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惰眠のブログ一覧

2007年07月29日 イイね!

デミオ・スポルトにちょっと試乗

デミオ・スポルトにちょっと試乗ユーノス500の6ヶ月点検を予約していたので、いつもの販社に足を運んだ。もともとは点検だけのつもりだったのだけれども――あんまり思い出したくないし公言したくもないのだが、土曜日に祖父の法事に出かけた際、ちょっと無理な切り返しをしようと思って後方の状況を見誤り、車のオシリをしたたかにぶっつけてしまったので、その修理の相談もしなければならなかったのだ。

 「実は昨日ちょっとバンパーぶつけましてね~」なんて話をしながら改めて実況見分すると、おいおいおいおいおい!運転席側のブレーキ・ランプのレンズが割れて穴が開いてるじゃあーりませんか!バンパーの傷も、擦過傷なんて生易しいものじゃなくてしっかりひずんじゃっている。結構いい音立ててぶつかったもんな……。

 交換のための見積をお願いして窓の外を見ると、試乗用に準備されている3代目デミオが、前回見に来たときと違っている。白い車体のそれは、少し径の大きいホイールを履いていて、このまえちょっと乗った1300ccの標準車より少し精悍に見える。



 「試乗車が入れ替わってますね?」と水を向けると、店舗間のローテーションで1500ccのスポルトが回ってきたんだと言われる。試乗してみるかと訊かれたのは願ったり叶ったり。見積を出してもらう合間に出かけてくることにした。

 出発前に操作系のあらましを教えてもらう。
CVT(無段階変速機)を備えたこのデミオには、ハンドルの左右にそれぞれ2枚のフリップ(パドル)がついていて、それを操作することで事前に設定された任意の7段階のギア比を選択することができる。ギアを、ではなくギア比を、なのはCVT車だからだ。

 この辺は普通のセミ・マニュアル式と同じなのだけれども、デミオ・スポルトがちょっと違うのはそのままではマニュアル・モードにならないことだ。左ひざの脇に床から生えるセレクター・レバーには親指で押し込むボタンが大小二つついている。従来のマツダAT車ならば「HOLD(自動変速キャンセル)」にあたるボタンを押すと、添付写真にあるようにメーター内に「SS」の文字が点灯する。
 これが何の略語なのか聞き忘れたが、SSモードではギア比が通常の自動変速時よりも若干ロー側に移り、変速するするのもエンジンがブン回ってからになるらしい。要するにスポーツ走行にあわせた自動変速パターンになる。
 SSモードに入れた状態でハンドル脇のパドルを操作すると、ここで初めて手動変速モード(Mの文字が表示される)に切り替わるというわけだ。

 ほほう、こいつは面白い。ちょっと長めに試乗したいなぁと思った気持ちが通じたのかどうか、今回も運転手単独でいってらっしゃい状態の上に「いつもの試乗コース云々」のお言葉がなかったことをこれ幸いと、ちょっとだけ既定のコースよりも足を伸ばすことにした。勿論、店内に他のお客さんがほとんどおらず、しかも見た感じデミオの商談をしているわけではなさそうなことを事前に観察した上でのことだ。

 店を出て真っ先に気づいたのは「足が固い」と言うこと。ビシッと引き締まった感触が心地いい。……心地いいっていうか、まあちょっと乗り手を選ぶかな?という気もする。その一方で、椅子がヤワだ。
 ホールドしないわけではないのだけれど、歯ごたえなく座面にずぶりと体が沈むような感じが頼りない。流石にカレスト座間でチョイ乗りしたさる国産リッター・カーのように遠心力で椅子の縁がグズグズと座屈して運転席から滑り落ちそうになるような醜態を晒すわけではないけれど、いささか腰に堪える。

 椅子の問題は腰痛もちの僕にはちょっと深刻だけれども、気になったところはそれくらい。あとは精々、難癖レベルの「ウインカー・レバーの感触がガサツだなあ」とか「クリープ状態で(アクセルを踏まずに)動き出すと、ちょっとギクシャクするなぁ」と言った程度だ。ああ、あとタコメーターが小さすぎ。ちょっと見づらい。ステアリングのパワー・アシストが僕の好みからすると強すぎるけれど、まぁデミオと言う車の想定する顧客層だとか時代の趨勢からすれば仕方のない面もあるのだろう。

 1300のデミオは「普通に乗るなら、まぁこれでもいいんじゃない?」といった感じだったけれど、1500のデミオは結構痛快で面白い。普通状態の変速パターンではさすがCVTだけあって特段ショックもなく普通に加速していく。排気音も、ムリに静かにしようとするのではなくて「スポルトだぞー」と自己主張している感じが微笑ましい。

