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2008年04月25日 イイね!

ピニンファリナ、インドへ進出

ピニンファリナ、インドへ進出時代だなぁと言うか、つくづく自動車産業ってヤツは市場を食いつぶして回るものなんだなぁと言うか、ちょっと複雑な気持ちにさせられるのがitaliaspeed.comに紹介されていたピニンファリナのインド進出の記事だ。

 記事を斜め読みにしたところでは、どうやらピニンファリナは2008年中にインドのプネー(Pune)と言うところに調査研究センターを設置して、ジャガーやランドローバーを買い取ったタタ・モーターズと共同で事業を行うらしい。で、どうも、マイナーな(=量産の見込めない)需要にも対応するとかなんとか、そういう感じの展開をするようだ。

 ちょいとプネー(プネ)がどんなところか調べてみたら、ムンバイの南170キロにある学術都市で、別名『東のシリコンバレー』なんて呼び名もあるらしい。インドのことはよく知らないが、まぁ言ってみれば「躍進するインド」の、最先端を行く都市と言う感じなのだろう。
 
 自動車産業の「パワー・センター」が、昔の言い方でいう『西側先進工業国』から、どんどん『第三世界』にシフトしているのを象徴する一つの事例だと思うけど、その……後発地域での自動車産業の振興と言うのは、この地球温暖化がどうとかかまびすしい時代にあって、冒頭に書いた「市場を食いつぶす」と言う以上に、なんだか「環境を食いつぶし」て生き延びようとしているような、そんな感じが拭えない。

 あと、しみじみ思ったのは「そっか。自動車産業に適した『生育環境』って、日本の歴史で言えば1960~90年代初頭くらいまでの社会状況なんだ。それ以上進んじゃったところでは(労賃なんかの問題もあって)元気に生き延びてくのは難しくなって来るんだ」ってこと。
 ピラミッド構造の頂点に位置する最終アッセンブリー・メーカーが地場で成り立つには、その裾野にあたる数多の部品産業や材料産業が育成されていることが必要で、だから民族資本の自動車産業は先進工業国のシンボル的な意味合いがあったわけだけども、その「適正生育環境」なんかを考えてみると、これからは先進工業国のシンボルと言うよりは、鉱工業経済が成長期にあることの証、そしてそういう期間を経験したことの残滓みたいに思えてくるから面白い。

 願わくは、新天地に拠点をシフトしていく自動車産業が、これ以上環境を食い荒らしませんように。最初からその部分に関しては、現在の「行き詰まりが見える」先進工業国水準を前提にしてくれますように。
Posted at 2008/04/25 15:36:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | 海外の車 | 日記

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