• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

惰眠のブログ一覧

2005年09月10日 イイね!

新ロードスター技術展を覗く 巻の四

新ロードスター技術展を覗く 巻の四MRYには、マツダの歴史的エポックになった車が保管されている。
もう何度ここを訪れた目には幾分見慣れた感もあるけれども、客観的に考えればすごいラインナップである。

 古いところではR360クーペに始まり、360ccの初代キャロル、最初の小型自動車ファミリアバン、試作型のコスモスポーツ、ロータリー搭載のカペラ、ル・マン優勝を記念して企画された唯一の3ローターエンジン搭載モデルであるユーノス・コスモ、レースカーの787Bなどなど。ご一緒したゆきぞうさんがしきりにすごい、すごいと呟いていたのも当然の偉容だ。

 以前はここの展示品は、まぁ節度を心得ていれば、比較的自由に中に乗ってハンドルを握ったりシフト・レバーをガシャガシャやったりすることができた。のだが、恐らくそれが原因で展示車の傷みが激しくなってきたのだろう。今回訪れてみると、全てのドアはロックされて「手を触れないでください」の札まで掛けられていた。仕方ないとは言え残念だ。

 そうした中、唯一シートに腰掛けることができたのが、IMSA仕様だかなんだかで前照灯が省略された787Bだ。ウインド・シールドに縦に走るひびが、観覧者の手荒い鑑賞ぶりを物語っていて痛々しい。
 まあそれはともかく、こんな車のシートに納まるなんて普通は出来ない。僕は前に一度試してみたのでパスしたが、添付の写真のように今回はゆきぞうさんが搭乗にチャレンジした。
 自分が試したときの経験で言うと、これに乗り込むには柔軟運動かヨガの鍛錬が欠かせない。自分の手足を持て余し、なんとかかんとかそれらを折りたたんでイスに腰をかけると、そこは闘う男を詰め込んだ蛸壺。時速300キロとも言われる速さで走る甕棺に納められたまま24時間戦えますかを実践するのは、精神的にも肉体的にもよほどタフでなければ務まるまい。

 試しに乗ってみたゆきぞうさんの、嬉しいけれど苦しい複雑な表情を、失礼ながら脇で楽しく拝見させていただいた。
Posted at 2005/09/12 18:47:18 | コメント(1) | トラックバック(0) | 自動車関係のイベント | 日記
2005年09月10日 イイね!

新ロードスター技術展を覗く 巻の三

新ロードスター技術展を覗く 巻の三新型ロードスターの開発等々に関しては、既に発行されている関係雑誌に開発担当者の長いインタビュー記事が掲載されていて、ある意味それで十分な部分もある。今回のMRYイベントでは開発スタッフから直接話を聞く機会を外したため、こぼれ話めいたエピソードを聞けずちょっと残念だったけれども、その分はハワイでの試乗会などにも参加したゼロナナ兄さんから話を伺うことができた。

 彼の購入したのは初回限定版(写真)。専用の車体カラー、銀色に輝く窓桟、ドアの取っ手の飾り板の輝き、ヘッドライトユニットの輝きなどが標準モデルと違うほか、ロード・ホイールも専用のものを履く。ちょっとよそ行きに着飾った感じだ。
 で、マツダはまた例によって例の如きマジメさを発揮しているとのこと。販売の現場では、この初回モデルのホイールやボディ・カラーがすこぶる魅力的なので、量販モデルにも使いたいと上申したらしい。それに対する開発サイドの返答がふるっている。
 それらを汎用モデルにも採用すると初回限定版を購入したお客様を裏切ることになるから、限定版オンリーを謳った各種エキップメントを使いまわすことは一切まかりならん。そう言って拒絶したそうなのだ。なんと言う愚直さか!

