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ラスト サンバーのブログ一覧

2016年08月28日 イイね!

余った18きっぷで最後の国鉄型に乗る(その3)

余った18きっぷで最後の国鉄型に乗る(その3)



いすみ鉄道さんの国鉄型気動車の混結2両編成は、田園となだらかな低山が続く典型的な日本のローカル線の風景の中をコトコトと走ります。



開け放たれた窓から入る生ぬるい煤煙の匂いが混ざった風が、周囲を昭和時代の空気にタイムスリップさせてくれます。


冷房故障で窓を全開に出来たのも、ある意味私にはラッキーなプレゼントだったかもです。



いすみ鉄道さんでのキハ28型&キハ52型の運行は定番化していますが、それでも沿線には撮影に訪れる人が沢山居ました。。

みんな私と同世代くらいかな。。

昭和の思い出に浸る人達ばかり・・・



キハ28型に貼られてある昭和39年帝国車両謹製のマーク。。

私と同じ歳の51歳です。。



キハ52型は国鉄時代のままのブルーシートに灰色のリノリウム、薄緑色のデコラ板を維持しています。。








そして列車は始発の大原駅から1時間8分で大木が生い茂る終点の上総中野駅に到着しました。。。

まさにローカル線の終点にふさわしい風景・・

私にとっては短すぎる旅です。。。

でもこの1時間ばかりを楽しむために和歌山から夜行列車に乗って2日がかりでやってきました。。。



色褪せた木製の駅名板が、さらにムードを盛り上げてくれます。。。

実はこの駅、終点なのにいわゆる「行き止まり」駅ではなく、その先も「小湊鉄道」として続いて行きます。。



暫く待っていると、小湊鉄道さんの列車が雑草が生い茂る線路の上を車体を揺らせながらコトコトとやってきました。。。

その姿はなんだかいかにもローカル線って感じです。。



 わっ。。まるで関西の阪神「赤胴車」・・・・



でも一応、朱色とクリームのツートンカラーはよくよく考えてみると国鉄ローカル一般色・・・

阪神電車がそのローカル色だったことに今の今まで気が付きませんでした。。



小湊鉄道の気動車が加わる事で、上総中野駅は一層活気つきます。。



こちらは先程の2エンジン車キハ52型の1エンジンタイプのキハ20型の私鉄版ですが、車内は流石に首都圏内だけあって、五井地域の多客に対応するためにオールロングシートバージョンとなっています。



そして、鉄ヲタとしては最高級席の最前部がぶりつき席をキープ。。



上総中野駅は無人駅なので、乗車券は車掌さんから、購入しました。。

非常に懐かしい駅名パンチ式の車内補充券です。。

でも、その感動以前に、ローカル線なのにワンマン運転ではなく車掌さんが乗務されていることに驚きを隠せません。。



列車は上総中野駅を10時47分の定時に発車。。。
実はこの列車に乗らないと18きっぷで和歌山までその日のうちに帰着することができません。。

前面窓からは本当に長閑な絵葉書に描いた様な田園風景を堪能することができます。。



ローカル線ならではの小駅での交換風景です。



こんなレジャー客お目当てのなんちゃってSL列車とも交換しました。。



このいかにもローカル然とした風景が大好きです。。

終点のJR接続駅の五井駅でのひとコマ。。。

3両編成の列車の隣に置かれた無蓋2軸貨車がとても気になります。



車庫で佇む可愛いキハ達。。
マルで絵本の国に来たみたいな錯覚に陥ります。。



丁度お昼時になったので、跨線橋の上でお弁当を売っていたおばさんから「あさり弁当」を購入し・・・

これからの長い長い和歌山までの普通列車乗り継ぎ旅の前奏曲に総武・横須賀線列車のグリーン券を購入してその中で優雅に食べる事にしました。。



最近、首都圏に来た時は結構このグリーン車に乗るのが結構病み付きになっています。



総武快速1141F君津発久里浜行普通列車、この列車を大船駅で、快速アクティ熱海行きに乗り換えます。(あとで戸塚駅での乗り換えの方が便利だったと痛感します。)



先ずは眺めのいい2階のグリーン席・連窓後方西窓側席を確保。。



五井駅~熱海駅までグリーン料金はホリデー割引きで780円也。。
青春18きっぷでも利用出来て、これは格安です。。
お弁当代500円を合算すると1,280円の豪華ランチタイムです。。
お弁当が食べれないロングシートの普通車よりも、780円を支払って、ゆっくりとお弁当が食べれる空間を確保しました。。



