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2006年10月01日 イイね!

エセ科学は許さない~COSMOS第3夜「宇宙の調和」~

エセ科学は許さない~COSMOS第3夜「宇宙の調和」~「調和」といってもアコードじゃなくてハーモニーのほうなのだけれど、この回のセーガン博士はのっけから攻撃的である。槍玉に挙げられたのは占星術。
 まあ天文学は元々、占星術にルーツを持つものだから科学者が力を込めて「非・科学」からの訣別を力説するのも分かる話ではあるが、セーガン博士が後年エセ科学の危険性を読本を上梓したことを知っている目で見ると、ちょっと微笑ましかったりもする。

 それは兎も角として、今回語られるのは、科学としての「天文学の誕生」だ。主人公はヨハネス・ケプラー。最初の回でセーガン博士は「ヨーロッパにおける天文学は、それより2000年も前のアレキサンドリアで知られていた知見の『再発見』に過ぎない」と話したが、どうしてどうして。

 大いなる主の作りたもうたこの世界の真理は、幾何学的に最も簡潔で美しいはずであるというのが当時の常識だ。その「常識」ゆえに惑星の軌道を真円であるとして算出した理論値と、ティコ・ブラーヘから得た観測値との間に存在するわずか8分角(60分の8度)ズレがあるのを観測誤差であると切り捨てられなかった彼は、ついに天文学と数学、物理学を結びつけた。現代の天文学(天文物理学)は、すべてここに端を発する。

 現代の目から見れば明らかに誤りである仮説を証明するために全身全霊を傾け、いかなる弾みによるものか、ついに正しい解に辿り着くさまは爽快であり、また痛ましくもある。

 ケプラーは、いつの日にか人類が月の地に降り立つことを夢想し、その空想を書物に著した。1600年代の前半のことだ。月旅行者の目に映る、月の地平線から昇る地球の姿が描かれているという。ケプラーの「空想科学小説」から300有余年、人類はその後継を現実のものとする。思うに、科学者と言うのは本質的にロマンチストなのだろう。
Posted at 2006/10/02 16:23:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | 芸能・文化 | 日記

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