トヨタ・オーパについて書かれた記事を見つけました。
トヨタ「オーパ」といえば、1999年の東京モーターショーに参考出品、翌年から発売されたクルマでした。
シャシーなどをはじめ、メカニズムは最終型となるV50系ビスタのものを流用、5ドアハッチバックに仕立てていました。
また、内装も前席に乗った人をメインとする為、フロントシートは明るめのカラーとし、リヤシートは暗めのカラーとしていました。
それから、トヨタでは初となるCVT車を2.0リッター直噴エンジン車(1AZ-FSE型)と組み合わせていたのも特徴でした。
オーパはトヨペット店系列で販売され、当時モデル末期となっていた(同じトヨペット店扱いの)コロナプレミオ(T210系)の後継車種になるとも言われましたが…
これはカローラ店で売られていたナディア(こちらは3列シートの初代イプサムがベース)も同様で、同じくカローラ店扱いで、当時モデル末期だったカムリ(V40系)の後継になるかという話もありましたが、結局ハッチバック車はトランク付きのセダンを買う層とはまた異なっていたワケで、一旦5ナンバーのカムリを日本からは引っ込め、当時「カムリグラシア」(そちらは3ナンバー車)とされていたのをマイナーチェンジで「カムリ」として仕切り直し…つまり海外向けの「カムリ」と日本向けの「カムリ」を統一し、現在に至っています(現在のカムリは同じカローラ店で売られていたかつてのウィンダムも統合した存在になってますが…)。
そしてオーパ登場の翌年となる2001年末にはコロナプレミオとカリーナの後継となる「プレミオ」と「アリオン」がデビュ-、結局オーパの行き場所は無くなってしまいました。
しかし、2003年にデビューした2代目となるプリウスは(初代の)トランク付きセダンから5ドアハッチバックとなり、更に(ハッチバックのまま)3代目となる先代型プリウスでは完全にトヨタの稼ぎ頭になったし、おまけにトランク付きセダンから買い換える人も増えましたから、オーパもデビューが早すぎてキワモノ扱いされてしまっていたのかもしれません。もしくはハイブリッドカーとして登場していたならば…
また、当時としては奇抜に思えるボディデザインにも抵抗を覚える人も多かったかもしれませんね。今はどんなデザインを見ても驚かなくなる程にトヨタデザインが変わってきましたが…
オーパもデビューから2年後の2002年にマイナーチェンジされた際には前・後席の内装色を同じものにしたり、「シティ・パッケージ・ワゴン」と苦し紛れなキャッチコピーとアッサリとコンセプトを変えてしまった事からも、メーカーとしては失敗作と認めたのかもしれないですね。前期型はともかく、後期型になってからは2005年に生産終了するまで特別仕様車でテコ入れする事さえも無かったし…
Posted at 2016/12/30 06:45:38 | |
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