2014年11月22日
WRX S4のインプレッション 【装備編】 & 満足度150%の車
前回、前々回に引き続き
今回は【装備編】について書いてみようと思います。
最初に予めお断りさせて頂きますがですが、
以下の感想はあくまで私の個人的感想によるものです。
気分を害されたりする方はご遠慮下さい。
・【走行性能編】はこちら
・【インテリア編】はこちら
装備に関してもレクサスであるISの方が上・・・というイメージがありましたが、
実はS4の方が充実しているところが多いです。
まずは1番大事な安全装備から。
基本的な安全装備に関して横滑り防止装置、エアバッグに関してはほぼ同等です。
「ほぼ」と言うのはエアバッグに関してはISの方が1つ多いため。
(助手席のニーエアバッグ)
ヘッドライト関係についてはS4はLED、ISはHIDと違いがありますが、
今のところ明るさなどはそんなに違いはないと思います。
ISはHIDに加えインテリジェントAFSを装備。
カーブに合わせて曲がる方向を照らしてくれる安全装備です。
ただこの機能、私が鈍感なせいかあまり違いを感じたことがありませんので、
あり、なしはあまり気になりません。
そして先進的な装備に関してはS4の圧勝。

※写真はお借りしてきました。
まずはプリクラッシュブレーキ。
S4にはアイサイトの最新バージョンであるVer.3が装備されており、
全車速対応型クルーズコントロール、プリクラッシュブレーキ、
レーンキーピングアシストなど最新の技術がふんだんに使われています。
もちろんこれに頼った運転は厳禁ですが、万が一の際にはとても心強い装置だと思います。
またそれ以外にも緊急ブレーキシグナル、ブレーキオーバーライド、
そしてアクティブトルクベクタリングなどの先進の安全装備も
網羅しています。
ISもプリクラッシュセーフティがメーカーオプションで設定されていたので
私のISにも装備していましたが、
納車してから手放すまで作動したことはおそらく5回もないと思います(笑)
個人的に「安全装置」というより「お守り」に近いような存在感だったと思います。
この点もISが悪いと言うのではなく、やはり設計年度の問題だと思います。
ISもデビュー当初(2006年)としてはとても安全に優れた車でしたが、そ
れ以降の安全に関する技術の進化がとても急激だったということなのでしょう。
少し話が逸れますが、私はこういった安全装置の充実には「賛成」です。
装備するとドライバーを堕落させる、という意見もありますが、
結局頼りすぎるか頼りすぎないかはドライバー自身の問題であり、
機械の問題ではないでしょう。
私自身は上にも書いたとおりアイサイトはあくまで「万が一」の装備であり
例えるなら救命ボートのようなものだと思っています。
人間いくら注意してもミスをする生き物なのでこういった装備が
そんな人間のミスをカバーをするということはとても有意義なことではないかと考えます。
そう言えばこういった先進技術を開発している技術者の方の言葉ですが
「人間のミスを防ぐ機械の最大にして最後の敵は人間」ということを聞いたことがありますが
とても意味が深い言葉です。
閑話休題。
次は走行性能関係の装備ですがここもS4が有利です。
私のS4はGT-Sなのでビルシュタインダンパーを装備しておりますが、
走行性能&乗り心地を両立しているところはさすが、です。
ISも後期のIS-Fではザックス製ダンパーを装備して
かなり走行性能が良くなったと聞いたことがありますが、
やはりダンパーの持つ役割は大きいのかな、と思ったりします。
あとSI-DRIVEもS4のみの装備です。

これも欲しかった装備の一つですが思いの外楽しいです。
のんびり走るときは「I」、気合いを入れて走りたいときは「S」、
ぶっ飛びたい時(?)は「S#」といろいろ切り替えることができます。
(まだS#は未体験です(笑)
ISもECTの切り替えスイッチがありましたが、
これはトランスミッションの変速パターンを変えるスイッチで
SI-DRIVEのようにエンジンも含めた統合的に制御するものではありません。
電動パーキングブレーキもS4のみ。

この装備のお陰で左足付近がかなり広くなり、今まで以上にしっかりと
フットレストに足を乗せることができるようになりました。
と代表的な違いを載せてみましたが全体的にS4の方が充実しています。
では次に快適装備に関して比較をしてみようと思います。
まずオーディオ。
ISにはメーカーオプションでマークレビンソン・プレミアムサウンドが設定されており
私も装備しておりました。S4は逆にオーディオレスですが、
ディーラーオプションや社外品のスピーカーでいろいろな物を選ぶことができます。
私のS4はアンプはナビ内蔵のもの、
スピーカーはソニックデザインのものを装着しております。


音質についてですが、臨場感についてはISの方が圧倒的に上。
やはり10個以上のスピーカー(5.1チャンネル対応)なのでかなり迫力がありました。
ただし音楽を再生した時の音の良さはS4の方が若干ですが上だと思います。
まずマークレビンソンの特長としてCD音源はとても綺麗に奏でるのですが、
iPodなどのメモリー音源に関しては少し再生が不得手でした。
(ちなみに私の場合iPodでもWAVファイルなど無圧縮音源を使用しています。)
これもマークレビンソンはCD再生を前提に設計されているためだと思います。
S4の場合、やはり設計年度からしても
iPod音源の再生があたりまえになっている時代のものなので
その辺りはiPod音源の再生に考慮したつくりになっているため、と考えられます。
ISの時にはわざわざiPod音源をCD音源に変換した上でISで聞くことが多かったのですが、
S4になってからそういったことはなくiPod音源そのままで聞くようになりました。
この音の迫力についてはそのうちS4には外部アンプを導入する予定なので、
またその時に改めてレビューしようと思います。
次にナビ。

