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惰眠のブログ一覧

2005年12月14日 イイね!

プロジェクトXはNHKの開き直りか

プロジェクトXはNHKの開き直りか「過剰演出」問題が引き金になって、とうとう番組終了を迎えることになったNHKの看板番組「プロジェクトX」だけれども、昨夜放送分のレネシス(新型ロータリーエンジン)を扱うことには「よもやそこまで開き直るか、NHK」との感を強く抱いた。呆れ果てたと言ってもいい。

 僕はクルマ好きだし、とりわけ「自動車バカが自動車を作ってる」ような印象の強いマツダにシンパシーを覚えている。
 だから、宮本喜一氏の著書「マツダはなぜ、よみがえったのか」に描かれる復活劇などにも興奮するのだ。

 しかし、これをNHKが扱っていいかというと、話は別である。日本放送協会は、営利放送ではないのだ。だからこそ、これまで番組内で個別特定の企業名や商品名の扱いに(ただそれが画面に映ることにすら)神経質なまでに気を配っていたはずである。

 新型ロータリーエンジン「レネシス」は、現用モデルである。過去の歴史ではない。しかも、RX-8と言う特定車種にしか搭載されていないのだ。新商品発売のタイミングではないとは言っても、これは実質的に商品宣伝に他ならない。
 今現在市場に流通している商品を、極めて限定的に扱う番組を制作・放送することについて、NHKはいつからこうまで寛容になったのだろう。

 プロジェクトXを巡る問題(批判)を思い出す。
いわく、事実と異なる過剰な「演出」を施した。いわく、通常企業がテレビCMや雑誌広告費などにつぎ込む予算から拠出されている「制作協力金(協賛金?)」を受け取っていた…。
 前者についてNHKは全面的に頭を下げ、後者については「どの費目から取材先が支出をするかはNHKが決める問題ではない」「プロジェクトXは特定企業や商品のPRではない」と説明していたはずだ。

 いよいよ番組が打ち切り終了を迎える段になって、ついにNHKは「口実」さえもほっぽりだしたのか。小泉カイカクの流れに乗って、民間(商業)放送局に衣替えするつもりなのか。
 「皆様のNHK」「公共放送」の看板で今後もやっていくのなら、せめてスジだけは通してくれよと、一視聴者は思うのだった。
Posted at 2005/12/14 15:21:18 | コメント(3) | トラックバック(0) | 芸能・文化 | 日記
2005年11月25日 イイね!

戦艦「大和」の巨大模型

戦艦「大和」の巨大模型仕事の帰り、六本木ヒルズに行くとテレビ朝日の本社ホールに、巨大な戦艦大和の模型が展示されているのが目に入った。もうじき公開される映画「男たちの大和」のPRだ。
 この夏、尾道まで行こうと思って果たせなかった身にとっては、本家に展示されているものより小ぶりの模型とは言っても、撮影にも使用されたという2トントラックよりも全長のありそうなそれは、十分に見て満足の行くものだ。

 思い返すと、曲がりなりにも僕がプラモデルと付き合うようになった始まりが、戦艦大和の700分の1模型だった。何度目かの再放送をしている「宇宙戦艦ヤマト」に感化されて、しかしどういうわけかバンダイのプラモデルではなく田宮をはじめとする模型4社が共同企画した「ウォーターラインシリーズ」の世界に足を踏み入れてしまったのだ。まあ、子供の工作ゆえまともな出来栄えではなかったけれども。

 映画の相乗効果を当て込んでいるのか、ことしは大スケールの大和の模型が色んな模型メーカーから発売されているようだけれども、今となっては流石にそれを買おうとは思わない。置き場所や製作の手間のこともあるが、欲求が湧かないのだ。

 思うことがある。
戦争を巨視的に叙事詩で綴れば、そこにはヒロイズムやカタルシスがある。けれども歴史は、事実は、どれほどドラマティックであったとしても、それ自体は決してドラマではない。作り事ではない。

 シブヤン海に没した戦艦武蔵から生還した渡辺清が経験した、同僚や友人の死は、子供だった僕が「宇宙戦艦ヤマト」に見たような甘美で美しいものではなかった。ただただむごたらしく、おぞましく、見苦しく、吐き気を催させるものだった。
 戦艦大和は3300人もの要員とともに没した。そこに存在した死もまた、渡辺清が経験したそれと同じはずである。そのことを、悲劇という名の美談にしてはいけないのではないか。

 死者を悼むことと、その死を甘美な物語に置き換えることを、同一の地平で語ってはならないのではないか。
 その歴史的事実を悲劇と言うのならば、悲劇の舞台を築き上げ、その悲劇がついに演じられるに至った過誤をこそ見つめなければならないのではないか。

 吉田満の『戦艦大和ノ最期』にある悲痛な一節。「(前略)敗レテ目覚メル、ソレ以外ニドウシテ日本ガ救ワレルカ。今目覚メズシテイツ救ワレルカ。俺タチハソノ先導ニナルノダ。日本ノ新生ニサキガケテ散ル、マサニ本望ジャナイカ」。
 弱冠21歳の青年が、強いられた死を受け入れなんとして口にした言葉だ。その胸中や如何。その口惜しさや如何。この言葉に僕が涙するとしたらそれは悲涙ではなく、血涙の類である。

 僕は軍事関係の事象にはかなり興味があるし、兵器や軍用品の持つ独特の機能美には強く惹かれる。けれども、その機能が正しく発揮されたときに起こる事柄を思うと、無邪気に楽しむことができないのも、また事実だ。
Posted at 2005/11/28 17:02:22 | コメント(3) | トラックバック(0) | 芸能・文化 | 日記
2005年09月25日 イイね!

