今日は、80スープラに乗っている息子のお供で「GR Garage東京三鷹」に行ってきました。
現地では「GRヤリス」の特別内覧会が開催されていました。
受付でアンケートに記入して順番を待ち、自分の順番になると貸切状態で「GRヤリス」を自由に見たり触れたりすることができます。
但し、エンジンをかけることはできないとのことで、ちょっと残念でした。
メカニックのS様が付きっきりで、質問に答えてくださいました。
エクステリア
ボディを横から見た時のデザイン、特に上半分が何かに似ているなーと感じて考えていたら、先代の「ルノーメガーヌRS」に似ていると気がつきました。「ルノーメガーヌRS」を前後にギュッと押し縮めると「GRヤリス」になる感じです。
(参考)ルノーメガーヌRS
インテリア
しっかり身体をホールドしてくれそうなシートが着いていますが、乗り降りに支障をきたすようなこともなく実用性も考慮されていると思いました。
後席にも座ってみましたが、ヘッドクリアランスがギリギリではあるものの、特に無理な姿勢になることもなく、普通に乗れるスペースは確保されていて良いと思いました。
シフトは、シフトゲートがしっかりしていてフニャフニャすることは全くなく、節度感がありながら渋さはなく軽い操作感でとても好ましかったです。
また、運転席からボンネットの見切りが良く、運転しやすいだろうと思いました。
エンジンルーム
1.6ℓ 直列3気筒ターボで最高出力は270psです。
車重は1.2tで四駆です。
プジョーのRCZ Rは直列4気筒1.6ℓターボで270ps、1.35トンでFFでした。
シビックの新型タイプRは、直列4気筒2.0ℓターボで320ps、FFで車重は未発表です。
これらと「GRヤリス」のスペックを比べてみると、車重の軽さと四駆の駆動力を武器としてどれぐらいの走りをしてくれるのかが楽しみです。
トランク
カーペットの下には、バッテリーとインタークーラーを冷やす冷却水のタンクが納められています。
お値段
「GRヤリス」の見学を終えて、いよいよ本命の「GRスープラ」の見学です。
展示されていたのは、3ℓ直列6気筒で最高出力387psの「RZ」と2ℓ直列4気筒で最高出力197psの「SZ」です。2ℓ直列4気筒で最高出力258psの「SZ-R」は展示されていませんでした。
私の本命は、やはり「RZ」です。
エクステリア
V8ヴァンテージとはデザインの系統は違うものの、凝縮感と抑揚のあるエクステリアデザインはとても魅力的です。
ルーフを前後に走る溝のような大胆な凹みは、RCZに通ずるものがありますが、乗員の頭上スペースを確保しながら、ルーフラインを低くする工夫でしょうか。
タイヤはミシュランの「パイロットスーパースポーツ」を履いていて、サイズは、フロント235/35ZR19、リヤ275/35ZR19です。
純正ホイールのデザインがかっこいいです。
インテリア
ボンネットの見切りが良くて、とても運転しやすそうです。
液晶メーターですが、メーター周りのプラスチック部分がちょっと安っぽさを感じさせるので、ひと工夫あると良いかなと思いました。
カラーヘッドアップディスプレイが装備されています。
スープラの見学が終わり、息子の用事が終わるのを待っていたら、メカニックのS様が「息子さんはまだ時間がかかりそうなので、よろしければスープラを試乗しませんか?」と声をかけてくださいました。
まさか試乗できるとは思ってなかったので、喜んでご好意をお受けすることにしました。
エンジンを始動すると、軽やかでありつつ緻密な回転音が聞こえてきて、スポーツモデルであることを感じます。
GRスープラにはMTの設定はなく、全て8速ATなので、パドル操作の方法を詳しく教えていただいてから、試乗をスタートしました。
タコメーターのレッドゾーンは6500回転からです。
スポーツカーなので、DレンジではなくMレンジに固定して、シフトアップ、ダウンを全てパドルで操作することにしました。
アクセルを踏み込むと、軽やかに高回転までエンジンが回り、4500回転以上をキープして走り続けても、振動や騒音で嫌になることはなく、むしろ高まったエンジン音をずっと聞いたまま走りたい気持ちになりました。
エンジン音は重厚ではなく軽やかで、アクセルを踏んだ時の回転の上がり方も滑らか軽やかで、とても気持ち良く走れます。
車重は1530Kgですので、V8ヴァンテージよりもざっと100Kg軽いわけですが、その数値差以上の軽快さを感じました。
スポーツモードにすると、脚はやや硬めになるようですが、乗り心地が悪くなるレベルではありません。低回転域の排気音が野太くなり、アクセルオフした時のミスファイアの音がマフラーから聞こえるようになり、自分はスポーツカーに乗っているんだなと思わせてくれます。
ブレーキの効きはとても自然で、踏力に応じて強弱がコントロールしやすく、制動力自体も十分で安心して踏むことができると思いました。C7コルベットのブレーキと似ている感じでしょうか。
ステアリングは電動パワステでしたが、気になる違和感もなく、思ったラインにクルマを乗せていくことができました。
ウインカーレバーが左側にあるのは、右ハンドルの外国車に乗り慣れた人なら戸惑うことはないでしょう。
全般的な印象ですが、V8ヴァンテージに比べて操作系が軽いこともあって、意のままに操れるような印象を与えてくれるとてもフレンドリーなスポーツカーだなと思いました。
愛車にしたら、とても気軽に軽やかな走りを楽しめそうだなと思う反面、V8ヴァンテージと比べると走りに深みがなくて、飽きやすいかもしれないとも思いました。
やはりMTモデルの追加を期待したいところです。
GR Garageの店内はチューンアップ用のパーツが展示されていました。
スープラのミニカー
実車と同じボディカラーが揃っていて、成約するとオーナーにプレゼントされるそうです。
お土産にスープラのカタログをいただきました。
よく見ないとわかりませんが、表紙の左下に点字のような凹凸で、歴代のスープラが登場した年号が書かれています。
最後の2行は
2019/05 Supra is Back.A90 GR SUPRA debut
2020/04 A91 GR SUPRA release
となっています。
親切に応対してくださったメカニックのY様、GR Garage東京三鷹のスタッフの皆様、ありがとうございました。