伊丹空港の北側にある「エア・フロント・オアシス下河原」に撮影実習で出掛けてきました。伊丹空港の撮影で人気スポットの千里川土手の反対側に位置する場所となります。
ここは昔営業中に昼寝に来た覚えはありますが、ここの緑地の中に入ったのははじめてでした。駐車場も少なく早い時間に閉まりますので、撮影に来られる方はJR北伊丹から徒歩で来られる方が多いそうです。(私は家から近いのでカミさんに送り迎えしてもらいました。)
先生からは下記のようにアドバイスがありました。
・30分に1回はJAL、ANAの大きい飛行機が来ます。
・公園の手前と奥に2種類の滑走路があります。
・猪名川沿いに少し歩くと大きな滑走路の北側にも行けます。
・ISO感度はAUTO、RAWではWBもオートでOKです。
・AFはAI-SERVO or SERVO、全点測距にする。
・タイミングが大事なのでシャッターボタンAFにしたほうがよい。
・流し撮りではないのでSSは1/1,000にセットする。
・夕方以降、機体の陰影をつけるにはマイナス補正が必要。
今回は既に講座も終わっているので、その際に教えていただいたポイントも追加しておきます。
・時間帯、光を感じさせる撮り方を心がける。
・ビル群に機体を重ねると上に空間が空くのでビルの上に飛行機を置いて構図をつくる。
・空に間が空くよりは地面を入れたフレーミングにする。
・金属、鉄の質感描写にはモノクロ表現もよい。
・テーマを持って撮るよりまず撮ってみてテーマを考える。
・上空の飛行機の場合、背景が空白だと単調に見える。露出アンダーにすると雰囲気がでる。
・薄暮のイメージはWBを白色蛍光灯にしてみると良い。
・飛行機の機体に露出を合わせることで、立体感が出る。
今回はEOS80Dに100-400望遠、最後の飛行機の光跡はEOS Rに16-35広角で撮りました。(80Dは娘のカメラなので今回も借りてます)
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これは手前の滑走路です。奥に見えるビル群は大阪市内です。
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これが奥の滑走路です。換算640mmの望遠でこのくらいの大きさになります。
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右奥に見えるのが外国人観光客の方々に人気の梅田スカイビルです。
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ついつい飛行機に合わせてレンズを動かしちゃうんで、ようやくイメージしてたビル群をバックに飛びたつ飛行機が撮れました。これは提出した1/5枚目です。「いい作品ですね」の評価で添削はコントラスト+1でした。
よくプロペラ機撮影はプロペラが回っていないと~と言われるそうですが、向かってくる飛行機はSSを遅くするとブレてしまうので難しいそうです。
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露出を-1で機体の鉄板の継ぎ目とかを意識して撮ってみました。
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東京五輪のイラスト機。着陸後くるりと回転して機体に光が反射する瞬間を狙いました。
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2本の滑走路に同時に飛行機が並んだ瞬間です。夕刻の斜光に羽根が照らされている雰囲気を出すため露出はアンダーで撮っています。
こちらが2/5枚目の提出作品で、今回のベスト評価をいただきました。添削なしです。
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USJのミニオンのイラスト機です。イラストに露出を合わさず、斜光で2つのエンジンの輪が光るのをポイントにしてみました。
他の方が同じ写真を提出されてましたが、先生の添削でこんな感じに仕上げられてましたのでこれで正解だったのだと思います。
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撮るタイミングで車輪が収納されてからになることもあります。お腹を撮ったのもたくさんあるのですが、機首に斜光が当たっている方がいいかなぁ…と。
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18時前なのに明るいですね。
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これが3/5枚めの提出写真。IBEX機なので紺とピンクなのですが羽根の先が光るようマイナス補正でコントラストを+1しています。こちらも特に添削は無しで「複数の飛行機で混雑している雰囲気がよく出てますね」とコメントをいただきました。
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こちらはANAの五輪イラスト機。曇って光が当たらないとスマホで撮ったのと変わらないですね。
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猪名川沿いの大きい滑走路の前面に移動。ここは真正面には電線と高いフェンスがあるので少し斜め右から撮っています。構図としては千里川の着陸の逆なのですが離陸のほうがスピードが速いんですね。難しかったです。
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離陸したらすぐ後ろを振り返って上昇していく飛行機を撮ります。伊丹空港は一旦上がって上でくるりと左旋回するので斜めになった機体と空が美しいです。
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雲に露出を合わせて機体をシルエットにしてみました。
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後ろのターミナルの上に展望デッキが見えます。「昔はもう少し右側まで入れたんじゃないかなぁ」と先生がおっしゃってました。リニューアル後行ってないのでまた行きたいです。
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機体にオレンジの斜光がキラリと光った瞬間。もう少し光が強かったらなぁなんて思います。左の飛行機と重ならないでよかったです。
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これもJALの東京五輪イラスト機だけどシルエットにしちゃった。
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19時を過ぎると一気に暗くなってきてISO感度も3200まで上がってきました。
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これが4/5枚目の提出写真。提出したのは色温度を10,000まで上げて真っ赤にしてましたが、「やりすぎましたね~」とのコメントで7,000まで下げました。先生に添削いただいて空が青みがあるほうが雲の赤さが引き立ちますね。
この写真の後はISOはオートで対応できる範囲を超える暗さとなり、ノイズだらけor被写体ブレの写真ばかりでした。
そして撮影実習は終了して解散しましたが…。
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私は実習前に先生に聞いていた飛行機の光跡の写真を撮ってみたいと思い、迎えに来ていたカミさんに待ってもらってチャレンジしてました。
飛行機が離陸するポイントがわからず1枚目はこんな感じ…(汗)。
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カミさんに申し訳ないなぁと思いながら次の飛行機が最後と思ってさらに待って、ようやく撮ったのがこの1枚。5/5枚目の提出写真です。
飛行機の通過時間もわからず25秒でセットしたのですが15秒くらいでよかったかも。慌ててリモートスイッチを使わなかったのでバックの風景がブレてますけど、それでも初めてだときれいだなぁと満足しちゃいます。先生にもチャレンジを褒めていただきました。またこれで撮りに行きたいかも♪
他の実習クラスの方もこの光跡写真を撮った方はおられなかったそうで、先生からも「では明日また撮りに行ってください!(^^)」とハッパを掛けられました。
今回は約1,000枚強くらい撮ってたんですけど、最初の自分のセレクトの時点で21枚しか☆印をつけてなかったという難しい撮影スポットでした。EOS80DのAFとSERVOの被写体追従は素晴らしくて9割方ジャスピンだったのですが、離着陸の前後と機体のカタログ風写真は自己評価でボツでした。講座での先生もそのあたりはやはり同じことを仰っておられました。私の提出した写真はやりすぎの1枚以外はほぼ添削なしという上々の結果でした♪
伊丹は千里川やスカイパークは有名なのにエアフロントオアシス下河原は知らない方も多いみたいなので、みんカラでも今回の構図は珍しいかもですね。また家から近いのでもう少し涼しくなってから行ってみたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございますm(_ _)m