四輪ではもう日本から消えた4気筒エンジン・スーパーチャージャー付・出力58PSという事・・・


確かに4気筒エンジンは吹け上がりが滑らかで良いのですが、部品点数が多く、重量が増加し、軽四輪車には最適とは思えない装備です。

例えばライバル車のエブリィの4WDターボ車は960kgであるのに対し、サンバーは980kgと20kgも重くなっていて、エンジンの小さな軽四輪車にとってはある意味致命的ともいえる欠点となってしまっています。


これは4気筒エンジンだけでなく、スーパーチャージャーそのものもターボチャージャーよりも重量が重いという点も含みます。


40km/hくらいからしか動作しないターボチャージャーに比べスーパーチャージャーは0km/hから動作しますが、どうしても90km/hぐらいでいわゆる「吹け上がり」が起きてしまい、それ以降は動作しなくなり、逆に重量が欠点となり、場合によっては100km/hからの加速は車重の軽いノーマルエンジン車に負けてしまう状況です。。


そしてそれゆえ90km/h以上の高速度で走り続けると、燃費が非常に悪化します。。


通常は12km/Lくらいのところ、100km/hの走行では9.8km/Lまで低下してしまいます。。

120km/h区間ではもう言わずともなにをかいわんや状態です。。


因みに妻車(Audi A1)は高速燃費は21km/Lですので、倍以上の開きがあり、サンバーでの高速走行は不経済以外の何者でもありません。。(´・_・`)


多分、これが原因で手放された方も多いのではないかと思います。。


あと、リアエンジンだけに空調の配管が長くなり、冷房が効きにくい(全く効かないと言っても過言ではない)のもお家業。。。


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夏場のビニール仕切りカーテンは必須です。。(/ω\)


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しかもサンバーのスーパーチャージャーの最大馬力は58PSという中途半端さ・・・

ライバル各車は軽自主規制最大限の64PSを引き出しています。。


この58PSの理由として思い当たるのは、ライバル車が3気筒なのにサンバーは4気筒有るがためにピストンの摩擦による過熱が多く、しかもエンジンが後部にあるため、冷気が導入しにくいため、敢えて出力を抑制して過熱しにくくしていると思われます。 (´・_・`) 


幸い、私は急勾配な自宅と駅の通勤往復と、休日の里山登山でこれまた急勾配な林道を40km/hくらいの速度で走行するのが最多ですので、「RRエンジン・スーパーチャージャー」の特徴を最大限に引き出せる環境で使用しています。。


あと、4WDシステムが今やもうスッカリ昭和時代の遺産となってしまった感のある「セレクティブ4WD」いわゆる直結四駆と言う点・・・


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御覧のシフトノブの頭に付いているSWで「入」「切」するのですが、「入」のままではグリップ摩擦が大きすぎて急カーブではエンストを起こしてしまいます。。


雪道を走るには「直結四駆」は最強なのですが、使いこなすにはそれなりのテクニックが必要で、なによりもそれが昭和遺産・サンバーの楽しい点でもあります。 (^^♪


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そして最後に、これもまたライバル車には無くサンバーにしか無い特徴の一つ・・・


シャーシフレーム!

主流の軽量モノコックボディではなく、このシャーシもさんばーの重量を増やしているとも言えますが・・


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今やこのスタイルは流通している軽四輪の中ではジムニーとサンバーくらいでしかないでしょうか。。


そして、スペック最後の特徴は・・・


「四輪独立懸架式サスペンション」!


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これは前後左右の4輪が独立して懸架されているというもので、凸凹道での車体の安定性は特に優れています。


デリケートな商品を扱う豆腐屋さんがサンバーでなければならなかったのがこの懸架方式によるものだったと言うのは有名な話です。。


しかしながら、私の様に半オフロードの様な場所を走るユーザーにとってはちょっと考え物で、車体の水平を保って乗り心地をよくしようとするがあまり、床を轍の頭に擦り付けるという事案も発生してしまいます。。


よって、私の様な悪路ユーザーにはエブリィ等のライバル車が使う、ごく一般的な「車軸式」のサスペンションの方が優位になると言う、痛し痒しの状況です (/ω\)


