さてさて、久々の乗り鉄2日目の朝ですが、この日は「乗り鉄行脚」にしては遅めの6時半に起床しました。。
ホテルの朝食をゆっくり食べて名古屋駅に向かいます。。
お天気は快晴!
8時02分に発車する特急「南紀」1号に乗車します。(^^♪
この南紀1号に使われるキハ85形はもう今年の夏までに新型電気式気動車に置き換えられてしまいます。。。
南紀号はコロナ禍の後、旅客数が激減してしまい、半室グリーン車付4両編成からグリーン車無しの2両編成にまで短縮されてしまいましたので、旅客は皆無に等しいのかと思い、席は自由席にしたうえ、早くから並ぶのを怠っていましたが、実際に駅のホームに行くと結構な行列が出来ていて驚きました。( ゚Д゚)
・・・てな具合で「南紀」1号は自由席方(後ろ)に展望席の有るタイプを繋いだ編成で入線してきました。。(^^♪
取り敢えず朝日が眩しい先頭車の貫通タイプ(指定席)側での記念撮影です。(≧▽≦)
それにしてもこの貫通扉の有る側の幌と幌受け座の形状が凄いですね~
(=゚ω゚)ノ
ここまで不細工になってしまうなら、なにも無理して前面にRを付けずに、切り妻型にした方が良かったのにと思います。。(´・_・`)
列車は座席の6割ほどを埋めて発車しました。。
この気動車が開発されたころは、日本の鉄道用ディーゼルエンジンの開発が低迷していた頃で、実はこの気動車には純国産ではなく、米国カミンズ社が日本のコマツとの合弁会社のコマツ・カミンズ販売社謹製の水平シリンダ型・NTA-855-R-1(JRグループの型式:DMF14HZ系)が搭載されました。 DMF14HZでは基本設計こそ1960年代のものながら直接噴射式エンジンにインタークーラーとターボチャージャーを装着して350馬力(または330馬力)とそれまでの標準だったDMH17H(180馬力) 1.5基〜2基分に匹敵する出力を発揮し、段数を増やした新型変速機との組み合わせで電車特急と遜色ない性能を確保しました。
伊勢湾沿いの沿線は木曽川や長良川等の大きな河川を渡り、輪中地帯と言われる低湿な平野部を走ります。
単線ですが、線形と線路状態は良く、カミンズ社製のエンジンが大きく唸ります。
時折、この様にライバルの近鉄名古屋線の電車と並走します。(^^♪
多気駅を過ぎると、列車は山間部に入り、一層エンジンが唸りを上げます。。
海が見えると、下車する紀伊長島駅・・・・
名古屋からは2時間16分の旅でした(^^♪
この田舎の駅で下車したのは、登山をしたり釣りをしたり、観光をしたりするからでは有りません。
単にもう一度、今度は上りの特急「南紀」4号に乗り換えるためです。。
「乗り鉄」には観光やグルメと言った言葉は存在しません!