 もう少し商い上手になったらどうなのよと思わなくもないが、僕はこういう心のありようがとても好きだ。最終的には販売現場の圧力に負けて、後に出てくる特別仕様車に使われたりすることになるのかも知れないけれども、そこには「愛」がある。
 自分たちの作った製品に対する愛、その製品を購入し使ってくれるユーザーに対する愛。おおよそ生き馬の目を抜くビジネスの世界で勝ち残っていくには邪魔にしかならないであろう、こうしたハートを、僕はとても心地よく思う。

 ゼロナナ兄さんによると、NC型は当初囁かれたようなRX-8のシャシー流用車ではない由。両方リフトアップする機会があったので測ってみたところ、サス・アームの長さもフロアの形状も、専用設計品を使っていると確認できたのだそうだ。…数出る量産車でもないのに、よくぞそこまでコストを投入したものである。
 普通、量産車メーカーが社運を賭けるのは、最多量販車種なのだけれども、マツダの場合ロードスターにも社運がかかっているのだそうだ。…阿呆じゃのう。つい広島弁で言ってみたくなるくらい、阿呆すぎて愛しい。ひとことで言って、新型ロードスターを買いたくなる。

 下手をすると本当に購入契約してしまいそうで恐ろしいのだけれども、既に判をついているゼロナナ兄さんによると「ちょっと乗るといい車だなぁと感心する。長距離乗ると、真剣に欲しくなる。もう少し乗ると、買ってしまう」らしい。まさに愛の力である。
Posted at 2005/09/12 18:20:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車関係のイベント | 日記
2005年09月10日 イイね!

新ロードスター技術展を覗く 巻の二

新ロードスター技術展を覗く 巻の二承前。
 ロードスター展は午後1時半に受付開始だったけれど、僕らはそれより1時間半早くMRYに集まった。それと言うのも、今回は「ロードスターの新型見る」けれども、よく呑みに行くような面々で久しぶりに集まろうかとの趣旨も同時にあったからだ。

 MRYと交渉に当たったREOパパさんの手腕のお陰で、まぁ来訪者数がそう多くなかったこともあるのだろうけれども、ユーノス500は中庭に車を入れさせて貰えることになった。11台もユーノス500が集まったもので、何のイベントなのか分かんなくなっちゃいそうな状況だけれど、昼から集まった僕らは久闊を辞した。

 ふと見ると、中部・東海方面のナンバーをつけた車が1台、2台…。彼らの車はエンジンを2500ccのものに換装してある。さらに、ゆきぞうさんの白い500と、車が縁で知己を得たゲストの乗る緑の全塗装を施した500が、見慣れたカラー・ラインナップに華を添えている。

 夏の終わりで空気はカラッと過ごしやすかったけれども、気温は思いのほか高く、暑い暑いと言いながらピクニック・テーブルで思い思いの弁当をつつきつつ、話が盛り上がった。ゼロナナ兄さんが乗ってきた真っ赤な3代目ロードスターは人気の的。さすがに中庭で試乗会と言うわけには行かなかったけれども。
Posted at 2005/09/12 14:10:51 | コメント(2) | トラックバック(2) | 自動車関係のイベント | 日記
2005年09月10日 イイね!

新ロードスター技術展を覗く 巻の一

新ロードスター技術展を覗く 巻の一マツダのR&Dセンター横浜(MRY)で新型ロードスターの技術転じがある由、メールでお知らせが来ていた。ユーノス500の仲間から10日の土曜日に行かないかとの誘いがあったので、10月に入れば開発担当者によるレクチャーつきのイベントもあるのだけれど、そちらは見送って見物に行ってきた。

 まあ、開発担当者の出てくるイベントが後に控えているためではあるのだろうけれども、来訪者は「新型ロードスターが見られる触れる」と言う割には閑散としていて、20人ほども押しかけてしまった僕ら仲間内を合わせても、全部で30人居るかどうかという状況だった。尤もその分、誰に気兼ねするでもなくゆっくりじっくりのんびりNC型のロードスターを眺めて触ることができた(フォトギャラリー参照)ので善哉なのだけれど。