このお弁当、この内容で500円とは格安ですね~。
そして関西では見掛けない「北海道限定札幌CLASSIC」で喉の渇きを潤します。。



長旅の最初の熱海までがグリーン車なのですが、一旦これに乗ると、熱海以遠のババ混み普通列車が恐怖デス。。



すっかり東京のシンボルとなったスカイツリー・・・
一昔前は「東京タワー」だったのに、時代の移り変わりを感じずにはいられません。。



東海道本線との並走区間では、昨夜から乗車した185系電車を使った特急「踊り子」号と並走します。。



大船駅で乗り換えた快速「アクティ」熱海行3531Fのグリーン車の2階席はなんと満席・・・・

仕方なく階下席に座席を確保します。。



2階席よりもヘッドクリアランスは良く、広々感は勝ります。。



窓も天地に長いので、圧迫感もそれほど有りませんが。。。



目線の高さがホーム床面とほぼ同じなので、違和感ありありです。。

そしてここで事件発生。。。。

急に列車がノロノロ運転になったかと思うと「先行列車が線路上に進入した人を発見したため、保護に向かっており停止しています。。。。」との放送。。。。

やがて乗車した列車は茅ヶ崎駅〜平塚駅間に10分程停車する羽目になってしまいました。。。

熱海で乗り継ぐ予定の455M浜松行き普通列車は3分の接続。。。

この7分間をJR東海さんの普通列車が待ってくれるかどうかが、このまま青春18きっぷの旅を続けれるかどうかの運命の分かれ目です。。



やがて海岸沿いを走りますが、列車の接続が気が気ではない状況です。。

そして、10分遅れで熱海駅に到着すると、無念にも浜松行455M(和歌山最終連絡)は発車してしまったあとでした。。

ここでくじけて新幹線に乗ってしまえば、新大阪駅まで最安値の自由席でも11,880円を支払わなければなりません。。



それはなんとしてでも避けたいので、取り敢えず1本後のババ混み浜松行き457Mに乗り込みます。

15両編成の東日本列車を受ける3両の211系東海列車。。

ババ混みになるのは当然なのですが、前回、谷川岳行脚の際に、3両の停車位置を記憶していましたので、どうにか並んで座る事ができました。。


そして、このままだと自宅へ帰れる終電車に間に合わないので、一部区間を止むを得ず新幹線に乗るプランを画策します。。。

乗車券と特急券代は馬鹿にならないので、隣駅までの特定特急料金区間のみの利用で探します。


第1案・・・三島で乗換、静岡下車、接続時間6分(1,950円 )
第2案・・・静岡で乗換、掛川下車、接続時間4分(1,700円)
第3案・・・掛川で乗換、浜松下車→結局浜松まで乗り続けるのも同じ
第4案・・・浜松で乗換、豊橋下車、接続14分(1,530円)

・・・上記第1案と第2案は既に乗車中の普通列車が熱海での多客混乱で4分遅れとなってしまったので、乗り換えることが出来ず、結局第4案しか無い状況ですが、接続時間も余裕が有り、値段も最安値で、しかも夕飯どきなので、また優雅にリクライニングシートで食事をすることが出来ます。



ババ混み電車でも辛うじて見ることが出来た富士山。。
なぜかこの辺りに来ると富士山を見ないと心が落ち着きません。。

あぁ、7分間待ってくれたら新幹線に乗らなくて済んだのにと悔しさ半分。。



そんなこんなで、浜松駅から豊橋駅までは18きっぷとは無縁な・・・
と言うか、18きっぱーが使ってはならない新幹線におきて破りで止むを得ず乗車せざるを得ない状況となりました。。



予想どおり「こだま」671号名古屋行の車内はガラガラ。。



悔しいけどJRさんの遅れのせいで浜松〜豊橋間の普通乗車券と特定特急券を買う羽目になってしまった私は18きっぱーの負け組みです。。

やけくそ起こして新大阪までの切符(8,420円)を買わなかったことがせめてもの救い。。
理性は未だ失っていません。。



でもリクライニングシート故、「静岡麦酒」と夕飯が食べれたのはラッキーでした。。

(夕飯は新幹線代金支出でお金が無いので小さいおいなりさんパックになっています。)

「静岡麦酒」はこれで5月以降で4回目。。。
これは偶然とは言え、まさかの出来事です。。




あまりにも速度が高いので手ぶれしてしまった浜名湖も、これで5月から4度目。。。

千頭の神様に、「ご縁がありますように」と願掛けた効果がてき面。。。

どうやら静岡の道祖神様が私を呼び寄せて下さっている様ですね~。



豊橋からは新快速米原行に乗り継ぎ。。。



端、最後部のワイドビューな座席に腰掛けますが、残念ながら外は暗くて反射した自分の顔が見えるだけという状況で、ひたすら和歌山へ向けて旅を続けました。。

2016年08月26日 イイね!