あと、スペック紹介の最後になりましたが、軸距の短い「フルキャブオーバー」というこれまた他車にない方式の採用により、最小回転半径が3.9mとクラス最高になっています。。


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実際にライバル車エブリィは4.1mですね~。


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しかしこれも乗り心地と引き換えで、フルキャブオーバーで軸距の短いサンバーは他車に比べて、上下動の激しさは群を抜いています。。

まぁ、乗り心地と最小回転半径のどちらを取るかは購入者の判断ですね~ (´・ω・)


次に以下が私の装着したエクステリア類です。。


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狭い山道を走るため、デイライトの代わりにフォグランプ・・

勿論、深い霧も想定して流行のクリアを避けて黄色にしました。。(^^♪


排気口があまりにもみすぼらしかったので、マフラーカッターも装着。。


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後は後退時の安全を確保するためにリアアンダーミラーとバックホーンも装着しました。(^^♪


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ドアバイザーと、悪路での後続車へのエチケットとしてスプラッシュボードも。。


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ラバーマットやナンバープレートフレーム。。。


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ステップのところのガードも・・・


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あとはフロントバイザーや。。。


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リアバイザーなどなど。。


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新車購入から日が経つにつれ、何かと買い増していき、単なる軽箱バンなのに結構お高くついてしまいました ( ゚Д゚)


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どうしても欲しかったワゴン用「Dias」プレートも貼り付けました。(^^♪


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電動格納式の設定が無いところが残念(>_<)


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他の仲間の様に荷物を運ぶ用途には殆ど使っていませんが、毎日の通勤の駅までの往復と、趣味の里山登山での過酷な自然条件の中を頼もしく走ってくれるサンバーを、たとえ燃費に不満があろうとも最低でも65歳の定年退職日まではあと8年は乗り続けようと決意しました!!


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ブログ一覧 | 愛車サンバーのお話し | 日記
Posted at 2021/03/01 23:40:40

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この記事へのコメント

2021年3月2日 13:12
サンバーの本が書けそうですねw
大事に長くなってもらえて愛車も大喜びしてるでしょう。

余談ですが、冒頭のお尻フリフリの写真…
あの程度の路面はブラックアイスバーンとは言わないですょw

コメントへの返答
2021年3月3日 22:10
どひゃ~(>_<)

わっ、和歌山では雪すら降らなくなったので、これっぽっちでも十分にブラックアイスバーンな気持ちでござる(>_<)

てか、15年前に北海道弟子屈で、鉄ヲタ行脚で借りたレンタカーで実際にブラックアイスバーンに遭遇し、車が見事に4回転半してしまいました。 ( ゚Д゚)

本が出来上がりましたらご進呈いたします (≧▽≦)

2021年3月2日 17:12
リアに荷重がかかる分、フロントはへろへろですよね。
数年前の大雪時、面白半分に鈴鹿スカイラインに向かいましたが、
見事に横を向きました。
「スタッドレス履いても、これかよ~」って、
そそくさと退散しましたねえ。

今日のような強風でも、左右に振られて帰宅した次第です。
コメントへの返答
2021年3月3日 22:13
最初の雪道と、強風時の高速道路走行は、もう絶対に事故ってしまう!って思いました。

サンバーでは未だ回転経験は有りませんが、アンチロックックブレーキがアイスバーンで効かなくなって交差点で止まれなくなった経験ありです ( ゚Д゚)

強風時には左側車線の一番左側をヨタヨタと走るに限りますよね~ (´・_・`)
2021年3月2日 18:21
色々欠点もありますが…(^^;)
それを超える魅力があります。
生産終了してから評価されるのも、
わかる気がします(•‿•)
我が家のサンバーディアスワゴン
今年購入から13年。
まだまだ頑張ってもらいます。
コメントへの返答
2021年3月3日 22:16
全くその通りですね (≧▽≦)

