惰眠のブログ一覧

夕べ、食事の後どうにもこうにも眠くて横になったところそのまま寝入ってしまい、気づいたら午前3時半だった。昨日の帰りしな満月がとても綺麗だったことを思い出し、写真家・石川賢治の真似事で「月光浴」を洒落込もうと未明の街にドライブに出た。

都市部でしか生活した経験のない人には実感が涌かないかもしれないが、晴れた夜の満月の明るさと言うのは相当なもので、地面にくっきりと自分の影が映るほど。「月のない晩は（闇討ちに）気をつけろよ！」などの捨て台詞があるのもむべなるかな。今だから白状するが、北関東某県で暮らしていた頃には、街灯一つない農業道路で、試しに全ての照明を消して月明かりだけを頼りに運転してみたこともある。目が慣れさえすれば、まずまず問題なく運転できた。

しかし、光害とまで言われる都内のこと、月明かりの感動的なまでな明るさを満喫するには、街灯だの広告灯だのが余りにも邪魔である。本当ならば東伊豆とか山中湖あたりまで足を伸ばしたかったのだが日の出まで幾らも時間が残されておらず、今回は近場で妥協することにした。

問題は、サイバーショットが最大8秒の露光しかできないことだ。以前35ミリフィルムでやったときは、短くても10数秒、時には20秒30秒の場合もあっただけに、写るのかどうかがまず心配になる。ピントが自動ではあわせられないことと、液晶モニターでは被写体が視認できないことは判っていたのでマニュアルで焦点を合わせ、レイアウト決めのために何枚も試し撮りして、ようやく許容範囲の1枚が撮れた（写真）。

しかし、やはり露光8秒では暗い。35ミリフィルムなら、焼付け時間次第では日中に撮影したのではないかと思わせるほどの仕上がりになるのだから、これはかなり不満だ。次にチャンスがあったら、しばらく出番のなかった一眼レフを持ち出してリターンマッチしたいと思う。