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2008年05月11日

手動変速のアテンザに乗る

手動変速のアテンザに乗る このところの雨でドロドロになっているに留まらず、今朝は不届きな鳥にフンまで落とされた幌屋根の2号車を他人任せで洗車するために、行きつけのディーラーに行って来た。つい何日か前に、今夏の発売が予告された新型ワンボックスの「ビアンテ」が初代アテンザやCX-7の――さらに遡ればユーノス500の量産確定デザインの――小泉厳チーフ・デザイナーの仕事とのこと、そんな絡みのおしゃべりでもしてくるべぇとも考えていたのだが、店は何故だかやたら大入り満員。あっさり目論みは潰えた。けど「ビアンテ」って……「ヴィエント」を商標登録してる三菱からよく横槍が入らなかったな。

 店が混んでいれば当然作業も立て込んでいるわけで、のっけから「着手まで30分はかかりますが」と先制パンチ。構いませんよと車を預けて展示車両の赤いアテンザ・スポーツの中に座っていると、忙しそうな馴染みの担当Hさんがススッと寄ってきて「いまアテンザのマニュアルの試乗車があるけど、乗ってみる?」。6速MTのアテンザ!!もちろん乗ってみますとも。

 奥のほうからしずしずと出てきた黒のアテンザ・スポーツの運転席を見ると、NC型ロードスターで見慣れたのと同じシフト・ノブが生えている。リバース(交代)のレバー位置も一緒。と言うことはもしかして、後輪駆動のロードスターと同じ変速機を前輪駆動車のアテンザに転用している?

 そんなこんな考えながら運転席に座ると「いつもの試乗コース、行って来てください」と、添乗員なしで出発OK。ありがたく出かけることにしたが、早速戸惑う。普段MT車にしか乗っていないくせに、何故だか不思議と「ギア入れてクラッチ繋いで」の動作をするのが場違いなような感じがしてくる。インテリアの雰囲気が強烈に「これはAT車である」とでも訴えているのだろうか?
 殊更に左半身系の動作を意識しながらシフト・レバーを1速に入れて、いきなりびっくりした。「これ、FF車だよな?!」。ものすごくストロークが短いのだ。感覚的には、レバーの移動量はユーノス500の半分くらいといっても過言じゃない。しかも動作がカッチリしっかりしていて少しもぶらぶらしない。とことんFR的な感覚だ。……もっとも、クラッチ・ペダルもレバーの動作も、ちょっと拍子抜けするくらいに軽かったりするのだけれど。

 そのせいと言うわけではなく単に低速トルクの細い車(ユーノス500ね)に体が馴染んでいるのが原因だと思うのだけれども、販社からの出発時に過剰にアクセルを煽ってしまってちょっと恥ずかしかった。恥ずかしかったのでそそくさと出発させた手動変速のアテンザは、やたらめったら身のこなしが軽い。エンジンの吹けあがりも滅法軽くて早い。低いギアに入れっ放しでちょっと引っ張ってみたら、あっという間に7000回転のレッド・ゾーンに達してレブ・リミッターが作動した。うぉ、ロードスターと一緒じゃん。ただし、リミッターの効き方はアテンザのほうがずっと洗練されている。それにしても、3000回転から上がいいなぁ……。

 足回りは固目だなぁと感じたけれど、取り立てて不具合を申し立てるほどのものではない。シフトは気持ちよく軽く決まるし、エンジン回転が多少低くてもよく粘るし、ハンドルはちょっと軽すぎるが頼りない感じではないし、本当にヒラヒラと舞うように走る。なんだ、これ。本当に乗用セダンか?5HBだけど。シートの尻の高さは高いけど、後も長いしルームミラーに映る後ろ窓はやたらに小さくみづらいけども、ブレーキの利き方もロードスターほど唐突に強く制動力が立ち上がるわけではなくって「オトナ」だけども、取り回しの感覚は殆んどロードスターだ。前に自動変速版に乗ったとき感じた「重さ」を少しも感じない。すごく軽快。

 単独試乗なのをいいことに「いつもの試乗コース」を少し外れさせてもらうことにした。自宅から販社に向かう途中に、ちょっと鋭角のコーナーがあって、鼻先の重いユーノス500だとハンドルを「エイヤッ!」と一気に切り込んで半拍遅れて進路が変わり始めるようなところだ。
 これを軽快なアテンザ2マニュアル車で試してみると「こいつ、本当に前輪駆動なのか?!」とちょっと気味が悪いくらい素直に舵が効く。まぁ確かにユーノス500はあんまり曲がりたがらない車なんだけども、それにしてもちょっとビックりだ。

 かなりいい気分になって販社に戻ったのだけれど、ではさてこれを店長さんお薦めのようにユーノス500の代替にしちゃおうかと考えるかと言うと、ここが「趣味」で車に乗ってるやつの面倒っちいところ。2代目アテンザの6MTモデルは実に魅力的なんだけども、ユーノス500と対比しちゃうと、やっぱりなにか不足している。決め手に欠ける感じなのだ。
 そろそろ支払わなきゃいけない自動車税も割増し喰らってるし、そもそも燃費が無法な悪さを誇るユーノス500は、これからますます維持していくのがしんどくなるのだけれども、やっぱり乗り換えられないなぁとため息まじりで呟いてしまうのだった。我ながら、面倒な趣味に罹患したものである。
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Posted at 2008/05/12 12:28:21

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この記事へのコメント

2008年5月14日 6:00
今のアテンザも悪くない(むしろ好き)なんですが、あの大きさがちょっと。。

ユーノス500やランティスの塊感の方が好きなんですよね。あの頃のマツダデザインは限られた車輌サイズでいかに立体的に見せるかを頑張っていたような気がします。
コメントへの返答
2008年5月14日 15:23
軽快に走っていて、一番気になったのが「長さ」でした。4700ミリ少々ですから、実際には取り立てて長いというほどじゃない筈なんですが……。

マツダ車のデザインについては、僕もバブル期のチャレンジのほうが好きです。困ったことに(笑)。

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