余った18きっぷで最後の国鉄型に乗る(その2)

余った18きっぷで最後の国鉄型に乗る(その2)

大垣駅からもう日本では臨時列車でしか走らなくなった座席夜行列車に乗車し、東京で夜明けを迎えました。



い頃に大阪駅から夜行列車に乗ると、九州の平原や山陽や四国からの瀬戸内海、山陰の田園風景などが夜明けの定番風景でしたが、東京駅に5時5分に到着する夜行列車に乗ると、夜明けの風景は当然大阪よりも大都会な東京の摩天楼群となります。。



そして慣れない東京地下駅から、総武線の君津行き2番電車589Fに乗車します・・・

スルー運転の総武・横須賀線にあっては、早朝深夜にしかない東京仕立て列車です。



そういえば217系・・・・

オールロングシートかと思いきや、ご覧の様なBOX型クロスシートが装備されていたんですね~。

朝2番電車で車内は空いているので、当然このBOXシートを占有します。。



やっぱ東京は凄いです。。
こんな朝早い時間から、15両編成の下り総武快速線電車と、10両編成の総武緩行線電車、合計25両もの車両が同時に千葉方面に向けて並走します。。

しかも土曜日の下り列車だと言うのに、総武緩行線の電車のシートはほぼ満席です。。



千葉駅からは、外房線229Mに充当された209系に乗り換えます。
209系は「経費半分・寿命半分・使用電力半分」の三拍子を謳い文句に製造された京浜東北線用車両で、本来は10年経過の時点で全廃される筈だったのですが、やはりそれはあまりにも勿体無いとなり、更新後、使用され続けています。

この編成、両端はセミクロスシートに改造されていて、私の様な「旅派」には車窓を楽しむことが出来てとても快適でした。。


そして今日のお目当て・・・・・



大原の「ムーミン列車」こと、いすみ鉄道にやってきました。。



ここは2014年の春に妻と訪れましたので、今回で2回目となります。。
   ↓   ↓    ↓
「関東ドライブ いすみ鉄道 鋸山 日本寺編」


  
ムーミンとコラボしているだけに、新型軽快気動車の車体や車内のいたるところにムーミンが描かれています。。





走行し出すと、昨日の紀州鉄道の様な草茫々の線路上を走行します。



そして2年振りのデンタルサポート大多喜駅・・・・

そして遂に・・・・



懐かしの国鉄急行型気動車・キハ28型に再会します。。



少年時代、大阪市内の自宅近くの池で父親に連れられて小鮒釣りを楽しんでいたら、モクモクと煤煙を吐きながら加速していく堂々11連の天王寺発紀勢本線経由の名古屋行急行「紀州」号、9連の白浜行急行「きのくに」号が目の前を通過していきました。。。
これが最初の出会いで、架線の下を走るスマートな「電車」とは全く違うその威風堂々とした恰好良さと、排気ガスをモクモクと吐き、スモッグを発生させながら通過する初めて見る「ディーゼルカー」という乗り物に度肝を抜かれました。

それからはスッカリ「キハ28・58型」ディーゼルカーの虜となってしまい
今日、わざわざ和歌山から千葉までその個体との再会を求めてやってくるに至りました。。



大多喜駅に到着すると、折しも土日祝日限定運用の100D臨時快速列車が出庫に伴う入換作業を開始し始めるところでした。



キハ28型の後部には私が中高校時代に旅に出た頃に全国各地にゴロゴロと居たキハ20系気動車・・・当時は「錆止め塗装」と揶揄された国鉄末期の塗装・首都圏色のキハ52型が連結されています。。

