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2009年06月01日 イイね!

“帝国”の終焉

“帝国”の終焉創業100年の老舗、GMがとうとう経営破綻した。かつての日本国有鉄道のように、不採算部門と債務など「悪い部分」だけを一まとめにした“旧GM”と、シボレーやキャデラックなど「優良な部分」だけをつまみ食いにした“新生GM”とに切り分けて、会社再建と事業継続――されるのは“新生”だけだが――を図るのだという。国鉄の例を引いて皮肉だな、と思うのは、同じ会社分割でもJNRからJRへの移行は「民営化」であるのに対し、今度のGMのケースは事実上の「国有化」だと言うこと。

 以前から職場の仲間内なんかでこの話題をするとき、僕は冗談半分本気半分で「イタリアが昔やったみたいに、アメリカもIRI(産業復興公社)方式を採用するしかないンと違うかねぇ~」などと言ってたものだが、それとは多少違うにせよ結局「国有化」したことには「やっぱり」半分「ホントかよ」半分の複雑な感じがする。
 アメリカと言えば「社会主義っぽい」ことが大嫌いなお国柄。国民の健康保健とかも国の財布でやるなんて「社会主義っぽい」ことはダメだと猛反発を受け、かつてヒラリー・クリントン上院議員(当時)は大いに挫折したのである。その国で、製造業の企業を国の管理下に置くなんて、背に腹は換えられないというのか、そこまで切羽詰っているというのか……少なからずビックリだ。

 ところで、破綻にいたるまでの報道を見ていて思ったのだが、どうも全米自動車労組(UAW)が悪玉扱いされ過ぎている気がする。確かに、GMの財務内容を悪化させた大きな要因の一つに、GMが雇用した労働者との間に締約した労働協約が重荷になっていたと言うことはあるだろう。
 だけれども、だ。GMとUAWの間に結ばれた労働協約は、僕ら労働者一般から見れば羨望の対象でありこそすれ、非難すべきものでは全くない。あんなに手厚く「会社で働く人」を守ってくれるとはGMってなんとすばらしい企業だったんだろう、と滅亡してしまった“帝国”の残影に、尽きせぬ哀悼を。まぁ半分以上皮肉だが。

 しかしながら、このGMの「手厚さ」は一方で、国がそれだけのものを公的保障でやらないもんだから、一企業が仕方なく(かどうか知らんけど)肩代わりさせられていたという面もあるんだと、僕は思っている。
Posted at 2009/06/15 00:00:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | 海外の車 | 日記

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