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惰眠のブログ一覧

2005年04月19日 イイね!

初代シルビア~特別なクーペ

初代シルビア~特別なクーペ一度だけ、この車が走っている姿を都内で見かけたことがある。
外国製の珍しいクルマが走っていることはさほど珍しくない東京都内でも、国産の古い乗用車を見かけることは流石に希だ。それが初代シルビアともなれば、モノがモノだけに「ブッたまげた」としか言いようがない。
 調べてみれば550台少々しか作られなかったという。そのうちの1台は写真のようにトヨタ博物館に動態保存されているが、街乗りするオーナーがいたことは心底驚いた。

 誕生は1965年。僕よりも年上だ。
’60年代半ば頃、日本の自動車メーカーはこのシルビアに限らず、色々と「特別」な高級車を次々発売していた。トヨタ2000GT、プリンスのスカイラインスポーツ、マツダのコスモスポーツにルーチェ・ロータリー・クーペ…。当時の所得水準なんかを考えると、とても普通に手が出るようなものじゃあなかった筈だが、メーカーののイメージアップには大いに貢献したことだろう。


 で、シルビアの初代。CSP311と言う型式名は、知ってる人には一目瞭然なのだけれどSP311の番号が振られたダットサン・フェアレディー1600の、言わばクーペ版みたいなものだ。ちなみにZカー以前のフェアレディー(一番最初は「フェアレデー」)はオープンカーだった。
 メーカーが「クリスプ・ルック」と名づけた折れ線鮮やかなエクステリアをデザインしたのは、BMW507を手がけたアルブレヒト・ゲルツと言われている。
 それは兎も角、この時代のクルマって本当に小さい。街中で初代シルビアを見たときも、予備知識以上に小さく見えたことに驚いたのだけれど、例えばトヨタ2000GTのスリーサイズは今のカローラよりも小さい…らしい。

 自動車評論家の大御所、徳大寺有恒氏はバブルの時期に同一プラットフォームから派生させたマツダのクロノス5兄弟を指して「チョチョイのチョイ車」と揶揄した。まあ、当たってないこともない。ないのだけれど、それを言い出したらこの初代シルビアも同じだ。
 R32スカイライン、C33ローレル、A30セフィーロだって同じようなものだ。氏が激賞して憚らぬ富士重工にも同じ事例はいくらでもある。
 こういう具合にダブル・スタンダードを使って「批評」する人物を僕は全く信用しないが、しかし基幹部品やコンポーネントの共通化を可能な限り推し進めている今の自動車製造の常識を見て、氏がなんと言うのか本音ベースの話を聞いてみたいとの、意地の悪い興味がある。

 今の職に付く前に僕は家電関係のマスプロ・メーカーに勤務していたけれど、その世界では融通の利かない(そしてコストが割高になる)専用部品をふんだんに使う製品なんて、阿呆のやる設計だと考えるのが普通だった。
 日本の自動車製造業者は、すべてマスプロ・メーカーだ。まあ、光岡は別として。マセラティやフェラーリみたいに、特別な車のための専用設計に命を掛けるような物作りとは、出発点からして違っている。
 既存量産車種のコンポーネントを巧く流用しても、独自の風合いがあるちょっとスペシャルな車ができれば、十分じゃないか。僕はそんな風に思っている。
Posted at 2005/04/19 12:48:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日本の車 | 日記
2005年04月14日 イイね!

「息吹」は3代目のティザーだったけど。

「息吹」は3代目のティザーだったけど。いまさら何を言ってるのかと自分でも思うのだけれど、おととし10月の東京モーターショーでマツダのコンセプト・カー「息吹」を目にした時、僕は 「北米からの大型化要求に対するかなり明け透けなカウンターパンチのように思えてくる」 なんてことを考えたわけだ。
 ところが蓋を開けてみれば「息吹」コンセプトは、大型化した3台目ロードスターのティザー(デザイン・プロポーザル)だった。大柄になったのは、安全基準のハードルが高くなったこともあるだろうが、主として北米市場の要求や別車種との部品共通化の要請が大きかったと想像できるし、それは時代の趨勢として納得するよりほかない。

 ただ「息吹」コンセプトが、でっかくなった3代目ロードスターのティザーだったとしても、これがマツダの意地張りだったのだとの考えは変えていない。
 だって、大型化する3代目のデザインをもじったプロトタイプとして市場に提示したものなのに、それをわざわざ初代ロードスターより更に小さいサイズで作り、その小ぶりな車を「ロードスターの原点」と位置付けているのだから。

 そうなると俄然興味が出てくるのは「原点」よりふた周りも大きな製品版のロードスターを、マツダがどう考えているのか、と言う点だ。
 作った人たち自身が「これは違うよなぁ」と思いながら不承不承作った、不本意な鬼子なのか。制約の中で精一杯、原点の本質「人車(馬)一体」を追求できた満足感ある製品なのか。
 最終的に判断を下すのはマーケット、つまりユーザーなんだけれども、もはや胸を張ってライトウェイトとは言いがたい大きさ重さの今度のロードスターを、作った人たちが本音ではどう思っているか興味がある。

 マツダがハワイで一般ユーザーを対象にした大試乗キャンペーンを企画しているのは、穿った見方をするとやはり市場の受け止めがどうなるか不安があるからじゃないかな、なんて思ったりもする。
 そこに、友人のゼロナナ兄さんがエントリーの手を上げているので、彼が参加者の一人として選ばれると嬉しい。後から根掘り葉掘り話も聞けるし(笑)。
 初代ロードスターは購入こそしなかったものの試乗だけは3回も4回もしていたけれど、2代目に代替わりしたときには余り興味の沸かなかった僕が、今度3代目に生まれ変わるとなった時に俄然興味が沸いてきたのはどうしてなんだろうかと、我ながら可笑しく感じている。
Posted at 2005/04/14 17:42:44 | コメント(1) | トラックバック(21) | 日本の車 | 日記
2005年04月13日 イイね!

