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イイね!
2008年04月01日

音だけ聞くから却って分かることなのかも

音だけ聞くから却って分かることなのかも 通勤途中、僕は音楽を聴かない。ユーノス500のカセットデッキ(今時!)が壊れていてラジオしか聴けないのも理由の一つだけれども、もう一台の幌がついたほうの車でも、通勤途上はCDオートチェンジャーは使わないことにしている。

 理由は主に二つある。ひとつは、ラジオ番組のコーナーの進み具合で大まかな時刻が耳で分かるので、遅刻気味なのか余裕があるのかがリアルタイムで判ること。いまひとつは、これからお勤めに向かうときに、オフの気分になるのを避けるためだ。それに、ニュースが聞けるという余禄もある。だもんで、聴いているのは専らAMの594kHzだ。

 その僕の通勤時間帯にその周波数で聞けた放送は、この4月まで局アナひとりが番組を取り仕切り、各地の聴取者から寄せられたメールや手紙、ファックスの紹介をしているものだったのだが、春の番組改編でスタジオ要員が2人になった。
僕はこれ、大失敗なんじゃないかと思っている。

 どういうことかと言うと、スタジオ司会が一人の場合、番組の「空気」は司会と投稿者が一対一で向き合ったものになる。実際には時間も空間も隔てられているのだけれども、余人を交えていない分、聴取者と番組司会者の心理的距離がとても「近い」。ところがスタジオにもう一人加えてしまった結果(これはじかに聴いていて思ったことなんだけども)、番組の空気――ニュアンス――が聴取者からの投稿をダシにスタジオ回しのトークを主体とするような按配になってしまっている。なんだか「アッチで勝手に盛り上がってる」感じなのだ。折角、リスナーとMCの親密な空気が心地よい番組を作り上げてきたのに、台無しになったなぁと僕は思っている。

 「聴いている」でいうと、目覚ましと併用しているFMラジオで音だけ聴いているJOAK-TVの朝の番組も(前にも文句をたれたけど)これは本当にひどい。番組司会者(女性)に、どうも司会のノウハウがきちんと備わっていない気配が濃厚だ。
 喋りの下手糞さ加減は言うに及ばずだ。喋るペースを上げるのと、早口でまくし立てるのとは違う。それはアナウンサーの技術なのだけれど、これが全くできていない。言葉のリズムもデタラメで、聞いているだけで具合が悪くなってくる。声質がよくないのは仕方ないけれども、発声がちゃんとしていないので非常に聴きづらい。そして極め付けに最悪なのが、スタジオに有名人を呼んでの生インタビュー。

 インタビュー、それも生番組でのインタビューであれば、放送時間との兼ね合いで司会の技量が大きく問われるものだけども、時間管理を気にする余りゲストの話を露骨に遮ったり、無理矢理話の筋を「予定通りの質問」に切り替えたり、適当な相槌を打って「次の話題」に持っていこうとしたり、そういう粗雑な司会業がものすごく耳につくのだ。
 画面の映像つきで見ていたら、ここまでの感想は抱かないのかもしれないけれども、音声だけで聴いていると「おいこら司会!お前その態度はゲストに対して無礼千万だろう!!」と言うようなことばかりなのだ。もう、毎日そんな感じだ。

 極端なことを言ってしまえば、生番組でのインタビューならば、どうしてもこれだけは聞かなくちゃいけないネタだけまず冒頭に振って、あとは流れの赴くままに時間のケツだけ気にかけて、話が途切れそうならば適宜上手い接ぎ穂を投げかけてやれば十分なんじゃないのか。あとで編集で如何様にでもなる収録番組のインタビューを構成しているわけではないのだ。
 終わり時間までに納めることばっかりに気が行ってるから、相手の話を聞かない、だから話の流れを上手くつなげない、失礼極まりない司会しかできないんじゃないのか。御年82歳の榊莫山先生に「これからの夢はなんですか」みたいな本人が一瞬絶句するようなシメの質問をしてしまうのではないのか。

 昔、上方落語の天才噺家・桂枝雀がテレビ寄席で、マクラだけで持ち時間を使いきってしまったのを見たことがある。興が乗って興が乗って熱演しているうちにとうとう本筋のネタに入ることなく「あ!落語やる時間がなくなっちゃった!すみませんねぇ」でオチとなった。ハプニングっぽくもあったけれども、枝雀のことだから本当は計算づくだったのかもしれない(或いはそれ自体が一種の「創作落語」だったのかもしれないし)。
 でもいずれにしても、観客(テレビの前のもスタジオのも)腹の皮がよじれるほど笑って大満足だった……筈だ。インタビューだって似たようなもんだと思う。なにも、スタジオ側で事前に準備した予定通りのQ&Aが全てこなされなければいけないってもんじゃないだろう。況してそれがライブならなおさら、質問自体がクソ下らないならさらになおさらだ。

 折角心地よかったラジオ番組の司会者をリスナーから遠ざける一方で、ゲストを失礼に扱うテレビ番組は継続。渋谷区神南の放送局の偉い人たち、ホンマなに考えてはるんやろ。
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Posted at 2008/04/07 17:24:13

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