今となってはこの色もローカル線にはお似合いだったと思います。。



運行標識円板表示は「急行土佐」・・・・
・・って四国の列車ですやん。。。

・・・この列車の「顔」、結構男前・・・
渋い映画の老男優ってところでしょうかね。。



急行色と首都圏色の混成列車・・・・
昔、国鉄の末期には日本の至る所のローカル線で見られた組成です。。



嬉しいことに、キハ52型の車内は国鉄現役当時のままでしたが・・・・





キハ28型の方は4人掛けBOXシートにテーブルが置かれ、2人しか座れなくなっていて、原型との乖離が悲しい限りでした。。

イベントの開催等に活路を見出すローカル私鉄が生き残るためには仕方が無い姿なのかも知れませんね。。

とりあえず大原駅まで戻る際は、このキハ28型に乗車してみましたが、なんと冷房故障。。



昨日の紀州鉄道もそうでしたが、今夏はあまりにも猛暑のため、古い気動車のクーラーは軒並み故障を誘発している様です。。

まっ、昔みたいに窓を全開にして走るのも、最近では夏でも経験できない事ですので、貴重な体験かと思います。。

田んぼの稲の草生す匂いが入って来ます。。






幼いころの私が運転士になる事を夢見たキハ28型の運転台。。

今でも憧れているのに変わりはありません。。

加速するとDMH17H型エンジンの重低音は今も昔も変わらないままでした。。



いやぁ、急行型キハ28の顔もまた最高ですね。。
113系電車と共に、まさに昭和の鉄道を代表する顔ですね。。



大原駅での運行標識取り換え風景・・・



今の様にデジタルな行き先表示器が無い時代はみんなこうして思い鉄板を付け替えていましたよね~。。



下り101Dは急行列車なのに、なぜか「準急」表示・・・・



ドア部分のサボは「急行そと房」号となっているいい加減さがまた面白いですね。



はい、急行料金を収受されますので、やっぱ本当は「急行」列車でした・・。



もっと驚いたのが、2両編成なのに前1両がホームから外れているところ。。

昔は長大編成なら3両〜4両、酷い時は11連中6両がホームから外れる(だけど扉は普通に開いて、乗客は線路に飛び降りる)なんてのはごく当たり前でしたが、最近ではもうスッカリ見れなくなった風景です。。



下り急行102Dはキハ52型に乗車しましたが、やはり冷房故障・・・。



なぜか駅の売店で売られていた銚子電鉄さんの「ぬれせんべい」を朝食として購入して食べました。

千葉のローカル私鉄同士が連携して「持ちつ持たれつ」で物販を行っている様ですね。



2年前に来た時に妻が偶然発見してはしゃいだ「ムーミンファミリーの池」も健在でした。。



今では観光向けに案内放送後、徐行運転してくれます。



途中の国吉駅ではこれもまた懐かしいキハ30・通勤型気動車が留置されていましたので、記念撮影。。

塗装は綺麗なものの、動いている様子は無く、このまま静態保存されるのでしょうか・・・



いすみ鉄道の車掌さんから頂いた絵葉書・・・・
「ここには、何もないがあります。」
私好みな素敵なセリフです。。



その言葉のとおり、開け放たれた車窓の向こう側には、田園風景が続きます。。






まるで昭和時代に逆戻りした様な風景。。

私が中高生時代から始めた、列車での1人旅の原風景。。



青い空に草生す線路。。
日に数本しか走らない列車に乗って、初めて訪れる線路。。

特急列車や車なら、何も気づかないまま通過してしまう駅でも、まるで透明人間になった様に地元の空気に溶け込み、五感でその土地を感じる事が出来るローカル列車の旅。。。



憧れと希望、不安と期待が入り混じる少年時代の旅の再現。。









田園の中に祭られた小さな祠。。

きちんと鳥居が建てられ、神木も植えられています。


澄み渡る青い空に金色に実る稲穂・・・
まさに「神々の国・日本」の原風景がそこにありました。。


続く・・・
2016年08月22日 イイね!

余った18きっぷで最後の国鉄型に乗る(その1)

余った18きっぷで最後の国鉄型に乗る(その1)先日、和歌山線で運用されている国鉄近郊型仕様の117系の運用に221系が充当されているのを発見・・・

いよいよ和歌山線の117系も最期の時を迎える様です。。


そこで、土日は残った青春18きっぷで、あまり知られていない117系の最長距離運用・五条発紀伊田辺行きに乗車することにしました。

しかも前夜に大垣発の東京行き夜行「ムーンライト大垣」号をリクエストしてみると、なんとゲットすることが出来ました。
今夏はこの方法で2回、ゲット出来ていますので、1ヶ月前の10時打ちでダメなら当日のキャンセル待ちでも結構高確率でゲットできる様です。

