パーツレビュー
10年ほど前に入手した
エーモンのロードノイズ低減プレートですが
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運転席側のレカロベースフレーム取り付けボルトに挟み込んで固定していました。
そこまで劇的な変化は感じられずなんとなくマイルドに?、といったところが正直な感想でした。
で、最近お店でこのパーツを見ないなと思っていたら、材料となる制振合金そのものの生産が終了してしまったため、それに伴いこのプレートも終売となっていたようです。結果、ネットなんかではとても性能に見合うとは思えないようなプレミア価格で売られていたり。
ただ、探してみると代替となる別の制振合金ワッシャーがあるようで、モノは試しに購入してみることにしました。
見た目は異なりますが、合金の基となる金属の比率は同一のようです。
色々とネタを考えた結果、何種類かのサイズを揃えてみました。M5からM14までラインナップされており、厚みもそれぞれ1ミリか2ミリを選択することができます。
まずは、先日取り付けた
リアパフォーマンスダンパー、取り付け時、ここのストラットボルトにM10サイズ2ミリ厚の制振ワッシャーを1枚挟みました。反対側のストラットボルトにも同様に1枚挟んでいます。
このままだとパフォーマンスダンパーとワッシャーの厚みで締め込み可能なネジ山が減ってしまうので、純正とは別のナットを用意しました。
こちら。スバル純正のフランジナットです。主に軽自動車の足回りに使用されているものを流用しました。
右が120系カローラ純正。比較するとサイズの違いは一目瞭然です。120系純正はナット高が16ミリなのに対し、スバル純正は10.5ミリと2/3程の高さに。フランジ径はスバル純正のほうがほんのちょっぴりですが広めです。
ナット高は低くなる代わりに、スリーロックナットというゆるみ止め機構が備わっており、ネジ山の締め込み量が減った分はゆるみ止め機構で取り付け強度を補ってくれるかと思います。
その分重量も軽くなり、120系純正の約半分の11.3グラムと、リア4か所を合わせれば50グラムの軽量化に?まあ、パフォーマンスダンパーを載せているので、差し引きすると論外ですが(笑)
パフォーマンスダンパーのブラケットは4ミリ厚、ワッシャーは2ミリで計6ミリの厚みが増しましたが、ナット高は5.5ミリ低くなったので差し引き0.5ミリネジ山が減ることに。これぐらいであれば十分許容範囲です。
ナット締め付け後の状態、計算通り全く問題ない仕上がりになりました。
リアだけでなく、フロントにもワッシャーを挟み込んでみます。が、その前に
塗膜の劣化や錆が目立ってきたフロントパフォーマンスダンパーのブラケットを
バラして表面を整えてからシャシーブラックで適当に再塗装しました。はじめは色付けも考えましたが、荒れた表面の鋳鉄ブラケットなのでそこまではいいかと思い、黒で無難に仕上げました。
折角バラしたので、取り付けボルトナットも新品に交換してみます。ナットは品番設定されていましたが
ここのボルトは単品で品番設定がされていません。探せば見つかるだろう、ということで意地になって調べ倒した結果
無事見つかりました(笑) ランクルプラドのロアアームとショックを繋ぐ部分に使用するボルトのようです。
フロントパフォーマンスダンパーのお色直し?も完了したところで、制振ワッシャーを組み合わせながら取り付けていきます。
まずは
ストラットのボルトにM8の1ミリ厚の制振ワッシャーを3枚重ねで載せていきます。ワッシャー径よりもブラケットの窪みの径のほうが大きいため、とくに干渉することなく嵌りました。
加えて
両サイドのパフォーマンスダンパー取り付けボルトにもM14の1ミリ厚ワッシャーを両側に挟み込みます。
さらに
先ほどのボルト固定部にも両側にM14の1ミリ厚ワッシャーを挟みました。こちらもネジ山は問題なく確保できています。
あとは、パフォーマンスダンパーをストラットにナット締めて固定しますが、ここでも
スバル純正ナットの出番です。こちらはインプレッサやレガシィなどのフロントストラットの固定に使用されているフランジナットで、リアに使用したものと同様のゆるみ止め機構が備わっています。
こちらも120系純正と比較して、ナット高は約5.5ミリ低く、重量も約半分の6.3グラムとなっています。
両者の比較、おまけで右側に86/BRZ純正ナットも右端に並べてみました。
スバル純正の足回り用ナットはセルフロックナットが多く設定されていましたが、BRZのストラット用は通常のナットになっていたりしています。設計思想の変化なんかもあるんでしょうかねぇ。
今回はセルフロックナットの方を用いて
フロントパフォーマンスダンパーを固定しました。もともと、120系純正ナットでも不足なく締め込むことができていたので、スバル純正ナットの流用だとネジ山が余り過ぎる?
ひとまずフロントも取付完了。ガタもなく問題はなさそうです。
インプレに軽く下道と首都高を流してみましたが、劇的な変化ではないものの、小さな段差を乗り越えたときや振動などは多少マイルドになった印象を受けました。
ステアリングを切った時の応答性などはスポイルされていないので、少なくとも悪い方向にはいっていないかなと思います。これと車高調の衰力調整をより煮詰めればもうすこし乗り心地もよくなるかな~と。
今回の取り付けはひとまず成功だったかなと思います。制振合金ワッシャーは足回り以外にもスピーカー取り付けなどに活用できるようなので、そちらも今後考えてみようかと。
画像の下のほうに見慣れぬパーツが装着されていますが、こちらは別ブログにて…