大阪・天満橋から和歌山県南部の熊野本宮まで古代人になりきった気持ちで歩き通すと言うおバカな企画も2日目になりました。
本来なら1日目に北野田辺りまで歩く気でしたが、意外と見所も多く、撮影等をしていると時間が経ってしまいました。
・・・という訳で、この日も10時に仕事を終えてから南海高野線で浅香山駅までやってきました。。
今年落成したばかりの最新鋭の8300系電車が私を見送ってくれます。
この電車に乗れば今日の目的地の河内長野駅には20分足らずで到着してしまいます。
それを今から6時間ほどかけて歩こうとしています。。
冷静な目で見るとかなりクレイジーな企画ですね。
お天気は今にも降り出しそうな感じで、熊野街道もアンニュイ感漂う普通の街歩きの様相を呈していて、気持ち的な「ノリ」はイマイチです。(/ω\)
しかも堺市に入った途端、「熊野街道」の石碑は全く見なくなってしまい、購入した書籍の地図に頼るほかありません。(/ω\)
いきなり高い塀に囲まれたところに差し掛かりますが、ここぞ正に大阪刑務所!
コロナ禍で国民がみんな苦しい中、お天道さまに反目して、殺人などを犯した鬼畜な輩を、私達の税金でこの囲いの中で楽々と生活させているという現実に憤りを感じずには居られません。 (-_-;)
・・・などと考えていると、怨念なのか急に大粒の雨が降り始めました。(>_<)
その刑務所を右折したところに「境王子跡」がありました。
ここの案内板に私が思い描いた通りの旅の成り立ち=即ち、当時の都・京から船に乗って淀川を下ってきた旅人が、天満橋で下船して、この道を歩いて遥か熊野本宮に参拝したという事実が記載されていました。(^^♪
そこからさらに進むと、方違神社に行き着きます。
ここは摂津、河内、和泉の三国の境界(ちなみに“堺”の地名はこれに由来します)で何処の国にも属さない方位の無い清い土地であるという考え方に依りこの神社が建立されました。
私も、元職場が堺東に有りましたので、何かのご縁を感じ、大阪市内在住から和歌山県に自宅を建てて引っ越す時や、車を買い替えた時にはここでお祓いを受けています。
古代人もここで旅の前途の安全を祈願したことでしょう。
生憎、雨が一層激しくなってきました。
遠方に見えるタワーマンションはJR阪和線・堺市駅前のツインタワーです。。
街道はこの方違神社の周辺を取り囲むように進みます。
この森のすぐ裏は南海電鉄さんの中で乗降人員第4位の高野線・堺東駅が有りますが、そうとは思えない広大な森が展開しています。。
しかもまさかの未舗装道路です、、( ゚Д゚)
堺市の中心部にこんなところが残っていたなんて、驚き以外の何者でもありません。
どうやらこの森はこの辺りに沢山ある古墳の様だなと思っていると・・・
やはり有りました、古墳の案内板。。
そして方違神社の裏側には立派な古墳の門も有りました。。
ここから暫く歩くと、南海高野線の堺東3号踏切道から伸びる「竹内街道」に出ます。熊野街道はここから海側に下って行きます。。
道の曲がり具合がいかにも昔の古道っぽいですね~。
奥に見える大きなビルは堺市役所です。
因みに熊野街道を辿って歩いて海沿いに熊野本宮へ行くには片道14日間かかります。
往復1ヵ月の長旅で、道は平坦で年寄りも歩くことが出来ますが、宿泊費用や食事代金が嵩張ってしまいます。。
一方、今回、私が辿る西高野街道~京・大坂道~小辺路のルートは大阪平野を抜けると1000級の山々のアップダウンを毎日伴いますが、8日間で到達することが出来ます。
往復だと16日間で済みますので、かなり安上がりです。
しかも高野山もルート上に有りますので、同時に参拝出来てしまいます。
これらの状況から、主に西高野街道~京・大坂道・小辺路ルートは資金の少ない若者や健脚者が利用したと思われます。
高野山への仏の道に通じていますので、至る所にお地蔵さんが有ります。
高野山の最終到着地点の表記は「女人堂」ですので、女性にも人気の有るルートだったのではないかと推測されます。
ここが二上山を越えて奈良方面へ延びる竹内街道と高野山・女人道に至る西高野街道の分岐点です。
この辺りになると、石碑が整備されてきます。。
三国ヶ丘駅の手前で、中央環状道路を歩道橋で越えます。。
南海高野線越しに西高野街道を振り返ります。
左の背の高い建物が堺市役所です。。
歩道橋にも「西高野街道」と書かれています。。
線路横の国道に沿って歩きます。。
ようやく大阪市内に有った様なハッキリとした石碑に遭遇しました。
大きな緑地帯はいわゆる「仁徳天皇陵」ですが、その中にも様々な古墳が有るようです。。
百舌鳥八幡・中百舌鳥駅付近では一旦国道から離れ、閑静な住宅街の中を歩きますが、時折、御覧の様な古い建物が往時の繁栄を思い起こさせてくれます。
古代人が歩く目印とした大木も残っています。。
再び国道に出ると、そこには大阪府立大学が有りました。。
この交差点から再び国道とはお別れです。
泉北高速鉄道さんのガード下をくぐります。。
風景はだんだんと田舎っぽくなってきます。
古代人が歩いた頃は一面、野原だったと思います。。
だんだんと古い建物も多くなってきます。。
ここの古い石碑にも終点が高野山の女人堂だと明記されています。(^^♪
阪和高速道路の下をくぐります。
ここは滝谷不動と高野山への分岐点です。。
どちらも仏閣で各々の参拝者はここで別れて行きます。。
右「かうや」
左「たきだに不動」
ここでは右に進路を執ります。
そして遂に田畑が現れます。。
天野山金剛寺と高野山の分岐点です。。
右「あまの山」
左「かうや山」
よって進路は左です。(^^♪
正面にこれから越える大阪府と和歌山県の県境、紀見峠が見えてきました。。
いつも登っている私の里山・岩湧山も見えます。
正面は大和葛城山と金剛山、そして鞍部が大阪府と奈良県境の「水越峠」です。。
ここで喉が渇いてきましたので、昨日同様、ビール休憩です。。
そして、「おわり坂」
なんだかこの地名の響きが大好きです。。
昔、道路の表記が「をわり坂」と書かれていた事を思い出します。
歩道橋上から見た西高野街道(左)です。
元街道ならではの独特の曲線を描いています。。
ここはもう大阪狭山市ですので、標識の形状がまた変わります。
どうやら標識や石碑の類は各市町村が整備してくださっているようですね~。
河内長野市に入ると、山が近いせいかアップダウンが多くなってきます。
そして、松原市方面と繋がっている「中高野街道」と合流します。
この様に大阪平野から高野山へ至る道が河内長野に集結します。
暫く歩くと、河内長野駅です。
この駅も街道同様、堺市(西高野街道)側からの南海電車と松原市(中高野街道)側からの近鉄電車の接続駅となっています。。
今日はここまでの歩きとして、再び宿泊代金を浮かせるため、自宅泊とします。。
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