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ラスト サンバーのブログ一覧

2017年01月24日 イイね!

さようなら思い出のズームカー(島根の一畑3000系)前編

さようなら思い出のズームカー(島根の一畑3000系)前編日本中を大寒波が襲った1月20日(金)夜~1月22日(日)夜にかけて、島根県の一畑電車3000系のさようなら運転に「乗り鉄」しに行ってきました。




この日は全国に大雪に関する警報や注意報が発令される最悪の日・・・
金曜日の夜に出る大阪発出雲市行の夜行バスで行こうとしましたが、1週間前に思い立ったため既に満席で切符が取れず、止むを得ずサンバーで行くことにしました。。

残業を放棄し、脱兎のごとく帰宅した自宅を21時に出発。。

中国道は時雨模様・・・・

そして風雪通行止めが多い米子道を避けて鳥取道に入ると・・・・



時折、車に穴が開くかと思うほど大粒の雹が混じる吹雪。。。。
しかも腰が抜けるほどの落雷まで付いて来ます・・・

サンバーの前を走行する明るい車は除雪車です。。



そして、山陰側に出ると猛吹雪・・・
・・・かと思いきや小降りになって来たので、小さなPAで少し休憩します。。。


そして午前3時・・・・



誰もが寝静まった一畑電車の「雲州平田」駅に到着しました。。

出雲地方は予想に反して全く雪が積もっていませんでした。。



関東の京王電鉄から譲渡されてた車両も赤色信号機の光を反射させながらお休み中です。



お目当てのたった1編成のみが残っていた元南海21000系、一畑3000系車両も お休み中です。。。



そこで、私もサンバーに敷いた布団の中で明日の朝7時まで仮眠を取ります。。
昨年の大井川鐡道訪問以来、久し振りのサンバー車中泊です。。
気温は氷点下3度なので少し寒かったですが、快適に過ごせました。。


そして朝。。。。。

 1日乗車券を買って自動改札口でない有人の改札口からホームに入ると・・・・



居ましたいました、旧南海高野線用ズームカー3000系・・・
「だんだん」って何でしょうかね???
この電車のあだ名???

3000系は、この土日の2日間の「さようなら運転」のあと引退し、スクラップにされてしまいます。。

この電車、私の若かりし頃の思い出がいっぱい詰まっていて。。

わざわざ風雪をついて島根まで最後のお別れに来てしまいました。。

どんな思い出かって???

まぁ、それはまたの機会でも・・・・

兎にも角にも、男は昔の思い出にロマンを感じ、過去を引き摺る生き物なのです。。



反対側の正面には昔懐かしい緑の南海色の記念円板が飾られていました。。。

後から知りましたが、この円板は2枚とも、職員さんの手製だそうです。

車内に一歩脚を踏み入れると・・・・



懐かしい14人が並んで座れる超ロングシート。。。



「明るい電車」のお手本の様な読書灯と中央に切れ間なく点る蛍光灯。。



壁面には、南海電鉄さんで生まれ、平成8年に一畑電車さんへ移籍した経歴などが書かれたシールや・・・・・



沢山の走行写真などが貼られていて、社員さんのこの電車に対する愛着が感じられました。。。。



懐かしいアナログメーターがズラリと並んだ運転台。。
ベテラン運転士さんでも取扱が超難しいと嘆く「B55型電空制御器」も取り付けれれたままです。。






ただ外板は腐食が進み痛々しい傷だらけ。。








よくぞこうなるまで走り続けてくれたものだなと・・・


ボロボロになっても働く姿に涙が出そうです。。


先ず、7時53分発の電鉄出雲市行としての運用に就きますが。。。




早朝の運用から乗車するファンはさすがに少な目でした。。

でも最近の特徴としては女性ファン・「鉄子」さんの姿が必ず見れます。。
男の牙城だった鉄道趣味の世界もついに女性が本格的に進出してきました。。



反対側のホームにはこの電車を廃車に追いやることとなった最新型の電車がとまっています。。

この新旧の並びも今日、明日で見納めです。。

それにしても3000系は昭和の戦後復興期の「明るさを取り戻す日本」を代表する昭和30年当時流行った美しい「流線型」をしていますね。。

人々は終戦直後の疲弊して古ぼけた電車ばかりのところに突如として現れたこの美しい流線型の電車に明るい将来を見出し、胸を躍らせました。。



そして「だんだん」こと一畑3000系は懐かしいモーター音を響かせて7時53分、定刻に発車。。。



やっぱ男性ファンの定番はこれ!!
運転台がぶりつきでしょ。。。

私は誰よりも早く、立ち見でない着席ポジションを確保しました。。。
和歌山から吹雪の中を6時間車を走らせて来たから、なにがなんでも是非ベストポジションをと力が入ります。。
 


