惰眠のブログ一覧

今週一杯は労働日となっているものの、年内の仕事は事実上終了しているため、きょうは画に描いたような開店休業状態となっている。同じ部内でも仕事が終わりきっていない人もいるので申し訳ないとは思うけれど、今の会社に入社して以来およそ10年、仕事に追われることもなく本当に休める年末年始を迎えられるのはこれが初めてなのだから、ちょっとくらい大目に見てもらいたいと思う。
給料泥棒じゃないかと言われると返す言葉もないが、このくらいはささやかなクリスマス・プレゼントにさせて欲しい。

職場の外に、まるでプレゼントを配って回るサンタクロースのように真っ赤っかなゴルフ（写真）が一台停まっていた。
写真では色味がちゃんと再現されていなくて残念だがトナカイの模型がとっても似合いそうな赤だ。もしかしたら実際、オーナーはそうやって冷やかされているかもしれない。

…あ！運転手さん、シート倒して昼寝してるわ（笑）

3連休の中日、ほんとうならそろそろ大掃除も視野に入れなければいけないのだけれど、追い込まれないとやる気が起きない困った性格ゆえに、きょうも何一つ、そういう計画だった行動は取れないのだった。
代わりに、足の向くまま気の向くまま、らっきぃさんがよく利用する「秘密基地」まで足を伸ばした。あわよくばバッタリ出会うこともあるかもしれないと期待してのことだったが、世の中そうそう都合よくは出来ていない。なんと秘密基地は、休館していたのだった（写真右上）。
そのまま直ちに引き返そうにも生理的欲求の観点からそういう訳にも行かず、やむなくすぐそばの温水プール施設まで足を伸ばした。するとそこの駐車場には紺のEN500が2台も並んでいるのであった（写真左上）。ナンバーを見る限り、残念ながら僕の知っている人の車ではなかったのだが、そのうち一台は、左側面にかなりの傷を負っていた（写真右下）。痛々しいが、板金修理費が同サイズの車と比べて非常に割高なので、これもまた一つの見識なのかもしれない。今なら30万かそこらで買える中古車に、その車両価格を上回りかねない板金費用を惜しげもなく注ぎ込む人は、まあ、そう多くはないだろうから。
とりあえず所期の目的を達したあと、海に面した砂利敷きの駐車場で自分の車の写真を数葉撮影し、ベイブリッジが綺麗に見えたので、冬晴れに釣りを楽しむ男性の後姿なども入れ込んで、こちらもパチリ。なかなか雰囲気のある写真になったのではないかと思うが、年賀メールに使うつもりなので今は公開しない。
写真を撮ったあとは、わずか30分に満たない駐車時間なのに料金200円を徴収されて帰路につく。
途中、民家の駐車場にまたしても紺色の500がいるのを見つけた（写真左下）。なんとも街角美人づいた日だと、我ながら呆れる次第。

年の瀬を迎えた街は、なにかしらシンと静まり返っている。
信号待ちで止まると、聞こえてくるのは自分の車の音ぐらい。こういうささやかな変化が、いかにも年末と言う雰囲気で、なんだかいい気分になった。

携帯電話全盛である。
ゲーム関係の会社に勤める友人に聞くと、特に若年層の家計において娯楽費用の殆どがケータイ関係に消えているらしく、そのとばっちりで以前ほどゲームソフトが売れないらしい。
同じような話は自動車雑誌の編集をしている別の友人や、とある中央官庁に勤める知人からも聞いたことがある。

身内を見回してみると、還暦を過ぎた僕の父も、まあいわゆる「新らし物好き」だから当然ではあるが所持しているし、弟も、不要になった端末を自分の息子に与えるくらいだから勿論所持している。僕自身は、あれがまだハンドバッグほどのサイズで「自動車電話」と呼ばれ、目の玉が飛び出るほどの通話料だった時代から付き合いがある。そのくせ、業務のために会社から貸与された以外にはケータイを持ったことがないのだ。

あれば便利なことはよく判るし、友人と千葉に遊びに行った折に集合場所を間違え、ケータイを持っていないばかりに出会えず仕舞いになりかけたこともある。それでも、何か踏ん切りがつかないのだ。
持ってないと生活できないわけでもないし、第一、僕に連絡を取りたがる相手が地の果てまでも追いかけてくるような煩わしさを感じる。

思うにこれは、仕事で使っていたときの経験が心的外傷になっているのかもしれない。ベルが鳴ると身構えてしまうのだ。よい知らせが来るのは、当社比で1％未満と言う有様だったのだから。
残り99％以上は、休日がなくなるとか、休みが召し上げられるとか、休日出勤を命じられるとか、そういう類の話。ちょっとマシな場合でも日付変更線過ぎまで残業してくれとか、朝刊の配達前から仕事を始めてくれ、完徹で働いてくれ、などなど。叱責もあったかな？
オフ・デューティーを奪う道具。人を、常にスタンバイ電源が入ったままの状態にする道具。そんな印象が強くなってしまったのだ。
友人からケータイに掛かってきたとき、たまたま会社に同姓の後輩がいるので勘違いし、目一杯不機嫌な対応をしてしまったこともある。（らっきぃさん、その節は大変失礼しました）

