明日があるさ…？

仕事の後、親しい友人と酒を飲みに行った。それぞれの職場から三々五々集まって来るさまは、まるで携帯電話のCMみたいである。我々に「いつのもところ」はないけれど。
集合場所は「小父様の原宿」新橋SL前だったのだが、僕の職場からは歩いても10分かそこらなので、健康上の理由もあって、徒歩で行くことにした。
こうして歩いてみると、つくづく人間の足というものはペダルを踏むためにあるのではなく、やはり歩くためにあるのだなあと思う。だからと言って、明日からはもっと歩こうと言う風には思わないのが我ながら情けない。

ただ、歩いていると色々の発見も多い。
例えば西新橋界隈にはトクベツな玩具店があるなあ、とか、同じ「飲み屋」とは言っても主目的は別のお店が多いなあ、とか。そんな一角に、路上駐車する街角美人（写真）。
恐らくは緑のGTI。人様の姿かたちをあれこれ品評するのはマナーに反すると思うが、もう少し綺麗にして乗って欲しかった。泥だらけなんだもん…

集合場所ではテレビ各局が、それぞれ違う趣旨で取材を敢行中。
CDを聞かせて何の曲か当てさせているクルー、横浜ベイスターズが何とかと書いてあるフリップを片手に話を聞いている局、やたら大勢で何事かインタビューしている局。
サラリーマンの声を録るとなると、新橋SL前というのはよほど便利なのだろう。面子がそろうのを待っている間に一度声をかけられたが、丁重にお断り申し上げた。

酒席は楽しかった。楽しすぎて、いささか飲みすぎた。
実は…と言う感じの打ち明け話や、下っ品～なたとえ話、いまそれぞれが困っていることについての話、人の噂話などなど。まこと、持つべきは友である。心に澱のように溜まった毒を（アルコールで）綺麗さっぱり洗い流し、「それじゃまた来週！」などと、本気とも冗談ともつかない挨拶を交わして別れた。
本当は、もっと大いに語り合いたかったのだけれども。
明日（も仕事）があるさ…
20人に1人が失業者となっているこのご時世、勤労の喜びを噛み締めなくちゃいけないんだろうけどな…