五条駅からやってくるこの列車・・・・
もしかして221系だったら万事窮すだと思っていたら・・・・



やってきました、お目当ての117系・・・・

流線型のカッコイイ顔をしているのに、緑一色に塗り替えられて可哀想な気がします。。



両端の先頭車は通勤型改造された残念なロングシートバージョンの300番台車でしたが・・



中間車2両はクロスシートがズラリと並ぶ原型のままの車内・・・。

私が高校生だった昭和55年に京阪神間の新快速「シティライナー」としてデビューした時は、大阪~京都間を29分(当時の特急雷鳥号は35分・京阪電車は45分・阪急電車は38分)で走る特急以上の速度で走り、特急並みの車両ということで、一世を風靡しました。。

阪急6300系特急車を意識したフラット天井に端面の木目調デコラは当時の国鉄型無料金車両の常識を大幅に超えるものでしたが、この設備で特急料金や急行料金を取らない「無料金」であるという点が東京の国鉄当局の逆鱗に触れ、運転区間延長や増発が認められなかったため、その仕返しに長らくの間、当局の管轄する新幹線が停車する新大阪駅を通過するダイヤ設定でした。



そんな経緯を持つ新快速用117系はあの国鉄が「お客様サービス」に目覚めたいわば「商都大阪」の鏡の様な車両でした。

並走する阪急さんや京阪さんはそれ以前から無料金で特急並みの車両を当たり前の様に走らせていて、京都~大阪間は殆ど誰も国鉄を利用しなかったのですから、当たり前と言えば当たり前なのですが・・・・。



ただ、この車両も特別な駆動装置を持たされた訳では無く、走り出すと従来のMT54型直流直巻主電動機の音を唸らせるところが愉快でした。。

当時の国鉄は他の私鉄が新型チョッパー車を導入しているのに「新型は整備の方法が違うので講習をしなければならない」とか「新型は作業量が少ないので人員が削減される」などの職場の要望で、それを受けて新型の導入を見合わせ、旧型を導入し続けるという異常な状況でした。。

そんな状況の中でも、室内のアコモだけは本当に「国鉄天晴!」でした。。



そして終点・和歌山駅到着後はそのまま紀勢本線の333M和歌山発紀伊田辺行に充当されますが、案内上も、時刻表にもその旨は記載されていない、誰にも知られていないまさかの117系最長距離運用です。。

117系の車窓からこの綺麗な太平洋を見れるのも今のうち・・
もう間もなく終焉です。。



紀伊田辺駅からは御坊行きの113系ワンマン車に乗車して折り返します。



こちらの車内も国鉄時代のままのBOX席が並び・・



窓は117系よりも大きいので、パノラミックなオーシャンビューが楽しめます。。

JR西日本さんは来年度中に「国鉄型を淘汰する」という宣言をされていますので、来夏はもう新型電車に置き換わっていることになります。。



改造された運転席は広いのですが、窓は横に長く、天地が狭いという感じです。。



印南駅のカエル橋・・・
いつ見てもカニに見えてしまいます。。



御坊駅で紀州鉄道の新型車両を発見(今年信楽高原鐡道から無償で譲渡された車両です)したので、思わず途中下車して試乗してみました。。

車内は冷房装置故障で悲惨な状況・・・・



雑草が茫々と生い茂り、なんだか途上国の様な雰囲気を醸し出しています。



殺伐とした路地裏の様な風景の中を走る雰囲気が大好きです。。



終点の西御坊駅に到着・・・・
御坊駅からは全長2.7km、走行時間8分で日本一短い鉄道です。

ここから折り返し列車は約1時間後にしか無いので、歩いて御坊駅まで戻る事にしました。。

実はそうしないと某みん友さんに教えて頂いた名古屋地区の国鉄型211系ゼロ番台列車の運用に間に合いません。。。



気温38度、猛暑の御坊の街中を歩きますが、線路に並行した道は無く、御坊駅への道はかなり判り辛くて迷ってしまいます。。



鄙びた商店街通り・・・
まるで迷路に入ってしまった状態となり、汗も滝の様に流れ、半ば熱中症状態でひたすら歩きます。。



迷いに迷ってようやく御坊駅に到着した時は乗車予定の列車が発車した10分後でした。。

ちょっと知らない土地を甘く見過ぎました・・

こういう時にだけスマホのナビがあればなと思う私、実は未だにガラケーのままです。。

特に今の仕事では個人のスマホの必要は無いし、通話料金も上がるし、ラインは嫌なので今のガラケーが故障するまで使い続けようと思うのですが、買い替えればナビ機能は重宝すると思います。。