 幹線道路に出てSSモードを試してみると、低いギアで引っ張る変速パターンが、僕の普段の運転のリズムによく合う。と言うことは、燃費の上ではカタログ値よりも悪化させる要因になるのだろうけれども、これが結構心地いい。
 先代のデミオは発売当初、ロードスターのハンドリングを受け継いだなんて広告で大言壮語して笑わせてくれたが、3代目のスポルトならば(少なくとも感触の面に限っていえば)NC型ロードスターと似た感じがしないこともない。

 Mモードの手動変速も面白がって試したが、意外や猪口才な安全策が講じてあって6速と7速を試せなかった。都内の幹線道路を普通に流すような速度でハンドル脇のパドルをパタパタ叩いてシフト・アップを繰り返していくと、エンジンの回転数は当然ながらどんどん下がっていく。5速1000回転あたりまで落ちたところで、車がそれ以上のシフト・アップを受け付けなくなった。試しに信号待ちで停車しているときに同じことをしてみると、やはり1速から上がらない。なるほど、流体継手でない以上はギア比が高すぎればエンジンがストールする可能性だってあるわけで、確かにこういうフェイル・セーフはあってもいいかも知れない。

 結構面白い車だなぁといい気分になって販社に戻り、車を停車しようとしてついうっかりやっちまった。停車寸前、反射的に左足が「クラッチを切ろう」と動いたのだ。踏んづけたペダルは、ブレーキ。停まる寸前のスピードだったけれど、当然ガクンとつんのめった。
 ついでに……と言うか、今回販社に顔を出した主目的の一つであるユーノス500の修理見積も出来上がっていたので見ると、流石はバブル期に設計された金に糸目をつけない車だけのことはある。書面には工賃込みで11万円少々という金額が印字されていたのであった。
Posted at 2007/07/30 12:16:44 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日本の車 | 日記
2007年07月07日 イイね!

デミオ見てきた乗ってきた

デミオ見てきた乗ってきた今般3代目になったデミオを見に行ってきた。
販売店に置いてあったのは、ナンバーがついた普通の1300ccエンジンと普通の自動変速機を備えた試乗車と店舗内展示用のミラー・サイクル・エンジンに無断開変速機を組み合わせた2台。興味があったのは後者なんだけど、ナンバーがついていないんじゃあしようがない。

 今度のデミオの一番の売りは、スタイリングだろう。写真で見る限りではちょっとプジョーっぽいなと思っていたのだけれど、現物を見るとそれほど似ているわけではない。まあ、悪意を持って表現すれば「マツダ流に解釈しなおしたプジョーの小型車」と言えないこともないかもしれないけれど、デミオは(面の抑揚と尻上がりな楔形で上手く誤魔化しているが)結構腰高で、その辺は随分プジョーとは違った雰囲気だ。
 それにしても、1300ccのエントリー・カーでここまでやるか、と言うくらい根性入れてデザインしている感じがする。それでも必要以上にくどく感じないのは、やはりデザイナーの手腕の賜物だろう。

 それにしても……と些か残念なのが、テール・ゲートの開口部の形状。日産のティーダみたいに下すぼまりになっているのはいただけないし、のみならず結構高い「敷居」があるのも一寸どうかなと思う。見てくれの話で言えば、頑張りまくった車体のデザインに対してタイヤの径が貧弱に見えるのも哀しい。
 中に座ってみると、運転席はすこぶる視界が広くてよい一方で、後部座席は斜めになったテール・ゲートと60ミリほど下がった車高の影響をモロに受けていて、僕の座高だと頭が軽く当たる。
 もう一寸なんとかならなかったものかとも思うのだけれども、マツダが顧客層と想定している伊東美咲のような若い女性がこういう車を実際に「私の車」として使う場面では、あまり問題にならないのかもしれない。それならば――と、空間効率のネガに目をつぶってスタイリング方面に走ったような気もする。

 もう一つ、ちょっと残念に感じるのが後姿だ。別に悪いと言うほどじゃないんだけれど、目尻のつり上がった感じのコンビネーション・ランプの形状やリア・ウインドウの形状なんかが醸し出す雰囲気がどことなく「車体正中線に向かって左右から谷折りにした」ようなのが趣味じゃない。
 横幅に比べて高さがかなりあるのが原因じゃないかと思うんだが、そこまでじっっっっくり眺めたわけじゃないので、あくまで僕の第一印象なんだけど。