 説明(というか案内)に立ったのは、最近名古屋のほうからMRYに転勤で赴任して来たと言う男性社員。中々に話術巧みで、開発担当社の話を聞くのとは違った意味で飽きさせない。丁度、子供たちに人気の塾講師とか、予備校講師のような感じだ。
 ホールに展示されていたNCは3台。量産試作段階のリミテッド(赤:写真)が1台、いろいろオプションをつけた青が1台、ロールバーを組んだ白いカフェレーサー(?)が1台だ。先に久が原のディーラーでいじりまわしたのと同じように、改めてここでも、みんなして触りまくることとなった。
Posted at 2005/09/12 12:41:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車関係のイベント | 日記
2004年10月03日 イイね!

ラ・フェスタ・ミッレミリア2004

ラ・フェスタ・ミッレミリア2004雨の音で目が覚めた。
今日は、昨年の今ごろも見物に行ったラ・フェスタ・ミッレミリアのスタートである。書物の中の文字や写真か、精々博物館に展示された「資料」の形でしか接することの出来ない往時のクルマが実際に走る姿を見られるとても貴重なイベントだ。
特に今年は、アルファ・ロメオのディスコ・ヴォランテ(写真:クーペとスパイダー)がエントリーしており是が非でも見に行かねばならぬと思い定めていた。それが、朝から雨とは…。

去年はまず明治神宮での出発セレモニーを途中まで眺めてから第1チェックポイントの六本木ヒルズに移動したのだけれど、原宿は撮影がしづらい。
雨も降っていることだし、割り切ってスタート・イベントの見物は見送り、六本木ヒルズに直行する。
昨年は人が鈴なりでカメラポジションの確保もできなかったヒルズ・アリーナはやはり雨のためだろう、人は殆どおらず、恐らく自動車関係マスコミやエントリーしている芸能人(いつもの堺正章、近藤雅彦、西田ひかるら)目当ての芸能マスコミのカメラマン、テレビ朝日ほか主催関係者など多めに見積もっても50人かそこらがいるかいないかの閑散とした有様だった。
ここでカメラを構えてもよかった(撮影の確実性から言えばここはベストである)のだが、去年と同じ交差点に、傘を差して陣取る。やがて所轄警察の警察官が交通整理にやってきたのだが―なにやら見覚えがある。この人、去年もこの位置で整理してた人じゃなかろうか。
そう思っていると、先方も僕に見覚えがあった(去年交差点に張り付いて写真を撮っていたのは僕を含め5人程度だった)のだろう、笑顔で近づいてきた。「雨になっちゃいましたねぇ」「オープンカーが殆どだけど大丈夫ですかねぇ」などと挨拶を交わした。
仕事とは言え、この警察官ももしかしたらイベントを楽しんでいるのかもしれない。(勿論、不審尋問だった可能性も否定出来ないが)

12時15分頃、ゼッケン1をつけたブガッティ・タイプ35が六本木トンネルから坂を下って姿をあらわしたのを皮切りに、ラリー、バンディーニ、オスカなどなど既に歴史上の存在でしかなくなった往年のスポーツカーが次から次へと、ただ事ではない音を轟かせながらやってくる。
ポルシェ356やジャガーXK120での参加が多いのは例年通り。2001年に初めてこのイベントを見に行って以来、毎年見かける同じ車が幾台も走り抜けていく。多少、もう見飽きたと言いたくなる部分もあるにはあるが、アッピア・ザガートのプロトタイプやアウレリアB24スパイダー(ともにランチァ)、ヒーレー・シルバーストーン、フェラーリ212インターなどは何度見ても「もっと見たい!!また見たい!!」と思わせる。昨年はエントリーリストに名前だけがあったサー・スターリング・モスも今年は夫人と一緒にマセラティ150Sで参加していた。