これで名古屋の211系は断念せざるを得なくなりました。。



予定より1時間遅れとなって紀勢本線の普通列車に乗り、和歌山での昼食はCocoイチのカレー・・・

ここで今度は財布の中に1万円しか入っていない事に気が付き、これでは明日の道中が不安なので、一旦自宅にお金を取に還る事にしました。。

暑さボケなのか、何だか調子がイマイチです。。




こちらは和歌山線王寺行きと紀勢本線和歌山市行の105系の並び。。

しかも東京の常磐・千代田線から昭和60年に転属してきたままの顔を持つクハ104同志の貴重な並び。。。

今日一番の収穫画像です。。


そして自宅でひと休みした後は・・・



新今宮駅で残り3本となった関西本線103系6連の生存を確認。。

正規のルート??大阪駅20時30分発の新快速で大垣へと向かいます。




こちらは大垣駅で撮影した185系「ムーンライト大垣」号の入線シーンです。。



今夏、この列車の利用は2回目ですが、今回も185系300番台のなんちゃってオリジナルカラー車の堂々10連でした。。

10連が瞬時に満席になるのだから、臨時じゃなくて定期列車に格上げすればいいと思いますが、JR東海さんと東日本さんの折り合いがうまくいかないのでしょうか??
なんなら2倍の指定席料金を払いますので大阪始発にでもしていただきたいデス。。



今ではもうLED表示ない字幕も珍しくなってしまいました。。
国鉄字体が懐かしいですね~。



闇夜に映える赤いテールランプが夜行列車の雰囲気を盛り上げてくれます。



「くずもの入れ」「おす」この字体も昭和チックで素敵です。。



この185系も実は先程の117系と同じ時期に、しかも117系をベースとして造られています。

関西では「特急並みの車両」で「特急より早い無料金列車」という大前提で製造されましたが、関東では「通勤輸送にも使える汎用型特急車両」という設定で製造されました。

座席は今はご覧の様なテーブル付のリクライニングシートに換装されていますが、デビュー当時は117系と同じ転換クロスシートでした。。

おもしろいのは窓周りの設定で・・・



特急型は窓は固定式でカーテンは横引式が基本ですが、通勤型の窓は開閉可能でカーテンはロール式・・・・

以上を掛け合わせて、当時の国鉄は窓は開閉可能で、ロールカーテン式の通勤型を踏襲するが、なぜか横引式カーテンも備えているというご覧の様な意味不明な設計をしてしまいす。。

いかに当時の国鉄が硬直していたかを物語る生き証人でもあります。。



こちらは午前2時の車内・・・・

みんなそれぞれのスタイルで眠りに就いています。。

いまではもうこの臨時列車でしか見れなくなった昭和の風景です。。 

2016年08月18日 イイね!

鉄道コレクション購入に行列する・・・

鉄道コレクション購入に行列する・・・8月13日(土)・・・・・

この日は仕事が有ったのですが・・・

早朝から一番電車に乗って本日会場限定発売の「鉄道コレクション南海3000系」を購入する行列に並びに行ってきました。

今回、南海さんから発売される事業者限定鉄コレ(一般の模型屋さんに流通しない鉄コレ)は、3000系の3両セットと4両セットを組み合わせて「おまけ」の付いた「お楽しみセット」が1,400セット用意されるのに対し、いわゆる「単品」は1人1個のみの限定発売で100個だけなので、この「単品」を手に入れるには私の住む和歌山の片田舎からでは始発電車で行くしかありません。。



今回の合戦場所は泉北高速鉄道・泉ヶ丘駅前のパンジョというショッピングセンター。。

ウチからは始発電車に乗れたとしても到着は6時を回ります。。

駅前はがらんとしていて一安心。。



広場もこんな調子でしたので、余裕をこいで先にコンビニで発売時間(10時)までの3時間半ばかりを繋ぐ水分を購入します。。

ところが・・・・。



えっ??
何この行列は????