ステルビオと並走!!

ステルビオと並走!!出勤途中の目黒通り、チラリと視線を走らせたサイドミラーに、真っ赤で異様なクルマの顔が写っていた。
「うっわ!ステルビオだ!!」
信号待ちの行列のしんがりで停車したタイミングで慌ててカメラを取り出し、ミラーに写ったその姿を撮影した…のはいいんだけれど、オートフォーカスはこう言うときに融通が利かない。後で見たらミラーそのものに合焦していて肝心のステルビオはオフピンになっていた。

 この後ホンのしばらく並んで走ったけれど、職場へと急ぐ僕とジェントルな運転を崩さないステルビオの距離はどんどん離れ、清正公前の交差点でついにミラーからも消えた。時間と交通環境に余裕があったら、道端に車を止めてでもきっちりした写真を撮りたかったところである。
 シャッターチャンスは二度と訪れなかったけれど、走行中にルームミラーでチラチラ観察すると、ステルビオには昔のザガートの象徴的造型意匠とも言えるダブル・バブル・ルーフが採用されているらしいことが分かったりして、なんだか得した気分になった。

 数瞬、横に並んだとき運転席の人物を盗み見たら、面立ちはまるで違うけれども彫りの深い目鼻立ちやロマンスグレーの髪などが、どこか俳優の岡田真澄を連想させる紳士が、一人ハンドルを握っていた。
 穏やかな運転といい、「ダンディ」という単語が、実にしっくり来る風情だった。
Posted at 2005/04/13 21:06:16 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日本の車 | 日記
2005年04月01日 イイね!

夜のマークX

夜のマークX公道上でマークXを目撃したのは、まだこれが2度目。
意外に売れていない?それとも平日に運転するようなオーナーは購入しない?単に僕が、見かけても気づいていないだけかもしれないけど。

 それは兎も角として、展示状態で静置されていたときにはあれほど立派に見えたのに、街中で見ると意外なほどに目立たないのはどうしたことだろう。夜目であることを差っぴいても「ん?変わったマーク2だな?」と言う程度の気づき方しかしないってのは、最近デビューしたての新型車としていかがなものかと思う。目立てばいいというものでは、もちろんないのだけれども。
Posted at 2005/04/04 15:15:44 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日本の車 | 日記
2005年03月29日 イイね!

トヨタ自動車、世界一へ?!

トヨタ自動車、世界一へ?!朝日新聞の記事を信用するならば、という前置きが必要だが(何しろ他紙が後追い記事を載せていない)2003年策定のトヨタ中期経営計画で設定された2008年の世界生産台数(ダイハツ、日野含む)が970万台で、まだ丸3年も先のことだけども、昨今業績不振をかこつGMの世界生産台数を、高い確度で上回ることになるんじゃないかと言う話。

 すげぇなあ、と二つの意味で感心する。
一つは、文字通りトヨタの業績について。果たして3年後、記事が予想するような状態になっているかどうかは神ならぬ身には計り知れぬことであるけれども、敗戦国にして自動車生産後発国のメーカーが世界の巨人ゼネラル・モータースの生産台数越えを視野に入れるところまで来たことは快挙である。
 所謂「クルマ好き」の琴線に触れるラインナップが少ないとか、物真似が過ぎるとか、80点主義だとか色々と非難がましく言われるが(僕もほぼ同感だが)、好きか嫌いかを別にすればトヨタの商売が正しかったことをこれほど雄弁に物語る数字はないだろう。

 で、もう一つの「すげぇなあ」は、こういう記事を書いちゃう(そして掲載しちゃう)記者(と編集)の見識。見出しをつけた整理部の罪も重いと思うが、この「GMを追い抜く」って予測記事は、大袈裟に言うと開幕戦で楽天イーグルスが勝利したのを受けて「このまま行けばシーズン半ばにはイーグルスの優勝が確定する」って言っているようなもんだ。
 幾ら今GMが不振だからと言って、この先3年間ずっとそうだという保証は一つもないし、同じようにトヨタの業績がずっと好調でありつづける保証もない。

 まあ、記事の本質的な骨子はGMがどうとかって話じゃなくて「トヨタ業績好調、中期経営計画をさらに上方修正」なのだろうし、そんな見出しじゃアピールが弱いって言うんで大風呂敷気味の表現をしたんだろうと想像はつくんだけど…ペンで食ってるプロにしちゃあ文章力を鍛えてないなあ、なんてことを思った。
Posted at 2005/03/29 18:13:42 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日本の車 | 日記

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「フェアレデーって本当に呼ばれてたの? http://cvw.jp/b/9433/47108671/
何シテル?   07/24 21:51
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