サンバーの非力さも、お尻フリフリも燃費の悪さもその他諸々、20年間乗ろうと決意した瞬間に愛おしく感じるようになりました。

お互い、今後もサンバーを大切に末永く乗りましょう!
2021年3月2日 22:06
うちのディアスワコンも13年目に入りました。貴重な絶滅危惧種なので、(笑)。ワゴンは、ダイヤも165/70-13なんですよね。オリジナルにこだわりたいのですが、サイズかいつまで有るのかな。 
コメントへの返答
2021年3月3日 22:28
ウチのサンバーは11年経過し、12年目です(^^♪
バンでスタッドレスタイヤは145/R12,6PRLTを履いていますが、桜ホイール(5分咲き)を装着する春夏秋子季は165/50R15を装着しています。(´・_・`)

2021年3月2日 23:34
こんばんは。

私がアルバイトを郵便局でしていた頃、同型のサンバー(バン)の赤車で配達をしていました♪
当時からスバルが好きで、他部署に所属していた9号車だった局内唯一のサンバーを無理矢理引っ張ってきて、私の専用車にしていました(笑)
重ステだったこともありほぼ遊んでいた9号車だったので、私が引っ張り出すまであまり使われていなかった様でした。
しかしRRはこのサンバーしか人生のうちでは体験していませんが、本当に乗っていて楽しい車でした。
何十件分もの荷物を満載して、毎朝早くから街中を共に駆け回った頼れる相棒でした。

しかし本当にオリジナルスバルの軽自動車、もう二度と生産されないのだと思うと、とても寂しく思います。
ただの軽自動車ではなく、普通車を小さくした様な凝った構造をした足回りやエンジン。
本当に魅力的な車ばかりでしたね…。
コメントへの返答
2021年3月3日 22:35
確かにサンバーは今まで運転した車の中で、いちばん「運転」という楽しさが味わえた車です。
(^^♪

5MT,直結4WD,スーパーチャージャー,RRという個性的なスペックがその喜びをもたらしてくれたと思います。。

RR車はまたどこかの会社が製造して欲しいですね (^^♪
たとえ前輪がモーター駆動のHV車でもいいだすから 
(´・ω・)

あと、ヴィヴィオGXTの様なタルガトップオープンの愉快な車も出てきて欲しいですが、この世知辛い世の中ではほぼ実現が不可能でしょうね (/ω\)



2023年4月6日 8:47
ラスト サンバーさん
こんにちは。

同じ軽1BOX乗りとして
スバルサンバ-に興味がありました。

4気筒SC、バイクのようなエンジン!
(カムカバ-?に赤帽専用?
という文字が見えましたが・・
 何かちがうのでしょうか💦)

代車で
スバルプレオを借りたことがあります。
乗用車ではありますが
意識せずスム-ズに加速するので
かなり楽でした。

4輪独立・・
以前所有していた
ブル-バ-ドがそうだったと思いますが
乗り心地良かったのを覚えています。

シャ-シ-フレ-ムが別なんですね。
手がかかっていますね。
リアエンジンという独特な構造

詳しい説明ありがとうございました。
歴史に残る名車だと思います。
コメントへの返答
2023年4月6日 15:06
ライトバン59さま。
コメントありがとうございます。

カバーの「赤帽専用」は購入時にセールスさんにお願いして取り付けてもらいました。

サンバーは「赤帽」用の車両も製造されていて、普通のサンバーより丈夫に作られていたそうで、「赤帽専用車」は赤帽の加盟員しか購入できません。
せめてその雰囲気だけでもと思い、カバーを赤帽のものに交換してもらいました。

カバー以外は通常のサンバーと同一仕様なんですよ。(*'ω'*)

サンバーは燃費が悪く、維持するには高くつきますが、RR駆動や四輪独立装架など独特な装備が有りますので、手放すことは出来ずにいます。。

プロフィール

「コロナ禍で新車CLAが買えなくなり2年落ちEクラスを購入(^^♪  今更ながらに「Benz乗り」になった経緯について(完結編) http://cvw.jp/b/860472/48455918/
何シテル?   05/29 20:40
ラスト サンバーです。よろしくお願いします。 サイドに大きな六連星を施し、ヒサシ(国鉄・上越型EF58の氷柱切りとも言う)を取り付けたデザインのサンバーは、主...
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