3000系は不人気車だから大丈夫だろうと油断していました。。

実は今回の事業者限定鉄コレ3000系・・・
南海さんが常設する難波駅のグッズ販売窓口では販売されず、
出張販売会以外では手に入らない超レア商品でして・・・・


並んでいる人は早朝6時半の段階でザックリ150人・・・

しかも子供の姿は無く、私と同年代くらいの歳をしたオッサンばかり。。。

実は「鉄コレ」シリーズは子供が買うには高額なので、購入層は我々、中年のオッサンなのであります。。

そして並んでいるみんなは一様に嬉しそうです。

あぁ・・これで「単品」はもう手に入りません。。。
諦めて、高額なオークションで手に入れるしか無くなりました。




そして、3時間半並んで購入出来たのがこちら・・・



「お楽しみセット」11,500円也・・・・



スリーブに書かれた解説文が運転士目線で楽しめます。。



今回の商品は格安な「鉄コレ」としては上々な出来だと思います。

この他にこんなの買いました。。



またもや「大井川鐡道」さんのお名前が。。。

その後は、製造後54年が経っても今尚急行運用に充当され、100km/hで大阪平野を韋駄天走りする、古豪6000系の貴重なトップナンバー車で難波へ出て・・・



残務をした後・・・・



お馴染の特急列車の車内で、鉄コレ争奪合戦の健闘を祝して、沖縄の「青い空と海のビール」で喉の渇きを潤しました。。

このビール、いままで飲んだ缶ビールの中で一番旨いと思いました。。

帰宅すれば「鉄コレ」の購入がバレ、妻との合戦が待っています。。

次回の発売は8月末の「関空夏まつり」・・・
単品が買えなくて8両編成が組めないから、これはもう一度並ぶしかないっしょ。。
2016年08月14日 イイね!

まさかの「ぽぉおおお~」な出張

まさかの「ぽぉおおお~」な出張8月10日(水)~11日(木・祝)にかけては、販売・PR関係の出張が入り、行き先を聞いてビックリ!!

なんと、ゴールデンウイークに訪問した大井川鐡道さんの沿線!!

東京や福岡なんかはたまにありますが、大井川鐡道さんの沿線、しかも「千頭」なんて街に出張なんて、一生で今回限りでしょう。。



個人旅行なら間違いなくビールを飲みますが、出張なので午後ティで・・・

それよりも、列車の時間を調べてみると、丁度良い時間帯にはSL列車しかなく、まさかの会社のお金を使ってのSL乗車。。。

毎日毎日残業ばかりで嫌気がさしていますが、こんな出張なら毎日OKです。。




ゴールデンウイーク以降、浜名湖を見るのは4回目です。
前回の大井川鐡道訪問の際に、車窓からたまたま見えた千頭の地の神様に、「これからもご縁により、元気なうちはなんどもここへ来れますように〜」と願掛けした効果がありました。



