2月3日、オートランド作手(ALT)に行ってきました。
帰りの渋滞に巻きこまれるのがイヤなので、9時からの2Hコースです。
はじめに。
今回いちばん勉強になったことは、タイムの出し方や車の操作方法以上に、サーキット走行での安全面での配慮のし方やマナーを事細かにレッスン講師のOさんに教わったことです。
1セット目(9時~)は2台しか走行していなかったので問題はなかったのですが、2セット目(10時~)になって台数が増えると、自分が一歩間違えば的なことをチョコチョコとやらかすので、その度にピットインして、その行為をしてはいけない理由をコース図を使って説明してくれました。
自分はジムカーナで1台の走行に慣れすぎて、サーキット走行、それも「ミニ」だからといって油断、ナメていました。
はじめて清里でジムカーナをした時と同じ心持ちでした、猛省です。
サーキットでは他人を巻きこむ可能性が大きいので、最悪の事態を引き起こす前にOさんに窘めてもらい、本当に良かったと思います。
本題。
ALTに着くと、この時期恒例の路面の凍結を溶かすバーナーの音が聞こえてきます。
にしても、寒い。
でも、この日は朝から快晴で、前回の大みそかに比べれば太陽が見えているだけでも、気分的にはだいぶ暖かい感じがしました。
9時前に5、6台パドックに集まっていましたが、9時からの走行車両は、自分をふくめて2台だけのほぼ貸切状態でした。
ジムカーナを始めた時もそうでしたが、一番の上達の近道は「上手い人に教わり、客観的に自分のドライビングを判断してもらう」ことです。
ALTさんでは無料ドライビングレッスンなるもの開催してくれているのでお願いしました。
まずは、路面状況を見ながらウォーミングアップ走行です。
凍結箇所がないのを確認、10週ぐらいタイムアタックをするも、34秒前半が1回出たぐらいで残りは35秒前後でした。
ピットインすると少し遅れて到着していたレッスン講師のOさんがいて、早速同乗レッスン開始です。
はじめのほうにも書きましたが、スキルアップの近道は
「百聞は一同乗にしかず」です。
予習していたネットに乗っているコース攻略や車載動画は、ほとんど役に立ちませんでした。
Oさんも「実際に荷重を感じないとあまり意味がない」と言っていました。
Oさんの助手席に乗っていると、自分のNDのどこのタイヤが一番路面にくっついているかが、すごく良くわかりました。
自分はアンダーを出さないように出さないようにと、コーナリング中はフロントタイヤに全神経を集中していて、リヤタイヤは立ち上がりで踏みすぎないようにぐらいでほぼ無関心でした。
Oさんの車の動きに少しでも近づけるよう、リヤタイヤにも神経を使うように走行を続けていると、しだいにコーナリング中に外側の前から後のタイヤに荷重が移るのがわかるようになってきました。
コノコトをはじめて体感することができました。
他にもOさんに「舵角に注意してみて下さい」と言われたので見てみると、同じコーナーで余裕に拳1コぐらい、Oさんの方が舵角が少なくても曲がるのです。
ラスト10分。
コンスタントに30秒前半で周回できるようになったところでOさんから、「ラスト5分はひとりで行ってみましょう」との言葉が。
出がけに「車の動きが変わるから気をつけて」とOさん。
自分は「そんなに変わるのかなあ?」と思いながらコースイン。
アウトラップからの1コーナから2コーナーへ進入していくとビックリ!車速ものって車が外に逃げずに車幅半分ぐらいインに入っていきます。
「コレなら32秒台はイケる!」とアクセルを多めに踏みこみ上り3コーナーに進入、最もスピードが乗ったところでブレーキを踏んだ瞬間、リアがズズズ~っと流れてしまうと、カウンターという技術を持ち合わせていな自分の車はそのままイン側の土手方向に、慌ててフルブレーキング、土手にフレンチキッスをしてかろうじて停止しました。
Oさんが同乗していた時も、3コーナーで同じことをして同じ状況になったのですが、重かったぶん車の動きが鈍く、事なきを得ていたので油断していました。
平塚での1速ジムカーナの時は、人を乗せても何も感じなかったのですが、ALTでは2速メイン、1コーナーでは3速からの進入ともなるので、人がひとり乗る乗らないでは遠心力がぜんぜん違うことを認識していませんでした。
この日のベストタイムは、自分が33.0秒、Oさんが32.2秒でした。
ウエイトハンデ(+約70kg・同乗)があると、明らかに車の動きにちがいがあることが確認できたので、10kgで+0.1秒まではいかないと思うので、素人予測0.05秒として、ノーハンデの場合は約-0.4秒とすると、今年の目標の32.5秒切りが見えてきました。
Oさんのタイムからは、最終目標の31秒台が出ることが推測できます。
あらためて
「FRは楽しい!」
と思いました。
楽しくなったのは良かったのですが、「NDに乗って3年半、今までオイラは何をやってきたんだ」と少し落ちこんでしまったのも事実です。
前回は「根性論」の世界だったのでタイムはバラバラ、解決策ナシ、特に1~2コーナは車の動きもよめななかったので恐怖でしかなかったです。
自分でしっかりと意識して車を操作することにより、その周で何が足りなかったのかも気づくようになってきました。
今回Oさんに教わったことは、ひとりや仲間内でなぁなぁで続けていたら絶対に身につかなかった事だと思います。
【教訓】
【遅いのは全くかまわないが、速い人の邪魔にならないように】
タイムを狙いに来ている人は、アウトラップの次の1周にタイムアタックをするので邪魔にならないようにする。
このことはOさんに聞くまで微塵も知りませんでした。
その1周に多くの時間とコストかけてきているわけですから、そのとおりだと思いました。
「ムダに何週もして、操作に慣れたころに出たベストはベストではない」
ダラダラ走行しているので無駄に疲れて集中力は途切れるので、タイムも0.5秒以上平気でバラつきます。
この日はマジアタックはせいぜい2周、そしてクーリングとくり返していると、徐々にタイムが上がっていき、安定もしてきました。
ずっと走行を続けていると、タイヤのおいしいところも過ぎてしまうそうです。
「操作は意識してやる」
Oさんに1セット目でけっこう言われてしまいました。
意味もないところでシフトダウンしたり、ハンドルの切り方、ブレーキングetc.
テキトーに操作をしていると、タイムが遅くても速くても「どうしてそうなったのか?」を理解していないので対処もテキトーになり、結果「ツッコミが甘い」とか、ドライビングテクニックとは無縁の「根性論」になってします。
たくさんの収穫があった日でしたが、いちばん良かったことは
「ボンネットがアクティブしなかったこと」でした。
前回今回と連続でコースアウト、特に今回は土手にタッチまでしています、運が良かっただけですが助かりました。
帰宅途中にこのことに気づいて血の気が引きました。
次回に備えてアクティブは速攻キャンセルしました。
無事に家に帰るまでがモータースポーツです。
気をつけます。
ALT楽しい。