Ron Fのブログ一覧

少し前、私のISの小さな修理のためにディーラーに預けなければならないことがあったのですが、
その間の代車としてSC430を貸して頂いたことがありました。

SCさんにも「ぜひオープンドライブを楽しんでください。」とのお言葉を頂き、
またとない機会でしたのでありがたくお借りすることにしました。

その時のインプレッションをIS350と比較しながら書いてみたいと思います。

実は写真を取り忘れていたので文章のみになりますがご容赦くださいm(_ _)m

ちなみに、今回お貸し頂けたのは、ボディカラーはシルバー、インテリアはレッドという
ものすごくお洒落な色使いのSC430でした。


まず、第一印象は「お洒落で豪華」の一言に尽きます。

例えるならばISは「スーツをビシッと着こなしている」雰囲気、
SCは「スーツにほどよく遊びを持たせて着こなしている」雰囲気がするとでもいえばいいでしょうか。

レクサスは基本的にどの車もフォーマルな雰囲気ですが、
このSCはお洒落が前面に出ているような感じが伝わってきます。

ボディカラーがシルバーだと、より「宝石」のような感じがします。
ボディもボリューム感があり、正統派の「高級車」といった雰囲気があります。
うーん、とにかくお洒落です。

ドアを開けて運転席に座ってみます。インテリアの雰囲気はISとは対照的です。

一言で言えば「豪華」。最終型のセルシオのインテリアによく似た雰囲気があります。

ダッシュボード、インパネはとてもきれいに作り込んでおり、レッドの色づかいも一役買って、
とても華やかで都会的な感じがします。

ISはSCに比較するとシンプルです。ISも作り込んでいますが、こちらはどちらかと言えば計器のような作り込みだと思います。

ナビは、エンジンが入ると画面が表にでてくるタイプです。ナビは一つ前の世代のタイプのようです。
もちろん普通に使う分には全く問題有りません。

インテリアの雰囲気は時計に例えたら、SCは華やかなブルガリ、フランクミューラーの様な雰囲気、
ISは精緻なブライトリングやオメガの様な雰囲気でしょうか。

またSCは運転席・助手席周辺も広々としており、ゆっくりとくつろぎながら運転できそうです。


早速、エンジンをかけてみます。

SCのエンジンは、3UZ-FE　V8の4.3リッターエンジンです。
2GR-FSEに比べ少し高音のセルモーターの音とともにエンジンが目覚めます。
重厚で精緻なエンジン音が車内に響きます。

手で解除する方式の足踏み式パーキングブレーキを解除し、ゆっくりと進みます。

まず、感じるのはハンドルが軽いことと、遊びが大きいことでしょうか。
ISの場合、前輪がハンドルと直結しており、ハンドルを切ったら切っただけ曲がる、という感じですが、SCの場合ハンドルと前輪が繋がっていない感じです。

じっさい、ISと同じようにSCのハンドルを回してしますと、曲がり切れなくなります。
ISに比べるとハンドリングはかなりゆったりしています。

SCはここでも「正統派の高級車」な雰囲気ですね。
峠を攻めたりする雰囲気ではなく、ゆったりと流して走るキャラクターのようです。


乗り心地もISとは全く異なります。
4輪で道路を掴んで走るようなISに比べ、SCはゆったりとした船の様に優雅に走ります。
乗り心地はとても良いです。そのぶん、路面からのインフォメーションは少ないですが、
不安に感じたりすることはありません。


高速道路に入ってみます。
加速に関してはIS350と同等か少し遅いぐらいに感じます。
というのもこの車、加速感があまりなく、気がつけば・・・といった感じだからです。
V8エンジンがとてもスムーズに回っていく、というのもあるでしょうか。


巡航に入りますが、フロアパネルから微振動が絶え間なく伝わってきます。
オープンカーということもありますが、ボディ剛性はISの方に分がありそうです。
車線変更に関しても、ワンテンポ遅れてボディがついてくる、といった感じがします。
ブレーキに関してもISに比べると効きが悪い（遅い？）という感じです。

というより、もともとあまり飛ばそうという気にもなりません。
ゆったりしたシートに身を任せのんびり走ってみよう、というのが一番よく似合うのでしょう。


全体的な感じですが、ISはしっかり加速し、しっかり曲がり、そしてしっかりと止まるといった風に「キビキビ」走るのに比べ、SC430は「ゆったりと優雅に流して走る車」といった感じです。

エクステリアやインテリアも凄くお洒落で豪華ですし、V8エンジンの精緻な雰囲気も高級感をうまく出していると思います。ゆったり雰囲気を楽しみながら、ドライブを楽しむといった目的には凄く合っていると思います。

とても素敵な車を体験させて頂きありがとうございました。
しかし、残念ながら生産中止になってしまいました。

とてもお洒落で華やかな車だったSC、ぜひ復活して欲しいと思います。