掛川駅からは211系のロングシート車ですが、この列車もここ数ヶ月でよく乗車しています。。



大井川鐡道さんとの接続駅・金屋駅からは近鉄さんの元特急車です。

出張初日の今日は、翌日、仕事を組む関西・関東の同業他社さんとの打ち合わせを行うため、千頭駅集合です。。



まさかの会社のお金で購入した「せっそ・すまた周遊きっぷ」と「SL急行券」・・
私の様な「鉄ちゃん」にとっては天国な出張です。



新金谷駅でSL列車に乗り換えます。。



南海さんの21000系ズームカーと旧型客車の並びは、まるで昭和30年代の橋本駅構内にタイムスリップした様な光景ですね。



SL急行、第101列車「かわね路」1号は満席の人気ぶりです。。



運よく木目調の客室を持つ車両(オハフ33型)に当たりました。。



車内は「トーマス号」のPR飾りが有りますが、そのほかは昭和初期の旧型客車そのものです。



こちらは同じ列車の昭和中期の急行型車両ですが、壁面にはメラミン化粧版が使用されていて、木の部分も灰色に塗装されています。




窓際の小テーブルに栓抜きが付いているのも、昭和の汽車旅には無くてはならないものでした。。





昭和初期の蒸気機関車には自分の息子くらいの若い機関士さん、機関助士さんが乗務されていました。。



掌さんも今日はいつものハーモニカを吹いてくれる老車掌さんではなく、これまた私の娘くらいの若い女性車掌さんがこのSL急行第101列車を担当されていました。

発車後も解放されている乗降扉から身を乗り出して出発監視をする姿が凛々しいですね。


駅構内の売店で買った静岡・「川根の茶」と車窓を流れる実際の茶畑とのコラボ画像。。



乗車した車両の直ぐ前が蒸気機関車なので、黒い煤煙と時折、石炭のカスの様なものが飛んできて顔に当たります。。



窓を全開にしたままトンネルに入ると、たちまち煤煙が車内に流入し、煤けています。。



点の千頭駅に到着したSL急行からは多数の観光客が下車します。。
どうやら仕事で乗車しているのは私達だけな様です。。



ホントにいつ見てもSLは女性に大人気。。。
尾根遺産にモテモテの機関士さんが裏山鹿です。。



さてさて・・・

現地で会議の後半は井川線のトロッコ車内で打ち合わせを行うこととなり・・・
同業他社様と列車に乗りこみます。



井川線は遊園地の乗り物みたいなミニトレインです。



普通の車両よりもかなり狭いですが、この座席で客車は「スロフ」表記・・
つまり形式上は「通行税」が発生する「グリーン車」って訳です。。



車窓は南アルプスから流れる大井川の清流が続きます・・

実はこの井川線には日本で唯一のラックレールを使う「アプト区間」があり、その区間は補機として「押し上げ(下げ)専用」の大型電気機関車が増結されます。


その連結作業で驚かされたのは、なんと、ジャンパ線やエアーホースを扱うのは、乗務している若い女性車掌さんだったということで、先ずはその作業をご覧あれ・・



「連結作業を開始せよ」の手旗合図。。



やわ~やわ~
「合図車の方へ接近せよ」。。。



「速度を節制せよ」〜
「連結せよ」〜



そして、驚愕の電ラン接合とエアーホースの連結を行います。。

遂に男の中の男の仕事・・・
連結手も若い尾根遺産が担当する時代がやってきました。。



無事組成完了〜。

これには鉄ヲタ多数な同業他社さんも大興奮。。。



こちらはアプト区間のガブリつきの画像ですが、通常のレールの真ん中にラックレールと言うギザギザの歯車型レールが敷設されていて、これを頼りに通常の粘着運転では有り得ない90‰もの急勾配を登って行きます。。



従来の線路はダムに水没してしまったため、代替区間にこのアプト式が採用されました。





終点の接岨峡温泉駅では、土砂崩れで不通となっている区間から帰ってきた軌道自転車に遭遇♪♪

そして以下はまたまた先程の若い美人車掌さんによる下りの際の連結・開放作業の様子。。



小型ディーゼル機関車側に立ち・・
「連結を開始せよ」〜
・・・の手旗合図・・・



ぴぃいい~という大きな汽笛と共に電気機関車が進入してきます。


「やわ~」「やわ~」



「速度を節制して連結」せよ~



がしゃ~んという大きな音と共に両機関車がぶつかります。。



一方こちらは山麓側の駅での開放作業。。



電ラン開放コック「開き」よし!



電ラン抜き取り・・・「よいしょ!」



はぁい〜ゆっくり下がって~



「解放完了よし!」


油で汚れた真っ黒な軍手に萌え萌え~

私はモチロン、同業他社さんの鉄ヲタさんの目がみんなハートになったのは言うまでも有りません。。。



さてさて、なんのための出張だか、よく解らなくなったところで、明日の業務の打ち合わせも同業他社様と無事終える事が出来、今夜はオッサン同士で・・・



こちらに脚を運んでから前夜祭・・・
打ち上げの飲み会という事になりました。



新金谷駅からみんなで歩いて大井川東岸まで行くと、日が暮れました。。

そして。。



ど〜ンと夜空に大きな花火が上がります。





花火が観れた出張なんて、会社人生で初めてです。。

来年も転勤していなければ行かせてください。。



大井川は広いから、打ち上げる花火のスケールも違います。。



オッサンばかり10人で観ているのが悲し過ぎます。。



そのあとは21時からの飲み会でグデグデになりましたが・・
翌日は朝の6時に起床し、一日中、真面目に商売をしました。。



往路の千頭行きは残念なロングシート車でしたが・・・



貴重な21000系臨時急行の画像も撮影出来。。。。





トーマスの大人気ぶりも再認識。。。

仕事よりもそっちの方ばかりが気になって・・・・



帰路は南海さんの21000系の車内で他社さんとの乾杯となり、無事帰宅しました。。

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「よりによって津波警報発令の日に東京出張 (>_<) 西武ラビュー乗車 (^^♪ http://cvw.jp/b/860472/48585326/
何シテル?   08/06 21:38
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