大阪・天満橋から和歌山県南部の熊野本宮まで古代人になりきった気持ちで歩き通すと言うおバカな企画もいよいよ大詰めの6日目になりました・・・
この日も特段、長距離コースでもなく地図のコースタイムでは6時間程度の歩行行程の為、民宿でゆっくりとしようと思っていたのですが、昨日に熊に遭遇し、逃げて走った際に足に靴擦れを惹起させ、それを破裂させてしまい、大出血し、足に激痛が走っていますので、この分だと通常コースタイムの1.5倍~2倍はかかるだろうと思い、7時に出発となりました。
一時はここで歩行を中止しようと思いましたが、ここからはタクシーでしか引き返す手段が無いですし、今日はバスの通る十津川集落まで歩いてみてもう一度考えようと思いました。
民宿を出発すると、すぐに民宿が運営する水田が有りました。
学生たちに田植えや稲刈りを体験してもらうための田んぼらしいです。。
昨日見た「腰抜田」は史跡に指定された田んぼが有ったところで、この辺りの食糧事情を一手に引き受け、腰が抜ける程多忙だったという事らしいです。。
三浦峠の登り口に、有名な「三浦の湧水」があり、古代から旅人達はここで飲料水を補給していました。
大きな川を吊り橋で渡ります。。
そこからは暫く里道を歩きます。。
そしてやがて、古い石畳の道に。。
この石畳は今で言う舗装道路の様なものだったのでしょうが、現代の登山靴で歩くと苔が生えている部分でつるつると滑り、お世辞にも歩きやすい道とは言えません。
そして、石畳の道ながらも、巨木が茂る山道になっていきます。
坂が急になるにつれ、靴擦れが敗れた箇所に激痛が走ります。。
歩きにくい事この上ないです。。
吉村家防風林跡。。
ここでは昭和23年頃まで旅籠が営まれていたそうです。。
登山道は三浦峠に向けて、どんどんと登ります。
崩落危険場所には階段が整備されていて、危険を感じることなく歩けます。。
遥か下に三浦集落を流れる川が見えます。。
もうこんなに登って来たのだなと思います。。
「無理をしない」「水あります」の有難いお言葉・・・
「三十丁の水」です。。
小辺路を歩いていて思うのですが、由緒ある古道だけ有って、水を補給する場所は随所に有り、困らないのが良いところです。。
これがその水汲み場で、奇麗に整備されています。。
古代人やご先祖様も京の都や大阪から遥々歩いて来て、ここで水を飲んだのかと思うと万感の想いで心が熱くなります。。
ここまで来ると、展望も開け、周辺の奥深い山々が見えます。。
昨夜宿泊した民宿の有る三浦集落と、昨日、熊に遭遇した伯母子岳までが一気に俯瞰出来ます。。
そして小辺路も益々頂上に近い雰囲気を呈してきます。。
草生して道が判り辛くなる箇所には、御覧の様にご丁寧に網が張られています。
なかなかいい雰囲気です。。
やがて、登り始めて4時間半ほどで、三浦峠に到着しました。
通常コースタイムなら3時間程度ですので、足の激痛のため、1時間半は余分にかかっている計算です。。
三浦峠は頂上部に林道が通っていて、殆どそこが「ピーク」という感じはしないのが残念です。 (/ω\)
そして足の負傷に起因する余分な時間を短縮するために休憩時間を詰めて、十津川集落に向けて再出発します。。
「出店跡」の標記が当時の栄華を伝えてくれます。。
へぇ~、こんなところに出店が有ったんですね~。
石垣が組まれていて、いかにも建物が有った感じを醸し出してくれています。
そんな歴史的建造物や地形が有る箇所以外は普通の登山道なのが小辺路の特徴と言えます。
暫く下ると「今西集落」の標記が。。
よく見ると反対側の斜面の高いところに集落が見えます。。
あんなところに民家が有るなんて、想像を絶します。。
ちょうどここでお昼時間になりましたので、民宿で作ってもらったお弁当を食べました。
紀州名物「めはり寿司」です。。
古代人が小辺路の旅をした時に食べた保存食が今まで伝えられています。
そして、ここでもまた時間を短縮して歩行を再開させると、随所にご覧様な歴史的遺跡が現れます。。
民家跡が現れると、間もなく中間点の西中集落です。。
やがて舗装道路の出て、ここからは延々3時間、舗装道路歩きが始まります。。
ちょうど1日に3本しかないバスが走り時間ですが、敢えてスルーします。。
舗装道路ですら土砂崩壊で迂回路通行となっていました。。(/ω\)
舗装道路が小辺路だと言われても、あまりピンときません。。
沿道の神社に参拝しながら痛い足を我慢しながら歩き・・・・
コースタイムより3時間半遅れて十津川集落に入りました。。
そして、やっとの思いで予約していた民宿に到着しました。。
なかなか奇麗な民宿です。。
もちろん、源泉掛け流しの温泉ですので、足の傷口の治療方々、先ずは入浴させていただきました。
美味しい夕食を頂きながら、この先、明日はバスで帰ろうか、はたまたゴールの熊野本宮まで歩こうか考えました。。
出した結論は、明日は熊野本宮近くの湯の峰温泉で泊まるので、ゆっくり歩けると判断し、ゴールを目指すことにしました。。
そして、翌朝は快晴の中出発。。
いよいよ大阪市の天満橋から歩き始めて8日目! 最終日です!
赤い橋を渡ったところから果無峠の登りが始まります。。
遥か後方に見える山脈が果無峠です。。
道標に沿って、舗装道路から登山道に脚を踏み入れます。。
昨日と同じ、小さな石畳の歩きにくい登山道です。(/ω\)
この道も一気に高度を稼ぎますので、急登で息が上がります。。
足の靴擦れが破れた後も治癒せずに激痛のままですので歩みが進みません。。
やがて、登り詰めたところに集落が有りました。。。
果無集落です。。
「果無峠」「果無集落」・・・
いやぁ、随分遠く、果てまで来たんだなという想いを興させる、とても趣のあるネーミングじゃないですか!
熊野古道というよりも、このネーミングに惹かれて訪問する人も多い筈です。。
こんな高所に、何とも言えない良い感じの田んぼが有りました。。
ここで収穫されるお米はさぞかし美味しいんだろうと思います。。
そして、ぽつんと世界遺産の石碑が。。。
さぁ、ここからは熊野本宮参拝に向けた最後の峠越えが始まります。
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