S4のナビはオーディオを同じく自分で好きな物を取り付けるようになっていますが、
ISの場合はナビが標準装備されております。
私のS4はディーラーオプションのビルトインナビです。
この点の比較についてはS4とISというより、
ストラーダ対ISのナビということになってしまいますが
結論から言えばイーブンです。
S4のナビはパナソニックのストラーダ(CN-R500)を基に設計されています。
まず特長としては画質の良さ。
やはり画質の良さが売りの1つであるストラーダだけあって画面もコントラストが高く
とてもくっきりしています。
あとSDナビならではの軽快感もなかなかのもの。
文字入力の際のボタンや画面の切り替わりなどのかなりスパスパしていますので
ストレスを感じることがありません。
またスマホのような静電容量式のタッチパネルなのも長所です。
スマホのようなピンチイン、ピンチアウトで直感的に操作できますので、
ブラインドタッチでの操作もし易くなっています。
対するISのナビもハードディスクナビとは言え操作感については
「遅いぞ~!」とイライラしたことは一度もありません。
ISのナビの特長としてはやはり「G-LINK」でしょうか。
車にDCMという通信機器があり、車の外からでも
車といろいろな通信ができる機能があります。
また「マップオンデマンド機能」も便利でした。
車のエンジンをかけるだけで自動で最新の地図をダウンロードしてくれますので、
常に最新の地図の状態を保つことができました。
(ただしこれらの機能は初回車検以降は有料です。)
ナビの基本性能としてはS4の方が上、機能の豊富さとしてはISというところだと思います。
そしてエアコンですがこれはどちらも機能的にはほぼ同じですが、
ISの方にのみプラズマクラスターが装備されております。
そのお陰もあってかISでは消臭剤などを使ったことは一度もありませんでした。
ただこれも別途S4にはプラズマクラスターを取り付けましたので、
特に問題ではないです。
それ以外にも雨滴感知オートワイパー、オートライトなどはS4もISも同じ。
あとシート関連でS4とISでそれぞれ違いがあるところが2点。
まずはシートポジションメモリ。
ISは運転席はもとより助手席にも装備されています。
ちなみにこの助手席のメモリー機能は中期型のISまでで
後期型には採用されていません。
これはとても良い意味で「贅沢」な装備です。
S4では運転席、助手席ともパワーシートという点は同じですが、
メモリー機能はなくなりましたが実際のところは特に困ることはありません。
これはうちの場合運転するのが私1人のみというのが大きな理由。
1人で乗る分には一度ポジションを決めると動かしたりすることは
殆どありません。
ただ家族で共有という場合はこのメモリー機能はとても有用な機能だと思いますので、
ぜひ装備しておきたいところですね。
そして可倒式リアシート。
これはS4のみです。
やはりセダンは荷物はトランクのみとなりますが、この可倒式シートがあれば、
より多くの荷物を積むことができます。
荷物が増えたときにシートを倒して積むことができそうです。
うまくすれば折りたたみ自転車ぐらいは積めるかも(笑)
この快適装備についてもS4とISは拮抗しています。
というよりS4の充実ぶりには驚きです。
ISにあってS4にない大きなものと言えば「G-LINK」などの通信装置ぐらい、
それ以外は細かい装備も含めて殆ど違いがないことには驚きました。
ということでざっとS4とISを比較してみましたが、
安全装備、走行性能はS4が上、快適装備は殆ど同じかややISが上、
という結論になりそうです。
ということで前回、前々回に続いて【装備編】を書かせて頂き、
ざっとS4のインプレッションを書かせて頂きました。
その中でも気がついたことは「S4はとても走りにストイックな車」ということです。

走行性能やそれに関わる装備についてはもの凄くこだわりがある反面、
ナビやオーディオなどの快適装備についてはあくまでオーナー自身にお任せ、
そんな割り切りがあちこちに見られます。
これはあくまで「走る」車だというスバルのメッセージなのでしょう。
そしてもう一つは「走る」車であるが安全装備にも一切手を抜いていないこと。
「最高の走りと最上の安全をひとつにしろ」がWRX S4のキャッチフレーズですが、
今の時点で考えられる安全装備はほぼ網羅しているといっていいぐらい
装備が充実しています。
「走り」と「安全性」はしっかり両立させる(できる)ものである、
それがS4の大きな特長の一つだと思います。
私がこのS4のオーナーになって約2週間ですが満足度は「150%」です。
100%は車の性能に満足ということですが、あとの50%は
忘れていたある気持ちを思い起こさせてくれたことに対する満足感です。
その気持ちとは免許取り立ての頃の運転を楽しんでいた気持ちです。
免許取り立ての頃と言えば車を運転するのが楽しくて楽しくてしょうがない時期、
ハンドルを握るとついついあちこちを遠回りしたくなるそんな時期だと思うのですが、
S4に乗ると不思議とそんな頃の気持ちをついつい思い出してしまいます。
免許取り立ての頃は自分でハンドルを握って大きな車を操ることが何よりの喜びなのですが、
S4に乗ると改めて「車を運転することってこんなに楽しかったのか!」と
当時の気持ちを思い出すことができます。
それはやはりS4が走るということに対して
真面目に向き合っている車だからということなのでしょう。
ということで今回のブログも長くなりましたが
最後までお読み頂いてありがとうございました。
ブログ一覧 |
WRX S4 | クルマ
Posted at
2014/11/22 18:45:51
タグ
今、あなたにおすすめ