そんな僕だが、流石に携帯を買わないとマズいかなあ、とは思い始めている。何しろ、会社を出た僕に連絡を取るには、メールを打つしかないのだから緊急連絡があった場合、どうにもならない。自宅に電話は引いていないのか？無論、引いている。でも、絶対に出ないのだ。いや、出られないというのが正しい。なぜと言うに、ダイヤルアップ接続のためPCに繋ぎっ放しになっているからだ。つまり、今の僕は事実上「電話のない暮らし」をしているも同然なのだ。
これはいかん。これではやっぱりいかんだろう。
近々の導入をマジメに検討しないといけない。

ただ、メール機能はないほうがありがたい。
以前、午前3時半のコールに「緊急事態か！」と飛び起きた（仕事の必要に順応したせいで、あの電子音を聞くと相当深い眠りからでも一発で目が覚める）ところ実は出会い系のメールの着信で、送信者に殆ど殺意さえ抱いた経験があるからだ。

ここ数日と言うもの、東京都内もすっかり寒くなった。
どのくらい寒いかと言うと部屋のエアコンで暖房しても、一向に暖かくならないくらい。まるで冷凍怪獣ガンダーに襲われた地球防衛軍極東基地のようだ。
もはやエアコンの出力だけでは埒があかず、かと言ってウルトラセブンの助けも期待できない当方としては、機関車の重連のごとく更に一台暖房機を作動させることにした。去年購入したデロンギのオイルヒーターである。

オイルヒーターと言う奴は、ともかく電力を食う。それで実は、去年大失敗をした。ヒーターの電灯線のプラグ近くには、でっかいタグがついていて「コンセントが二口合ってもこの機械以外つなぐな」と注意喚起している。そんな電気食いなのだから、まして蛸足など、それも他の暖房器具との蛸足など断じて論外だ。

判っていた。それでも、蛸足をやった。寒かったからである。

ホットカーペットとの並行運用も、初めの何日かは何事もなく過ぎ去った。ところが、ある晩のこと。いつものように両方の電源を入れてくつろいでいると、蛸足に使った延長タップの大元からバチバチと異様な音がし始め、ものの5秒としないうちに火花を噴いて…ブレーカーが落ちた。
真っ暗になった部屋の中でしばし呆然としたが、気を取り直してとりあえず復旧すると、テーブルタップは無残に溶け落ち、コンセントの周りには黒い煤が残っていたのであった…（写真）

この一件に恐れおののいた僕の手により、デロンギのオイルヒーターは予備役に退き、昨シーズンは出番がなかったのだが、なに、説明書どおりの正しい取り扱いさえすれば何も危ないことはない、筈だ。と、思う。

あまり歯切れはよくないが、何しろ寒いのだ。背に腹は換えられぬ。取扱説明書の言いつけを、今度はちゃんと守ることにして現役復帰させた。その効果は絶大で、寒い夜よサヨウナラなのである。いまだにビクビクしているのも事実だけれど。

なんにせよ、火事だけは出してはならない。
去年の冷や汗に誓って、心の底からそう思う。

仕事の後、親しい友人と酒を飲みに行った。それぞれの職場から三々五々集まって来るさまは、まるで携帯電話のCMみたいである。我々に「いつのもところ」はないけれど。
集合場所は「小父様の原宿」新橋SL前だったのだが、僕の職場からは歩いても10分かそこらなので、健康上の理由もあって、徒歩で行くことにした。
こうして歩いてみると、つくづく人間の足というものはペダルを踏むためにあるのではなく、やはり歩くためにあるのだなあと思う。だからと言って、明日からはもっと歩こうと言う風には思わないのが我ながら情けない。

ただ、歩いていると色々の発見も多い。
例えば西新橋界隈にはトクベツな玩具店があるなあ、とか、同じ「飲み屋」とは言っても主目的は別のお店が多いなあ、とか。そんな一角に、路上駐車する街角美人（写真）。
恐らくは緑のGTI。人様の姿かたちをあれこれ品評するのはマナーに反すると思うが、もう少し綺麗にして乗って欲しかった。泥だらけなんだもん…

集合場所ではテレビ各局が、それぞれ違う趣旨で取材を敢行中。
CDを聞かせて何の曲か当てさせているクルー、横浜ベイスターズが何とかと書いてあるフリップを片手に話を聞いている局、やたら大勢で何事かインタビューしている局。
サラリーマンの声を録るとなると、新橋SL前というのはよほど便利なのだろう。面子がそろうのを待っている間に一度声をかけられたが、丁重にお断り申し上げた。

酒席は楽しかった。楽しすぎて、いささか飲みすぎた。
実は…と言う感じの打ち明け話や、下っ品～なたとえ話、いまそれぞれが困っていることについての話、人の噂話などなど。まこと、持つべきは友である。心に澱のように溜まった毒を（アルコールで）綺麗さっぱり洗い流し、「それじゃまた来週！」などと、本気とも冗談ともつかない挨拶を交わして別れた。
本当は、もっと大いに語り合いたかったのだけれども。
明日（も仕事）があるさ…
20人に1人が失業者となっているこのご時世、勤労の喜びを噛み締めなくちゃいけないんだろうけどな…