大阪・天満橋から和歌山県南部の熊野本宮まで古代人になりきった気持ちで歩き通すと言うおバカな企画の3日目・・・
2日目も見所が多く、三日市宿まで行くつもりが河内長野で切り上げてしまいましたので、この日は河内長野駅からのスタートです。。
・・・という訳で、3日連続、10時に仕事を終えてからの行動となり、この日は南海高野線で河内長野駅までやってきました。。
今日の目的地は橋本の紀ノ川船着き場跡(常夜灯)ですが、南海電車に乗れば約20分足らずで到着してしまいます。
今から歩けば6時間ほどかかる算段です。。。
河内長野界隈は高野街道で唯一の商店街アーケード内歩行も有りました。
その出口には御覧の様なモニュメントが・・・
モニュメントによると、大阪平野を西高野街道・中高野街道・東高野街道と3つに分かれて南下してきた高野山参拝のための街道が、この河内長野市で合流してひとつの「高野街道」となって紀見峠を越え、和歌山県の紀ノ川に至ることが判ります。
駅前から一歩街中に入ると、いきなり御覧の様な巨大な石碑と古い建物、巨大な楠木が街道らしさを醸し出してくれます。
街並みも、今までの他の場所よりいちばん保存されています。。
今尚現役の古豪酒蔵、「西條合資会社」さんです。
地元では銘酒「天野酒」としてその名を馳せています。
地酒を買って帰りたいのですが、荷物になってしまいますので今日は我慢です。
路地の様な道から大阪と和歌山を結ぶ国道を渡り、坂道へと進みます。
Big坂とな・・・・
坂を登りきると、住宅開発が行われた三日市宿周辺と、遠く金剛山を望むことができました。
そして歩みを進めると、烏帽子形八幡神社が有ります。
ここはあまり知られていませんが、古墳や城跡があり、その鎮守の神として、神社が建立されています。
神社は集落を見下ろせる山の中腹に有ります。
街道を歩いてきた古代人も、この鎮守の森の木陰で一休みしたことでしょう。
頂上の本殿では、老夫婦が仲良く参拝されていました。
傍らには「祝日には国旗を掲げましょう」のポスターが・・
そういえば私が幼少の頃は何処の家でも祝祭日には国旗を掲揚していました。
「神々に感謝し、地域・国家の安寧を想う」という今の日本人が忘れ去った古き良きものがそこに存在しました。
近くにはこの街道で唯一の金毘羅さんが有りました。
古代人は、次から次へと現れる神社をひとつひとつ丁寧に参拝して旅をつづけました。
1日に数回、神々に日々無事で、自然の恵みで生きながらえる事への感謝の意を伝え、家族や地域、国家の安全を祈願する、その行為こそが今の真面目で勤勉で温厚な日本人の気質形成に大いに寄与しました。
坂道を下ると、宿場町・三日市宿です。。
先ほどの国道を歩道橋で越えます。。
歩道橋の上からは、古い家々が密集する三日市宿の街並みが俯瞰出来ます。
実際、街中に脚を踏み入れると、御覧の様な旧街道らしい風情ある街並みを見ることが出来ます。
こちらは南海高野線三日市町駅前のロータリーです。
楠木正成公が大江時親公に学んだと言うモニュメントが有りました。。
大江公は三日市宿のご出身なのでしょうか。。
ここから旧街道は国道と密接に絡みながら南進します。
美加の台の手前では国道から左に反れて、坂道を上がります。
旧街道には昔ながらの風情があり、情緒豊かな光景が残ります。
遠方に見えるのは私が週に一度は登る岩湧山です。
頂上の薄の草原を仰ぎ見ることが出来ます。
坂道が続き、石垣を基礎とするお屋敷が多くなってきました。
石垣の坂を下ると、またまた国道と合流です。
ここから先の国道は時折歩道が無くなり、車道を歩く恐怖と対峙しなければなりません。
前方に天見富士(旗尾山)が見えてきました。
大阪と和歌山の県境・紀見峠越えはもうすぐです。
また国道から反れて、小川(天見川)に沿って歩きます。
村道との分岐点には小さなお寺と、道標が・・・
右の道を行けと・・・
「日本昔話し」に出てきそうな村の風景です。
茅葺の屋根が改修されて普通の屋根になっているのが残念です。
集落以外は森の中を歩きます。。
段々と街道歩きから登山の様相を呈してきました。
そしてまた暫く危険な国道歩きです。
そして、いつも岩湧山に行く時に右折する交差点に到着。。
ここにあるたこ焼き屋さんがいつも気になっていたのですが立ち寄る機会がありませんでしたので、今日こそはと思い、初訪問です。。
是非ビールでたこ焼きをと思いましたが、コロナ対策でお酒の提供は停止中だそうです。
最近は気候変動で大雨が多く、この様な土砂災害が至る所で見受けられます。
南海電鉄さんの古風な変電所跡を過ぎると、いよいよ紀見峠越えです。。
真っすぐ進むと国道のトンネルに入ってしまいますので、サイクリングのグループが降りてきたルートに進みます。
ここは紀見トンネルが完成するまでは、国道でしたが、かなりの隘路です。。
そして、標高最高点では、金剛生駒紀泉国定公園を縦断する登山道・ダイヤモンドトレイルと交差します。
いつも私が岩湧山や金剛山登山で利用するコースです。
街道は旧国道よりもさらに上部を通ります。
ここには「高野山女人堂へ6里」の石碑が。。
そして峠からは遂に高野山と橋本市の街並みが俯瞰できました。
ここも昔は宿場だったらしく、それらしい風情が漂います。
和歌山県側に向けて九十九折の道を下ります。
スッカリ住宅地と化した、城山周辺の様子も俯瞰出来ます。。
そして大阪府側よりもよく整備された国道に出て・・・・
またまた旧道に入ります。。
用水路に田植えのための水が流れています。
遠景の双耳峰の辺りが標高1,000mの高野山です。。(弁天岳と摩尼山)
古代人も高野山を目前に気持ちが高ぶったことでしょう。。
林間田園都市の高層マンション群と、いにしえの道沿いの水田。。
まさに今、大阪のベッドタウンとなった橋本市を象徴する風景です。
そしてまた国道と合流し・・・
分岐します。。
そして遂に私の在住する橋本市の県立体育館・運動公園が見えました!
バブル末期に完成した周囲の風景とはかなり浮いた感じの近代的な建物です。。
そして今度は国道を左に分岐し・・・・
橋本川に沿って南下。。。。
いよいよゴール付近です。。
細い街道の終点に見える山の麓に。。
有りました!
紀ノ川渡し船の乗船場が有った位置に残る常夜灯!
大阪の天満橋から50km弱ですが、3日間かけてようやく到着しました。
ちょうど17時の「夕焼け小焼け」のチャイムが街に鳴り響いていました。。
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