
さてさて、静岡の大井川鐡道さんに夕刻まで乗車した後、青春18きっぷで普通列車を乗り継いで千葉で宿泊した翌日のお話ですが。。。

千葉駅に7時にやって来まして・・・
内房線の普通列車に乗車します。。
やってきたのは「走ルンです」と揶揄される209系車両!
寿命半分、製造コスト半分、消費電力量半分をモットーに、10年間使えればいいやって思想で作られた電車です。。。
しかしこの電車は平成4年製造。。。
そう、1部の車両は「やっぱり10年で捨てるのは勿体ない」となり、約30年間経った今でも使われ続けています。。
耐用安全面は大丈夫かいな??と思いますが、ここにきて急速に廃車が進んでいる状況です。
両端の先頭車だけが快適なセミクロスシートに改造されていますので、その部分に着座します。。
そして小湊鉄道の乗換駅の五井駅へ。。。
いすみ鉄道へ行くのに青春18きっぷならJRさんがそのまま使えますが、わざわざ小湊鉄道さんを利用して向かいます。。
あと少しで廃車だけあって、209系の前面ラッピングが剥げてきていますが、補修はされずにみすぼらしい様相を呈しています。。(/ω\)
小湊鉄道さんのホームに行くと、最近JR東日本さんから譲渡されたキハ40型が入線していました。
国鉄時代は10系、20系気動車を置き換えるために1977年(昭和52年)から投入された車両ですが、ここ小湊鉄道さんでは実にそれから45年遅れで既存のキハ20系気動車とJRさんの中古キハ40系気動車を置き換えているという驚愕の状況です。( ゚Д゚)
キハ40系はJR西日本さんにも未だ未だウジャウジャ居ますので、あえてここはこの車両をスルーして。・・・・
前に繋がれている古株のキハ200型に乗車します。(^^♪
関東で言えば京成さんの赤頭巾ちゃん、関西で言うならば阪神さんの赤胴車と瓜二つな親しみの有るお顔です。。(≧▽≦)
車内はそこそこの人が乗っていて、この日の気温は32℃でしたので、クーラーは全開でフル稼働していますが、いかんせん取り付け経費を削減した簡易クーラーですので全く効かず、全ての窓が開けられています。。( ゚Д゚)
オマケに故障してストップしてしまっている扇風機も。。。。
その後ろのタラコ色のキハ40の車内吊り広告が気になったのですが・・・
五井駅発車時に車庫に目をやると、なんとそのキハ40型が。。
小湊鉄道さんでは今、本当に45年遅れでキハ20系からキハ40系への置き換え劇が正に始まろうとしているのでした。( ゚Д゚)
車内は意外と一人旅の女性が多いです。(´・_・`)
(写り込みの許可を得て撮影)
離合する列車もこの赤頭巾ちゃんですので、20系気動車は未だ未だ健在な様で、ひとまずは安心です。。
国鉄型キハ20系と違って、全席ロングシートなのが難点ですが、それでも窓を開けて生ぬるい夏の風を受けながら走るのは、どことなく少年の頃を思い出し、痛快です。(≧▽≦)
この車両はキハ20系としては末期に製造された、昭和52年製、御年45歳・・・
あれっ??JRさんから譲渡されたキハ40系とほぼ同じ時期に製造されているではありませんか!(=゚ω゚)ノ
譲渡された車両は昭和54年製造ですので、その歳の差は僅か2年です。。
同年代で老けて見える奴と、若く見える奴ってところでしょうか。。(´・_・`)
キハ40系に比べると2歳しか違わないのにかなりボロく見えてしまいます。
(´・_・`)
昭和の田舎の貨物取扱駅にでもタイムスリップした様なこの貨車は何のためにここに留置されているのでしょうか??
それにしても東京から約1時間でこんな長閑なローカル私鉄に乗れるなんて、かなり驚きです。
乗客の大半が地元の人ではなく、このローカル線そのものを楽しみに来た私と同類の方々であると思われます。。(≧▽≦)
走れば走るほど風景は緑に包まれていきます。(≧▽≦)
(写り込みの許可を得て撮影)
そして、いすみ鉄道との乗換駅、上総中野駅に到着しました。

いすみ鉄道さんも、小港鉄道さんも沿線に花が多い事で有名ですが、夏の終わりは残念ながら最も花の少ない時期となっています。。(/ω\)
そして直ぐに接続のいすみ鉄道さんの気動車がやってきました。
こちらは小港鉄道さんとは違い、2013年製、製造後9年しか経たない新しい車両です。
客室はロングシートで、小港鉄道産からの約半分の乗客が乗り継ぎました。
この車内で、ワンマン運転士さんから1日フリー乗車券を購入しました。(≧▽≦)
そしていよいよ最後の国鉄急行型の居る大多喜駅へ進入します。。(≧▽≦)
居た居た(≧▽≦)
どちらも同じ車両に見えてしまいますが、
左が1965年(昭和40年)製造の古参57歳、
右が2013年(平成25年)製造の新米9歳。(≧▽≦)

乗って来た車両も塗装は違いますが、製造後9年の新参車です(≧▽≦)
ここは国鉄型キハの入換作業を見る為、駅の外に出てみます。
この日は11月に運用を離脱するキハ28型を「レストランカー」として使用するため、既に乗車目的の観光客で賑わっています。。(≧▽≦)
居た居た!(≧▽≦)
右の急行カラーのキハ28型が11月に運用を離脱するのですが、屋根から錆び汁が垂れるなど、もうボロボロの様相を呈しています。(=゚ω゚)ノ
左の車両は相棒のキハ28が居なくなった後の去就が気になるキハ52型です。
なんだか9歳の新参車両も、塗装が同じというだけで古参車両と同じに見えてしまいますね~(≧▽≦)
2車両の横を2012年(平成24年)製の別の気動車が通り過ぎて行きます。
一般形気動車は小湊鉄道さんよりいすみ鉄道さんの方がかなり新型車の置き換えが進んでいます。(´・_・`)
そしていよいよ入換作業が始まります。(≧▽≦)
駅手が入換合図をすると、遠くから「ぱぁぁん」と気笛が聞こえ、懐かしい昭和のDMH17H型エンジンの唸りが聞こえてきます。 (^^♪
まるで私が小年だった昭和時代にタイムスリップをしたみたいです。
当時と同じ淡い興奮が伝わってきます。。
憧れ続けていた「急行型」が目の前に。。
「この列車で自分の知らない遠くへ行ってみたい!」
「旅に出ればきっと何かわくわくするような事が有りそうだ!」
少年だった私に大きな夢を与えてくれた車両です。
全国各地の少年たちは、日常使う電車ではなく、夏休みとかにしか乗れない特別な急行列車に使われたこの車両に憧れたものでした。
私の場合は自宅近くを走っていた阪和線の急行「きのくに」号や「紀州」号、それに日本海へ遊びに行く時は福知山線の「丹波」「だいせん」号をよく利用しました。(≧▽≦)
11月の末までもう一度来ようと思えば来ることは出来ますが、引退直前になると常識の無い鉄道マニアも現れ、阿鼻叫喚な状況になりますので、今日の日をお別れの日にしようと思っています。
つづく。
Posted at 2022/09/30 23:10:34 | |
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