撮影実習で大阪国際空港の飛行機撮影。撮影スポットは伊丹スカイパークに行ってきました。
この日の集合は16時。夕景~夜景の撮影となります。この日は気温1度前後と低くて、おまけに屋外で約2時間以上立ちっぱなし。最後にはみんなガタガタ震えてました。私は寒がりなのでユニクロの超極暖に4層暖パン、モンベルの-10度対応のローガンダウンパーカにロープロの撮影手袋で完璧に防寒してましたので何とか大丈夫でした。
先生の師匠、故高田誠三先生の教え「暑いときには暑いとこで撮る。寒いときには寒いとこで撮る。」を孫弟子の私達も実践しているわけです。
先生の撮影アドバイスは下記のとおりです。今回は長めです。
カメラのセッティング~流し撮り
・撮影モードはシャッター優先(TV)FVモードでもOK
1/60秒→1/30秒→1/15秒・・・
・動きを止めるには1/1000秒以上、暗くなると難しくなる
・ISOはオート
・AFモードは動体予測(SERVO・AI SERVO)
・連続撮影
・測距選択は自動
・ホワイトバランスはオートもしくは曇り、日陰。夜はオート
・ファインダー内の撮影枚数に注意!バッファメモリの限界
・アクセスランプに注意!カメラの電源を切ったりバッテリを抜かない
1.被写体を止める位置を、自分の中ではっきりイメージする。
2.設定したシャッター速度を意識する。
3.シャッターを切る前に半押しのまま被写体を追いかける。
4.転回の時に軸がブレないことと、カメラの水平を意識する。
5,被写体が来たらスピードを合わせ、やさしくシャッターを切る。
6,被写体が行き過ぎた後、ファインダー内で見送る。
・流し撮りがメインとなります。
・夕陽を絡めたり夕陽が反射する機体を撮るのもいいです。
・ほぼ望遠レンズを使います。
・背景を大きく入れると流し撮りの効果がなくなります。
・真正面で撮ると流し撮り効果が大きくなります
・シャッター半押しにAF-ONを割り当ててください。
・三脚は自由雲台の根本を緩めて回転させるようにします。
・結構寒いので気をつけてください。
・飛行機の機体の反射を撮るにはマイナス補正する。
・飛行機は全体を撮らなくてイイです。一部のほうが流し撮りの効果が出ます。
・フイルターは使わなくていいです。
・流し撮りは着陸がカンタン。離陸は難しいです。
11月に東京国際空港での流し撮り撮影はうまく撮れなくて悔しい思いをしてましたので、今回はリベンジのつもりで頑張りました。羽田では1,500枚撮って合焦してたのが160枚でしたが、今回は1,100枚撮って330枚撮れてました。その中から20数枚公開したいと思います。
私はみんカラで写真を載せる時あえてEXIF(撮影情報)は残してます。機材名は載せるのにEXIFは消してる人が多いんですけどね(笑)。EXIFビューワーが無い方のために今回は撮影情報も記載します。
2. 離陸はめっちゃ速いのでファインダー内に捉えるのが難しいです。
F5.6 1/2000 ISO320
3. 前輪が浮いてますでしょ。離陸の瞬間です。操縦士の影も見えてますね。
F6.3 1/2000 ISO2000
4. 陽が傾いて雲がオレンジ色になってきました。
F5.6 1/2000 ISO640
5. 着陸を1/15秒で流し撮り開始!大きい機体は部分的に撮るという先生のアドバイスを実践してみました。確かにめっちゃ流れる。
F13 1/15 ISO100
6. 同じ1/15秒ですが拡大しないと動いてる感じが伝わらないですね。
F14 1/15 ISO100
7. 小さい機体だと背景が流れますね。背景の選び方にも注意です。
F10 1/15 ISO100
8. 空がピンク色になってきましたね。ホワイトバランスが難しくて現像の際にクリックホワイトバランスで自然になるようにしています。
F13 1/15 ISO100
9. 伊丹は背景があるので流し撮りが「映える」とプロ航空写真家は仰るそうです。ワタシ的には今回この緑と青の幾何学的模様の背景が気に入りました。
F9 1/15 ISO100
10. 1/30秒なんですけどスピード感がでてくれました。
F6.3 1/30 ISO200
11. 似たような写真ですがこっちのほうがより立体感が出てくれてますね。
F6.3 1/30 ISO160
12. なかなかいい感じです!構図も決まりました♪
F5.6 1/30 ISO250
13. 離陸でこれだけ流し撮りが決まるとうれしいです。
F5.6 1/30 ISO250
14. 大型機はこのくらい切り取ると流れてる感じがでますね。難しいですけど。
F6.3 1/30 ISO320
15. このちっちゃいの、なかなかピントが来ない。でもめっちゃスピード感!
F6.3 1/15 ISO320
16. この構図、3枚目ですね。好きなのかも。
F5.6 1/15 ISO200
17. 大型機の離陸は速いので、機体全体を高速シャッターで止めてみた。
F5 1/500 ISO8000
18. 夕陽を浴びて飛び立つ感じがいいですね。
F5.6 1/400 ISO12800
19. ユニバーサルジャパン柄の飛行機。何とか撮れてよかった。
F6.3 1/15 ISO5000
20. 1/10秒!よくピントが合ってくれました!
F5 1/10 ISO3200
21. あんまり流れてないけど787はカッコいいから選びました。
F4.5 1/15 ISO12800
22. 日が落ちて真っ暗になってきました。背景の光の流れがあるところで構図をつくっています。点々のツブツブが長いということはスローシャッターの効果です。
F6.3 1/15 ISO6400
23. 飛行機が真っ黒なのに奇跡的にピントが合ってくれました!影絵みたいで面白い。この写真は次回先生に講評してもらおうと思います。
F5.6 1/15 ISO8000
24. もう真っ暗でピントも合わなくなってきました。ISOも40000とMAX!
F4.5 1/60 ISO40000
25.これが18時11分。あんまり飛んでこなくなったので最後の写真になりました。この暗さになると、肉眼だとほぼ真っ暗です。
F5 1/60 ISO32000
前回、羽田でEOS Rの限界を感じてたのですが、先生のご指導でまだまだこのくらいは撮れるということがわかりました。やっぱり機材より技術が大事ですね。あとやっぱり地元伊丹スカイパークは飛行機が近くていいです。
解散前に、先生の2023年の作品カレンダーをいただきました(有償)。私もいつかは先生と上高地を同行して作品を撮れるくらいになりたいものです。
撮影機材
EOS R
EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
マンフロット055プロカーボン三脚
年内のブログはおそらくこれが最後になると思います。今年1年お世話になりました。最後までご覧いただき有難うございます!
Merry Christmas! 良いお年を!