 おなじみの担当セールスHさんに「いつもの試乗コース、走ってきていいよ」と言われて同乗者なしで走り出す。うーん、普通に1300ccのコンパクト・カーだ。先代は「ロードスターのハンドリングを受け継いだ」などと度過ぎた自画自賛――と言っても宣伝会社の人が考え付いたそうだが――をしていた割にフツーで肩透かしを食らったけれども、今度のデミオではそういうことはない。
 ないんだけど……タコ・メーターくらいつけて欲しいなあ。このクラスの車には(ユーザー的にも)不要なのかもしれないけど、速度計しかないのは寂しいと言うか微妙に不安と言うか……。

 極々普通なんだけれど、ちょっと感心したのは運転席からの視界が結構いいこと。運転中にも周辺交通の把握がとても楽だった。例によって例のごとくボンネットの高さはそれなりにあるし、鼻先の位置が掴みにくいのだけれども、これ見よがしに前下がりになったウエスト・ラインと随分大柄なドア・ミラーなんかがよく機能している。
 フロントのピラーもかなり傾いている筈なんだけれど、根元の位置をよく吟味してあるからか、視界を妨げられている感じがしない。そういうところからの想像だけれども、この車は相当エントリー・ユーザー(もしくはあんまり運転の上手じゃない人)を意識しているように思う。

 走り具合は「普通に乗るんならこれで十分だな」って感じ。とりわけZoom-Zoomなわけでも速いわけでもクイクイ曲がるわけでもないけれど、特に癖もなく(ただハンドルはすごく軽い)ブレーキをきつめに踏んでもガタピシした挙動を見せず素直に停まる。この辺も、エントリー・ユーザーに対してはメーカーとして誠実なんだろうと思う。

 一通り試乗コースを走ってきてから改めて車の姿を眺めると、本当に顔がでかいなあとつくづく感じる。ドア・ミラーのサイズもそうなんだけれども、運転席周りを核にした車の前半分部分の量感が、後ろ半分に比べて1.5倍くらい大きい。なんだか縮尺の違うプラモデルを繋ぎ合わせたみたいだ。
 まあ、それも多分「基本的に運転席に若い女性一人、時々助手席にお友だち、年に2回くらいは後部座席にも人が乗る」ような使い方を想定してるっぽいこの車の性格によるものなんだろうなあ。限られたリソースをめったに使わないユーティリティよりもスタイリングの方に振り向けましたって感じ。

 そういう選択肢も、これまでのデミオの歴史を俯瞰してみるとアリかもしれないなと思う。ピッペンに始まったデミオだけれど、2代目では伊東美咲を投入している。その伊東美咲方向のベクトルに重きを置いたら3代目になりました、みたいな。
 ともあれ2順目に入ったZoom-Zoomの第一弾は、「走りのZoom-Zoomから見た目のZoom-Zoomへ」と訴求点を変えてきているようだった。ミラーサイクルを積んだCVT車は、どんな出来映えだろう。
Posted at 2007/07/09 14:19:25 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日本の車 | 日記
2007年06月29日 イイね!

プリウス・タクシーに乗った

プリウス・タクシーに乗ったプリウスといえば燃費、プリウスといえばエコ。そういう「環境意識の高いひとが乗る車」みたいなイメージ戦略が奏功したのか、やたら高級ガイシャが幅を利かせる僕の生活圏でも、プリウスは結構な台数を見かける。ところが僕は、このプリウスと言う車にはとんと縁がなかった。縁がなかったというよりは敬遠していた。
 7~8年前に勤務していた首都圏の事業拠点に業務用車として初代のプリウスが採用されていたのだけれども、その印象がかなり良くなかったために、2代目に進化したあとも全く興味がわかなかったのだ。

 今回、自分で運転したわけじゃないが(タクシーなんだから当たり前だけど)2代目プリウスに乗って、食わず嫌いを反省した。それと同時に、最近試乗した何台かの新型モデルの乗り心地なんかとも比較して、自動車評論家ってタイヘンな仕事だなぁと思ったりもした。
 もう15年くらい前だけれども、下野康史が著書の中で「いまどき『間違いだらけの自動車選び』などと言うものは存在しない、どれもこれも底上げがされているので『これを選ぶのはマチガイ』と言うほど酷いものはなくなったからだ」というようなことを書いていた。それを実感したのだ。
 そこそこ高いレベルでどんぐりの背比べをしているようなもんを乗り比べてブレーキが甘いとかしょっぱいとかやるわけだから、これはこれで大変である。

