![ジムニー シエラ試乗 ジムニー シエラ試乗](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/044/218/688/44218688/p1m.jpg?ct=3130be6c6613)
スズキの「ジムニー」と「ジムニー シエラ」は、2018年7月に20年ぶりにフルモデルチェンジしました。
メーカーが予期していなかったほどの人気となり、当初は納車まで2年待ちと言われていました。
「ジムニー」が登場したのは1970年4月で、「ジムニー シエラ」の先祖に当たる「ジムニー8」が登場したのは1977年10月ですので、登場から半世紀が経つことになりますが、世界累計販売台数は290万台にもなるそうです。
アストンマーティンは7年前の2013年に創立100周年を迎えましたが、スズキは今年の3月15日に同じく創立100周年を迎えました。
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この100周年のキャッチフレーズが素敵です。
ジムニーに対する個人的な印象は、スキー場で地元の人の頼りになる足として活躍している実力派のクルマで、言わば「本物の道具」というものでした。
今回のフルモデルチェンジでボクシーな本格的なジープスタイルとなり、実力も外見も揃った魅力的なクルマとして、ずっと気になっていました。
そこで、まずはスズキのサイトでカタログを請求して、下調べをしました。
「ジムニー」
「ジムニー シエラ」
その結果、「ジムニー」と「ジムニー シエラ」は、室内長は全く同一で、主な違いは、エンジンとオーバーフェンダー、トレッド、タイヤとホイールのサイズだということがわかりました。
「ジムニー」のエンジンは直列3気筒インタークーラーターボの660ccで64ps、「ジムニー シエラ」は直列4気筒NAの1500ccで102psです。
面白いのはタイヤで、軽自動車の「ジムニー」が16インチなのに対して、普通車の「ジムニー シエラ」が15インチとなっています。
変速機はどちらも5MTと4ATが用意されています。
オーバーフェンダーの付いた外観とエンジン性能、安定性が優れるトレッド幅から、本命は「ジムニー シエラ」となりました。
そして本日、いよいよ試乗に行ってきました。
お邪魔したのは「スズキ アリーナ綱島」で、セールスのT氏にお世話になりました。
ちなみに「ジムニー シエラ」は、現在、10ヶ月の納車待ちだそうです。
スズキのディーラーは、規模が小さいところが多いのですが、「アリーナ綱島」は神奈川県一の規模とのことで、展示車や試乗車が豊富に用意されていて、実物を見て触って乗って選ぶことができます。
「ジムニー シエラ」の試乗車は、グレードが「JC」で、ボディカラーは「目立つ機能」を追求したハイビジビリティーカラーの「キネティックイエロー」、ブラックの2トーンルーフのモデルでした。
走り出してすぐに感じたのは、シャシーのしっかり感と乗り心地の上質感です。軽い車体なのに揺れ方がゆったりしていて、変にヒョコヒョコと上下に揺すられたりすることもありません。
視認性については、ボンネットの前端が見えるので、車幅感覚が掴みやすく安心感があります。
Aピラーが立っていてサイドウィンドウも大きいので斜め前や横の視認性が良く、安全確認がしやすいのも好ましかったです。
新鮮だったのは、ステアリング操作に対する応答性です。
ラックアンドピニオンが当たり前になっている中で、ボール・ナット式が採用されているのですが、ステアリングを切ってもすぐに反応せず、少し遅れて舵が効き始めます。
そのため、まずは真っ直ぐ走らせるのが難しく、車線の間を左右に行ったり来たりしてしまいました。
カーブでは舵の効きが遅れて外側にはみ出しそうになります。
試行錯誤の結果、ステアリングを握る位置を9時15分から8時20分に変えてみたところ、真っ直ぐ走らせることができるようになりました。
カーブでの舵の効きの遅れについては、時間の経過とともに慣れてきたことで解消できました。
ちなみに電動パワステのしつけについては、不自然さがなく不満は感じませんでした。
NAということもあって、加速の仕方は自然で好ましく、ブレーキの効きも素直で扱いやすかったです。
1090Kgと軽量なのに、とてもゆったりした乗り心地で快適なのが印象的でした。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/054/781/182/fced5809ee.jpg?ct=3c83764e740d)
居住性ですが、車内の広さについては、前席も後席も前後左右、足元、頭上空間については全く問題なくゆったりしたスペースが確保されていました。
一方で、シートは必要最低限の快適性は担保されていて、クルマの性格を考えれば不満はありませんが、試乗の後、展示してあった「スイフトスポーツ」のシートのかけ心地がとても快適に感じられたのも事実でした。
「スイフトスポーツ」は国産車で唯一乗ってみたいと思わされる魅力的なホットハッチで、オールマイティさでは「ジムニー シエラ」を凌いでいますが、今、私が買うとしたら「ジムニー シエラ」になると思います。
「ジムニー シエラ」はパートタイム四駆であり、舗装路では二駆を選択して後輪駆動で走ることになります。FFの「スイフトスポーツ」よりもFRの「ジムニーシエラ」に惹かれます。変速機はもちろん5MTを選びます。
「ジムニー シエラ」に乗ると、ゆったりした気分になれて、楽しいクルマ生活が送れる予感がしました。
Posted at 2020/07/26 22:25:00 | |
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