陽気なギャングの日常と襲撃

映画化された「陽気なギャングが地球を回す」の続編です。

この映画のキャスティングが私としては非常に気に入っていて、響野（佐藤浩一）、成瀬（大沢たかお）、久遠（松田翔太）、雪子（鈴木京香）の4人のイメージが焼きついてしまっています。

原作と映画では若干ストーリーが違っているのですが、映画は映画で純粋に楽しめる点で◎なのではないかと思います。先日、伊坂氏原作「アヒルと鴨のコインロッカー」をDVDで観たのですが、あまりに原作を忠実に映像化しているために、原作の小説を読み終えた時に感じた「切なさ」があまり伝わってきませんでした。小説と映画は別物という感覚で作っていく方が良いのではと思うことがあります。

さてさて、この小説は4人組のギャングのそれぞれの日常生活が最終的にリンクする構成で書かれていますが、いつもの伊坂調と比較すると「つながり感」が少しそっけないかなぁという気がします。

「ふ～ん、なるほど」というオチの箇所が目立ち、文句なしに面白いレベルには少し足りない気がしました。