1日中、ただひたすらお目当ての列車に乗り続け、車窓や走行音、車両の性能等を楽しむのです。(≧▽≦)
紀伊長島駅で改めてキハ85型を撮影。。。
こんなカッコいい顔をしているのに2両とは、とても短いです。。(/ω\)
飛び出した不細工な貫通幌を装着する2エンド側の先頭車も撮影。。。(´・_・`)
そうこうしていたら、6分の待ち合わせで上り名古屋行特急南紀4号が「カッコいい」側の顔を先頭に入線して来ました。(≧▽≦)
この列車も既に7割ほどの席が埋まっていて、前から3列目の通路側の座席をどうにか確保することが出来ました。(´・_・`)
これで計画していた前面展望がぶりつきが出来そうです。(≧▽≦)
紀伊長島駅を発車すると直ぐに紀勢本線最大の難所、梅ケ谷の峠越えに入り、キハ85型はエンジンを唸らせます。。
なんと、霞んだ景色の中、ほんの一瞬2秒程度ですが、矢印の所に先ほど居た紀伊長島駅が見えるのです。(≧▽≦)
昔、尾鷲の相賀が里だった父方の祖母は、戦時中に父達を育てる資金を稼ぐために、尾鷲湾で獲れた魚を毎日列車に乗って松阪の闇市まで行商に行っていたそうで、その当時、祖母がこの景色をどんな想いで眺めていたのだろうと想像してみました。
憲兵に売上金と魚を全て没収され、泣きながらこの峠を越えて帰宅した時もあったそうです。。
前面の車窓には意外なほど多い頻度で対向列車が現れます。。
駅間距離が長いせいも有るのでしょうね~。(^^♪
こんな「乗り鉄」にとって、至極の時間はやはりビールでしょ!(≧▽≦)
名古屋駅で早朝に仕入れてリュックに詰めておきました。。
冬場なのでまだまだ冷たかったです。(≧▽≦)
大きなダムも見えます。。(^^♪
特急列車ですが、単線故、対向施設の有る駅ではご覧の様なY字ポイントを通過する必要が有るため、速度ダウンを余儀なくされてしまいます。(/ω\)
記念撮影。。。
時折、なぜか海外の鉄道の様に右側通行で対向列車とすれ違い・・・・
近鉄さんの「しまかぜ」号とすれ違うと、間もなく松阪駅です。。
なんとこの松阪駅で大量の降車が有り・・・・
幸運にも最前列の運転士後ろの展望席を確保することが出来ました。(≧▽≦)
そしていきなりアーバンライナーを追尾!
松阪11時29分発の名古屋行です!
このアーバンライナーは名古屋に12時38分着。。
対して特急「南紀」4号は12時41分着と、名古屋着では惜しくも負けてしまう設定ですが、何処まで追尾できるのか、「乗り鉄」としてはとても楽しみです。。
片方は重圧な架線柱が並んだ複線電化区間、そしてもう片方の私が乗車しているのは架線の無い非電化路線で、しかも単線です;(=゚ω゚)ノ
この格差を知ると、名古屋着の3分という僅差はJR東海さんの底力だと思います。。(=゚ω゚)ノ
かなり差を付けられてしまい、並走はもうこれまでかと・・・・
特急「南紀」のルートは伊勢鐵道経由で、距離的には短いのですが、非電車の気動車というよりも、単線で対向待ちが有ると言うのがどうやら命取りになっているようです。。(/ω\)
またまた近鉄さんと並び、一般形特急と離合しますが、先を走るアーバンライナーの姿はもう有りません。。(/ω\)
伊勢鉄道さんに入ると、かなり高規格な直線路線だという事が判りました。。
広い広い田園地帯に真っすぐに線路が引かれています。。(≧▽≦)
鉄道ヲタクとしても楽しめますが、山屋としても、冠雪した御在所岳が見えたりと、結構楽しめます。。(≧▽≦)
あとは伊勢鉄道さんの単行キハや・・・
四日市を象徴するタンク貨車群。。
ヤードへ向かうディーゼル機関車牽引の貨物列車等を見て楽しみます。(≧▽≦)
そしてまた、近鉄さんとの並走区間では大阪へ向かう新鋭特急「火の鳥」号が!
本当に「南紀」号キハ85系の展望席は鉄道ヲタクにとっては天国です!
この優秀な展望車も新型と置き換えに消えてしまうの残念でなりません。。(/ω\)
近鉄さんとは、本当に何度も接近したり離れたりを繰り返します。
そしてナント遂に!
再び先程のアーバンライナーのお尻を捕らえました。(≧▽≦)
知らぬ間に追いついていたとは凄いですね~(≧▽≦)
そしてこの大きなカーブでは大外回りとなってしまい。。。
またまた先に走っていかれてしまいました。。。
ようやく複線になりスピードが出せる様になりましたが、右端の鉄橋にアーバンライナーのお尻が未だ見えています。。
それにしても海の様な川が続きます。
ここでアーバンライナーをアンダークロスし、最後のお別れとなってしまい、ショータイムも終焉を迎えました。。。
名古屋駅の手前で大きく徐行し、結局この差がアーバンライナーとの3分差になってしまった様です。。 つづく。