自動車専門誌「カーグラフィック」で「マセラティ MC20」が「CG AWARD 2022」を獲得しました。
タイミングよく「マセラティ目黒」から「MC20」の試乗会の案内をいただいたので、本日、1週間遅れで行ってきました。
「MC20」は「マセラティ コルセ 2020」(コルセは英語のレーシング)の意味だそうで(ワールドプレミアが2020年)、クーペの他にスパイダーの「MC20 Cielo(チェロ)」がありますが、今後、同じデザインとシャシーを使ったEV版の「フォルゴレ」が追加されるところが革新的です。
担当セールスのN氏が前のお客様の応対が終わるのを待つ間に、季節の飲み物の「抹茶カプチーノ」をいただきました。
甘い中に若干の苦味が感じられて美味しかったです。
飲み終わったら早速試乗です。
エアロダイナミクスの最適化により、大袈裟な空力パーツがないため、上品で美しいデザイン
シャシーとボディはダラーラと共同開発したカーボンモノコックです。
乾燥重量は1,470kg
搭載される「ネットゥーノ」エンジンは、3,000cc、90°V6ツインターボで、最高出力630ps/7,500rpm、最大トルク730Nm/3,000rpmを発揮します。
プレチャンバーと呼ばれる副燃焼室があるのが特徴で、F1のテクノロジーが使われているそうです。
トランスミッションは8速DCTで、0-100km/hは2.9秒です。
トランクスペース
コートとリュックを入れるのには十分な大きさでしたが、ゴルフバッグもスーツケースも入りません。
フロントにも収納スペースはありますが、車検証しか入らないとのことでした。
バタフライドア
乗り降りはしやすいですが、開くと横にも上にも幅をとるので、駐車する場所を選ぶと思います。
メーターは液晶。
通常のルームミラーでは後方視界はほとんど確保できないので「デジタル・リアビュー・ミラー」が採用され、エンジンをかけると後方にあるカメラの映像がルームミラーに映し出されるようになっています。
ショールーム前の駐車スペースから車道に降りる時にフロントリップを擦る心配がありますが、「ライドハイト・バリエーター」が装備されていて油圧システムでフロントの車高を50mm高くすることができるので安心です。
車道に出てからはずっと「GTモード」で走りましたので、乗り心地は良好でした。
アクセルを踏み込んだ時のターボラグはゼロではありませんが、痛痒を感じるほどの大きさではありませんでした。
車体が軽く感じます。
試乗コースはほとんど直線しかないため、コーナリングで発揮されるであろうこのクルマの美点は味わうことはできませんでしたが、車線変更でステアリングを切った時の応答性は過敏ではない程度に俊敏で、鼻先の軽さを感じました。
カーボンブレーキが装着されていたので、冷えた状態での制動力がどうかと思いましたが、試乗で流す程度に走っている分には特に問題はありませんでした。
ルームミラーに映るカメラ映像は鮮明で視認性が高かったものの、自車の車体が映り込まないせいか、後続車との距離感を掴むのには慣れが必要だと感じました。
街中を普通に走る分には、乗り心地も良く乗りやすいのですが、車幅が1965mmもあり、試乗車が左ハンドルだったこともあって、大きさを持て余し気味でした(右ハンドルも選べますが、ペダルレイアウトはどうなんでしょう?)。
以前試乗した「GRスープラ」の方がクルマとの一体感を感じられて楽しく走れたような気がします。
ちなみに「MC20」の車両本体価格は2664万円だそうです。
いただいた資料の表紙は「MC20 Cielo」でした。
ボディカラーは9種類
「Grigio」系が3種類
「Bianco」系が2種類
あとは
「Nero」「Blu」「Rosso」「Giallo」が1種類ずつ
試乗が終わってショールームを出たら、駐車スペースにお客様の「ミストラル」が停まってました。
あまりの美しさに見惚れてしまいました。
「マセラティ目黒」のスタッフの皆様、本日はありがとうございました。
(追伸)
担当セールスのN氏に「MC20がカーグラフィックのアワードをとりましたねー」と話したら「そうなんですかー?知りませんでした」との返答。。。
何らかの賞を受賞したら、「MC20は○○賞を受賞しました!」みたいな販促をするものだと思い込んでいたので、いささかビックリしました。
今どきのクルマのセールスってそんな感じなんでしょうか?
それとも「カーグラフィック」のアワードの価値が劣化したんでしょうか?
古くからのクルマ好きとしては、「カーグラフィック」のアワードをとることは、業界ではそれなりに価値があることだと認識してたのですが。。。
Posted at 2023/01/29 17:12:03 | |
トラックバック(0)