しかし何より今年はディスコ・ヴォランテである。ヴィンテージなどという次元じゃない。よほどの資産を持った好事家のコレクションとか、それこそ博物館にしかない代物だ。屋根なしのスパイダーには堺正章氏。全くこの人、どういうツテがあるのか知らないがエラい車を引っ張ってきたものだとつくづく感心する。いやはや、これを道楽と言わずして何と言う。氏の道楽については毀誉褒貶もあるやに聞くが、どうしてどうして見る人をも幸せな気分にする道楽と言うのは、素敵なものだ。そもそも彼の道楽なかりせば、こんな車をこんな形で見るなんてことは出来なかったのだから感謝しこそすれ、悪く言う謂れなど元よりありはしないのだ。
ところでクーペとスパイダー、二種類のディスコ・ヴォランテには、どちらもなぜか日本のナンバープレートがついていなかったが、ことによるとこれは、今年本場ブレシアのミッレミリアを走ったというイタリア本国のアルファ・ロメオ博物館の所蔵品そのものかも知れない。
まさか日本の当局が1600キロの長きにわたって登録番号のない車の公道走行を黙認するとは思えないので、なんらかの許可申請は出されているのだろう。

例年、しんがりを務める特別エントリーの白いトヨタ2000GTを見送り、やれやれ終わったと帰り支度をしてチェックポイントを覗くと、司会をしていた男性アナウンサーが「まだ4台が到着していません」などと言っている。この雨だし出走直後にトラブルに見舞われたか?などと思いつつ、この際なので人もまばらなヒルズアリーナで待っていると、タイムアウト直前までに全車バラバラとやって来た。要するに道に迷った由。

それはともかくアナウンサー氏、仕事でやってるんなら「ピニンファリーナ」の名前くらいは正しく覚えておいて欲しかった。スポーツの実況でチーム名・選手名を間違えたりはしないでしょう?これって競馬中継で競走馬や厩舎の名前を間違えるくらいみっともないことではないのだろうか。旧い車に詳しくないとか、クルマそのものにそれほど興味がないなんてのは彼個人の事情であって、オシゴトで司会をしている以上言い訳にならない。ちなみに本日の模様は12月11日だったかに番組として放送されるとのこと。まぁ流石に放送される番組でこういうポカはないだろうが。

帰宅後、撮影した写真を確認すると、天気が悪く光量が不足気味だったことから事前に懸念していたとおり、オフピンだったりブレていたりするものが少なくない。ズーミングが間に合わずひどいサイズになっているものもある。それらを削除しても250枚を越す画像が残った。
昨年の失敗を受けて予備のメモリーカードとバッテリーを持っていったのは正解だった。撮像枚数や手軽さの点ではデジカメが勝るとは言っても、カメラの操作性という点では、やはり歴史のあるネガフィルム式の一眼レフにまだまだ優位性があるようだ。
Posted at 2004/10/04 12:45:04 | コメント(0) | 自動車関係のイベント | 日記

プロフィール

「フェアレデーって本当に呼ばれてたの? http://cvw.jp/b/9433/47108671/
何シテル?   07/24 21:51
曲面の綺麗な旧い車が好き、エレガンスのある車が好き。そんなこんなでユーノス500に乗りつづけ、もう……何年だ?  気がつけば屋根のない車まで併有。いつまで乗り...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

Automotive Design 
カテゴリ:新しい車関連
2003/08/09 00:21:12
 
All The Web 
カテゴリ:便利
2002/12/27 14:03:26
 
Hubble Space Telescope Public Pictures 
カテゴリ:科学・文化・芸術
2002/11/08 15:59:43
 

愛車一覧

マツダ ロードスター マツダ ロードスター
2005年10月、発作的に衝動買いしてしまいました。 いい車だなぁと思ってはいたものの所 ...
マツダ ユーノス500 マツダ ユーノス500
気が付けばデビューはもう19年前。 最新の車とは比べるべくもありません。 ガタガタゴトゴ ...
マツダ アテンザセダン マツダ アテンザセダン
例によって例のごとく、借り物の車での「パートタイム・オーナー」です。レンタルしたのは10 ...
マツダ ランティス マツダ ランティス
俄かオーナー経験は僅か3週間で終わりましたが、とてもいい車です。 代車だったので、コンデ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation