姫、虐待される。

これは土曜日のこと。




ひさしぶりに姫とおでかけだ。

前日の晩から咳がコンコンの姫を空耳男優似先生の病院に連れていく役目を仰せつかった執事。さっそうと銀の愛馬に乗せると元気にピースサインする姫。

そう、行きは涼しくて良かったのだ。しかし・・・



空耳先生の診察と投薬が終わった帰り、午前中とはいえ炎天下に放置されたロードスターは過酷な環境に変化していた。

走り出して5分。執事にとってはエアコンが効かないのが普通なんだけれど、ふと姫を見るとあまりの暑さに一点を見つめつつ玉の汗が噴き出しているではないか。




焦った^^;

当然ながら虐待の瞬間の写真を撮る余裕はなく、速攻で水分を与えつつミニタオルで噴き出した汗をぬぐう。




１０分後。

若干だがエアコンが効いてきた。ジュースもひとしきり飲んで姫に笑顔がもどってきた。いや危なかった。あぶなく姫を干からびさせるところだった。




少し早いがお昼としよう。

うちまであと１０分だけれど、エアコンの風が多少冷たくなったように感じるのはロードスターに慣れ切った執事だからであって、姫にとって苦行には違いない。

と言うわけで、姫ご所望のオサカナをご用意。食が細い姫も酢飯とオサカナのハーモニーにはご満悦な様子である。




ねんのためここでも水分補給だ。

なんとかよみがえった姫ではあったけれど、あと１０分苦行を与えるのは忍びないという事で嫁にＳＯＳを打診。銀の愛馬との遠乗りはここまでとなった。


うーん。

やっぱりロードスターのエアコンは手を入れた方が正解かな。そんなわけでこのお話の続きは整備手帳に続くのだった。