鳩が…

自分のことを特に迷信深いとかゲンを担ぐ性質だと思ったことはない。が、けさは流石にちょっとばかり参った。
ふと玄関を開けて外を見ると、マンションの階段入り口に羽毛が
雪のごとく降り積もっている。
ちょうど、子供が「ここからは入っちゃダメ！」と白墨で地面に
線を引いたかのように階段前に横一文字の羽毛のライン。
何事ぞと思い目を凝らすと鳩が一羽、転がっているのだった。
車に踏まれたか？と思わないでもなかったが、それなら弾けた
風船のようになっているはず。おそらくは猫か烏に襲撃されたの
だろう。
起き抜けに目にするものとしては大変気分がよろしくない。
実は幕張までモーターショウを見に行こうかと迷っていたのだが
体調が完全でないことに加えての駄目押しだ、出かける気分は
雲を霧と掻き消える。
本当なら、来週分の食料の買出しにも行かなければならなかった
けれども、それすらも明日の帰りしなに済ませることにして、
結局ヒキコモリな一日になってしまった。