 ともあれ、2代目プリウスに乗ってなんに感心したかって、痩せ我慢がいらないことである。言っちゃ悪いが僕の感覚だと、初代は結構「エコのためだ」みたいなことを自分に言い聞かせて痩せ我慢するようなところがあった。
 内装なんかは随分とナニで、印象で言えば「カローラじゃなくてコルサ/ターセルのクラス」を感じさせたし、ブレーキの利き方も微妙に素直じゃなかったし、例えばコイン・パーキングで踏み板を乗り越えて出庫するような微速で動くんだけどちょっとパワーが欲しいような局面では融通が利かなかったり、高速道を100キロ毎時で走っていて減速の必要に迫られたとき、一度失速すると中々もとのスピードまで戻らなかったり、細々したフラストレーションがたまる車だった。ハイブリッド車に対する僕のイメージは、そのせいでかなり低いものになっていたのだ。

 けれどもさすがは改善のトヨタ、2代目では特にそういう部分のネガティブな要素がなくなっている。内装は明らかに見栄え良くなっているし、加減速のときに癖のある動き方をすることもないし、街中を走るスピード・レンジなら足回りの締まり具合も心地いいし、まず以って不満を感じる余地がない。後部座席の頭周りも、外観から想像されるような窮屈さは少しもなく寧ろゆったりしている。
 あまりにも感心したもので、目的地につくまでの間、延々ドライバーさんとプリウス談義をしてしまった。

 ただ注意深く粗探しをすると、路面の微細な荒れを結構フロアが拾ってビリビリ都細かく振動している気配が感じられたりしないこともない。まあでも、それはほとんど言いがかりだろう。
 ギアのセレクターとか駐車ブレーキの動作ボタンとかの操作系が、ちょっと未来的な感じ(ただし地に足のつかないSF的な「未来」じゃない)で、ついドライバーさんに「僕に運転させてください!」なんて言いたくなってしまった。勿論言わなかったけど。今度レンタカーを借りて1週間くらい「お試し」してみようかな。
Posted at 2007/06/29 11:59:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日本の車 | 日記
2007年06月25日 イイね!

え?レクサスに5ナンバーセダン?!

え?レクサスに5ナンバーセダン?!本日付の日刊自動車新聞によると、トヨタはレクサスのブランドで5ナンバーの3ボックス・セダンを新規開発する計画を持っているようだ。慌ててトヨタの公式HPでプレス・リリースを確認したけど、そんな発表はどこにもない。抜きネタ(スクープ)かな……っていうか、ホントかよ。本当だったら、日経の産業担当記者が飛ぶかもなあ(経済専門誌の日経は、この手の情報の特オチにはことさら厳しいらしい)。

 ただ記事をよく読むと、どこにも「日本市場で売る」とは書いていない。それどころか「5ナンバーのレクサス・セダンを開発へ」ってだけで具体的な内容は全然書かれてない。ま、記事が事実としても、そんな段階までは進んでないのかも知れない。
 だけど、なんとなーくイメージしたのは、次期プリウスのレクサス版みたいなもんを考えてるんじゃないかな、と言うこと。そういう需要ならLEXUSブランドの主戦場である北米マーケットに、多分ある気がする。

 日本では……どうだろう。まあ、既存車種でも日本では扱ってないレクサス車は存在するし、そもそも今の時点であれこれ想像してみても仕方がないんだけど。

Posted at 2007/06/25 19:30:39 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日本の車 | 日記
2007年06月17日 イイね!

インプレッサの20S-GTにチョイ乗り

インプレッサの20S-GTにチョイ乗りインプレッサに乗ってきたのになんでゴルフGT-TSIの写真かというと、単に撮影を忘れただけなんだけれども、それだけじゃなくて以前チョイ乗りしたゴルフGT-TSIの印象と似ていたからだ。

 近所にあるスバルの販社に行くと、三種類のエンジンを積んだそれぞれの試乗車が用意されていた。えらい力の入りようである。……と言うか、それだけエンジンごとに車のキャラクターが違うのだろう。それは販売担当者の説明からもうかがい知れた。
 元々試乗するつもりはなくて、カッコだけ眺めてこようかと思って足を運んだのだけれども、あまりにも熱心なトークにほだされて試乗に選んだのがS-GTの手動変速仕様だ。聞けばいまのラインナップにある2リッター無過給エンジン搭載車は自動変速しか設定がなく、1.5リッターには手動変速も用意されているようだが脳裏にふとよぎったのが「普及用廉価版」と言う単語だったりするもので、実態はどうか知らないが敢えて時間を費やして乗るほどの気にはなれなかったのだ。