電車が8時13分に電鉄出雲市駅に着くと少し人が多くなりました。。

隣に停まっているピンク色の電車は元関東の京王電鉄さんの車両で、可愛い「島根っこ」が乗車しています。。



そして、ここで担当運転士さんと車両について話をすることが出来、やはり午前9時までと午後18時以降は朝露や夜露でスリップする危険性があるので、モーターの逆起電流を利用した電気制動の使用を控えているとの事・・・

でも私が最後に高速運転と電気制動の音が聞きたかった胸の内を伝えると快諾してくださり、大津町手前の直線で最高速度&電気制動にチャレンジしてくださることになりました。。

南海時代は全駅電気制動止めだったので、なんら問題はありません。。



出雲市駅の発車は一畑さんの計らいで、JR列車との同時発車・・・・
の筈が・・・・

JR車が少し遅れて発車となってしまい、後追い状態に・・・



3000系運転士さんが気を利かせて制動操作を執り、少しの間の「並走」が実現するという場面もありました。。

その後は一気に加速。。。



どうやらこの運転士さん、本当に最高速度からの電気制動を実演してくださる様です。。



南海高野線の最高速度は100km/hでしたが、一畑さんの最高速度はご覧の速度。。

久々の高速運転にモーター音が高鳴ります。。。

そしてここから一気に電気制動で停止目標めがけて制動開始。。

荒い刻みの電気制動は時速10km/hで自動的に空気制動に切り替わり、ブレーキが55%緩まる最大の難関を乗りきり、見事、一段弛めでぴったり停止目標に停車。。

高野線時代以来、見た事が無かった正に神業でした。






さてさて、始発だった雲州平田駅を過ぎたあたりから徐々に別れを惜しむ乗客が増えてきました。。



珍しい青信号が縦に2つ並ぶ場内信号柱。。。
見通しの悪い曲線区間に使われます。
下段は出発信号の中継用遠方信号機です。。

10時17分、松江温泉駅到着。。



こちらでは、薄汚れた旧型車より「ご縁電車」の方が一般の女性には人気があるようです。

しかしここでも旧型には「鉄子」さんが・・



男性顔負けのマニアっぷりです。。

私はもう今日は車に乗らないので。。



缶ビールを買って。。。



美しいヨーロッパナイズされた駅舎の外にある。





足湯につかりながら一杯呑みました。。

折り返し11時04分発出雲市行にも乗車。。



美しい宍道湖のすぐ横を走ります。。



読書灯が灯る窓は独特な雰囲気を醸し出します。。



スイッチバック式の一畑口駅の入駅では、元京王車両との同時入線の演出も。。



一同から感嘆の声があがります。。



元関西と元関東の名車の夢の饗宴。。
本当にサービス満点なさようなら運転会です。。



そしてまた雲州平田駅で1時間の休憩・・・
ここは節約してコンビニ弁当です。。



しかもがぶりつき席を確保する為、それを電車の中で食べるの巻。。



駅舎内ではマニア相手にグッズの販売会をしていましたが、目に毒なのでスルーさせていただきました。。。

 

出雲大社へ向かうルートの途中にある、保育園に保存されている古豪「デハニ」とのランデブーも今日が最後。。

古豪のデハニが保存されているのに、3000系は全車解体されてしまう事に理不尽さを感じずにはいられません。。

そして出雲大社前駅に定刻の13時52分に到着すると、何とここでも構内入換作業の実演を披露してくださります。。



構内の最外方まで引き上げた車両に臨時手信号「進行せよ」を現示。。



ゆっくりと電車が進入してきます。。



やわ~やわ~
入換手の声が響きます。。




そして奥に停めてあるデハニの直前まで進入してきて。。。



直前に停止して入換完了〜

(続く・・・・)

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何シテル?   06/13 21:20
ラスト サンバーです。よろしくお願いします。 サイドに大きな六連星を施し、ヒサシ(国鉄・上越型EF58の氷柱切りとも言う)を取り付けたデザインのサンバーは、主...
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