写真は昨日と少し違います。
よく見ると風を受けてたなびいている暖簾が違います^_^;
デザイナーの名前がはっきりわかるクルマは良い。
そのデザイナー個人の情熱を強く感じ、受け手側であるそのクルマのオーナーたちがその思いにシンクロし、クルマに対する思い入れが更に深く、そして強くなる。
916 Spiderはピニンファリーナらしい繊細で美しいラインももちろん持っている。しかしそれは誰もが感じる美しさというよりは、ちょっと癖があり、その魅力を理解するのに時間がかかるのかもしれない。そしてその魅力に一度取り憑かれてしまうと、もう魔性さえ含んでいるかのようなその魅力から逃れることはできない。そんな類いの不思議な力を持っているクルマであると思うのです。
歴代スパイダーを並べてみると、どのモデルも個性的で美しい。それらはキープコンセプトという言葉とは全く無縁のものであるということがわかる。これこそがアルファ・スパイダーの魅力であり、先代を超える素晴らしいデザインのオープンカーを作ろうという強い意思を持ったデザイナーたちの熱いパッションなのだ。 尖ったものはその鋭利な先端が心に刺さるのである。そして心に刺さったその棘を抜くことはなかなか難しい。
購入する前はこれほどの毒を持っているクルマだとは思っていなかった。スパイダーの魅力は写真ではなかなか伝わらない。実際自分のものにしてみると、これが想像以上の魔力を持っていたのです。背徳感すら感じてしまうのです。
ビートを失って、ただひたすらに屋根の開くクルマを再びこの手にと思い願って辿り着いた916spider。それは単にオープンカーであるということだけでなく、クルマ自身が纏う不思議なオーラ。フェラーリやマセラティのような強烈でわかりやすいものではないのだけれど、僕の心を捉えて離さない。
何を大袈裟なことを言っているんだ此奴は、と感じる人もいるでしょう。でもこれほど心奪われるクルマと出会うことができたのは本当に幸せなことだと思う。たかがクルマ、されどクルマ。ツーシーターオープンのある生活。スパイダーがあるだけで人生が豊かになる。嘘だと思うなら1度やってみるといい。普段の見慣れた風景が全く違うものに見えるはずだ。このワクワク感は実際に乗ったことのある人間にしかわからない。
Posted at 2017/02/20 19:54:16 | |
トラックバック(0) |
916 Spider | クルマ