「ハードボイドドだど!」

「ハードボイドドだど!」内藤陳にオススメされたわけじゃないが、久しぶりにハードボイルド系の小説を読んだ。ひょんなきっかけで、仲間内で評判になっている作家、垣根涼介氏のデビュー作『午前3時のルースター』だ。

 本作は2000年のサントリー・ミステリー大賞で大賞と読者賞をダブルで受賞した作品とのこと。さらに垣根氏はその後の作品で大薮春彦賞・吉川英治文学新人賞・日本推理作家協会賞・山本周五郎賞を受けた、まごうかたなき実力派だ。

 読み始めると、冒頭からぐいぐいと引き込まれていく。面白い。物語の骨格の割には肉付きが良くないような物足りなさを感じないこともないが、むやみに饒舌ではないところに好感を持つ。とりわけ曲者のサブキャラクター「源内」がいい…のだが。

 僕は内藤陳のように手当たりしだいミステリ・冒険小説・ハードボイルドの類を濫読しているわけではない。もっぱら僕はヒギンズにどっぷりなのだが、ライアルやチャンドラーの代表作くらいは流石に読んでいる。
 読んでいる途中から直ちに「あ、この構造は…」と思い当たってしまったのが、少々残念だった。それは、作者の憧憬(オマージュ)なのだろうし、だからこそ、そこの「仕掛け」をあまり隠そうと言う書き方をしていないのだろうけれども。

 ともあれ、次の『ヒートアイランド』を早く読んでみたい。どうも、仕事が忙しいときに限って読みたい本が出てくる。困ったものだ。
Posted at 2005/09/26 12:34:03 | コメント(2) | トラックバック(0) | 芸能・文化 | 日記
2005年09月22日 イイね!

国士

国士後藤田元副総理逝去の報に接して、学生時代の古い思い出が蘇ってきた。当時僕は、政治学を学んでいた。

 その頃の僕は、まあ若者なんだから当然と言えば当然だが「保守」と言うやつがどうにも好きではなかった。当時から革新系政党にはひどく失望していた(実際にゼミの研究で某野党や某々野党にも直接取材をしたが、ハタチそこそこの目で見てもガックリするような内実が透けて見えてしまったものだった)けれども、それでも「保守」よりはマシだと思っていたものだ。

 今は少し違う。保守だとか革新だとか言う問題ではなく、後藤田氏は「国士」だったと思うのだ。徳島での大金権選挙など批判する材料は無論あるが、それでも私心あってのことではないと信じたいし、信じられる。

 追悼のニュースに映る後藤田氏の表情は、清潔だった。一党一派の政治目的のために働いているのではなく、大きく「国」を見据えた仕事をしている人の貌だと感じられた。
 翻って、同じニュースの中に映し出される現職総理大臣以下お歴々の顔付きを見ていて、気持ちが暗くなる。なぜ彼らの表情はみな揃いも揃って卑しげに見えるのだろうか。

Posted at 2005/09/26 11:47:09 | コメント(1) | トラックバック(0) | 芸能・文化 | 日記
2005年09月05日 イイね!

automotive design休止

automotive design休止利益は出ず持ち出しばかりなので、そろそろ継続は難しくなってきた、と言う話は前々から聞いていたのだけれどautomotive design(関連URL参照)が休止してしまった。雑誌の「休刊」が通常再び休みから明けることがないのと同じ意味での「休止」だと言う。
ユーノス500仲間の友人(自費で添付写真の本を作った人)が運営していたことから内情を仄聞していたので止むを得ないこととは承知しているが、返す返すも残念だ。

 僕は、車の姿かたちの良し悪しに、たいそう興味がある。好きか嫌いか、カッコイイと思うか思わないかの話じゃなくて、そのもう一歩先にある「どんな理由で」「どう見せることを意図して」「どういう手法で」という事柄に興味がある。
 言ってみれば、舞台演劇を見て「面白かった」小説を読んで「感動した」だけでは満足できず、さらに文芸評論にまで手を広げてその解釈まで楽しまなければ気が済まないようなものだ。この性癖、学生時代に戯曲研究なんてものを下手に齧ったことも影響しているのかも知れない。

 世に自動車をネタにした出版物やウェブページは数多あるけれども、残念ながら僕のような偏愛的な好奇心を十分に満足させてくれるものは非常に少ない。その少ないうちの一つが(事実上)なくなってしまった。無念としか言いようがない。
 レスポンスjpが、エンリコ・フミアの記事を時々載せているけれど、carviewも本職の自動車デザイナーを使って、ズケズケ歯に衣着せぬ(メーカーが時には眉をしかめるような)デザイン批評をやってくれないだろうか。…それがしづらい「大人の事情」も分かるんだけども。
Posted at 2005/09/05 18:14:44 | コメント(3) | トラックバック(1) | 芸能・文化 | 日記

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「フェアレデーって本当に呼ばれてたの? http://cvw.jp/b/9433/47108671/
何シテル?   07/24 21:51
曲面の綺麗な旧い車が好き、エレガンスのある車が好き。そんなこんなでユーノス500に乗りつづけ、もう……何年だ?  気がつけば屋根のない車まで併有。いつまで乗り...
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