 まずは外観のスタイルだけど、写真で見たほど悪くない。というか、写真うつりが悪すぎ。寧ろ見慣れてくると良く感じるようになるんじゃないかなとさえ思った。もしかしたらだけども、広告写真の常套手段であるロー・アングルからの視点だと殊更不恰好に見えて、成人男性が直立した高さの視点から見下ろすとソコソコに見えるのかもしれない。視点の高さって、結構重要らしいのだ。
 そういう印象は別にしても、販売店員氏の説明を聞く限り――いや聞くまでもなく――ものっすごく「デザインする」ことに力を入れていることが窺える。多少、細部に神を宿らせ過ぎって気がしないでもないけども、デザイナーの独り善がりな思い込みではない「成果」がちゃんと出てると思う。

 内装も悪くないんじゃないかなあ。少なくとも僕は、国内2番手のメーカーが謳う現代的居住空間系インテリアの同クラス車よりも好感した。ま、要するに僕はローレルスピリット系のヴァニティ(日本語で明け透けに書くとちょっと角が立ちそうなのでヨコモジにするが)な意匠が好きではないのだ。
 なーんてことを考えながらハンドル周りをいじったり覗いたりしていると、スターター・ボタンが設定されているのが目に留まった。おお、なかなか趣味的でいいぞ。と思ったらキー・ホールがない。ドアの開錠は緊急避難用に金属棒のキーがあるが、始動方面は電波感知式のインテリジェンス・キー一本槍なのだった。

 ステアリングの軽さはちょっと趣味じゃない。流石にバブル期の一部ホンダ車が揶揄されたように「小指一本で回せる」ほどの軽さじゃないが、個人的にはもう少しだけ手ごたえが欲しい。
 左半身操作系では、ストロークの短いシフトは気に入ったのだけれども、クラッチの断続ポイントはもう少し奥にあってくれた方が、僕には乗りやすい。主に慣れの問題だけども、繋ぐときに判りづらいのだ。

 走らせて見ると、例の排気干渉音や過給器のタービン音が程よく聞こえて来るが、総じて静かで滑らかな印象がある。前の型のインプレッサ(STi)に試乗したときに感じた、無闇に固くて多少ガタピシ軋むような印象とは雲泥の差だ。
 設計年次のこともあるけど、父のレガシィB4よりも(「格下」のくせに)かなり上等な車に乗っているような気さえする。随分と大人びた印象だ。まぁでも、車体のロールを親の仇のように言う人には、このテイストは好かれないだろうな。

 ほんのちょこっと乗っただけなのであれこれ言うのもおこがましいけど、冒頭に書いたように、僕はゴルフのGT-TSiに乗ったときの感じをかなり連想した。それよりもっと似た何かがあったよな~と頭をひねって、フォードのフォーカスSTが割と近い感じだったのを思い出した。ただフォーカスは着座位置が、もう少し高かったような記憶がある。

 かなり良いなと思いつつも、それでもこのクラスの車を買うんだったら多分僕は、インプレッサではなくゴルフのTSiを選ぶような気がする。ブランドとかそういうことではなくて……なんだろう。乗って走らせたときに感じる、えもいわれぬ「しっかりした感じ」が、あっちの方が強いからだろうか。

 余談ながら面白いなと思ったのは、今度のインプレッサにはトヨタのサービスであるGブック・プラスが導入されていること。車そのものにはまだ提携(というか子会社化?)の効果は反映されていないけれど付加的サービスの方ではいち早く……と思ったら、費用対効果やサービス内容の充実度から、スバルではこれまで積極的にPRしてこなかったと言うだけで、ただのGブックなら現行レガシィがデビューしたときからサービスしていた由。今回はお値段もソコソコお徳なので積極的に売り出すのだとか。
 あとは、MT車でもクルーズ・コントロールが選べるところも面白いと思った。ま、僕は必要ないと思うんだけど。
Posted at 2007/06/18 14:35:19 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日本の車 | 日記

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「フェアレデーって本当に呼ばれてたの? http://cvw.jp/b/9433/47108671/
何シテル?   07/24 21:51
曲面の綺麗な旧い車が好き、エレガンスのある車が好き。そんなこんなでユーノス500に乗りつづけ、もう……何年だ?  気がつけば屋根のない車まで併有。いつまで乗り...
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