• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2022年02月15日

呼吸をするように

クルマってヤツを他の、例えば時計や服飾のような考え方で買う人間もいるにはいる。
実際「お金をこれだけ使える」というステイタス扱いする人種はそう言うことが出来る。
まあ、そう言う使い方をするためのフェラーリでも、整備チームがワンセットついてくるというサービスをつけてくるようになったので(たしかラ・フェラーリだけだった気もするけれど)「ああ、フェラーリも使い捨てじゃなくなったんだ」と思ったもんだが。

そう、一部の人間は使い捨てだからそう言う真似ができる。
逆の言い方で、そうでなければ考えなければいけないのが整備である。
クルマはほとんどすべてが消耗品。すべてがだ。買ってそのままで乗れる代物じゃあない。

ボディすらそうだ。その交換周期は部品によって異なるだけで。
オイルなら開封後(熱入れ直後から)3ヶ月から半年、タイヤであれば2年程度、バッテリーは通常使用で3年程度、各種ハーネスが15年程度と、その期間の幅も様々ではあるし、10年を超えるボディなどの部品はその時代の材料によって大きく異なる事が多い。

で。何の話かあってことですがね。
中古車を渡り歩いた一番の理由が、そういったものを見極めて整備と称して性能変更を繰り返して、自分が欲しい、好みの状態に仕上げるということを散々ぱら繰り返してきたから、だったからなんですね。
最初に買ったクルマはタイヤ、ホイールにタワーバー程度だったか。
次がモリモリで、本当にボディを残してすべて変えた。エンジンもハーネス・ECUごとスワップして、アームも調整式にした。

で、新車で買ったのがGE8……もちろん、1年で手放したが。
こいつだけは一切触らなかった。いや、触ろうとして間に合わなかった。
今でもあのフィーリングは忘れられない。
新車を、ならしてきちんと育てるというあの感覚が、だ。
足も、エンジンも、ある時点で音や感触が変わるんだ。オイル一つ、銘柄を変更するだけで全く別物に化ける。
あの経験。アレも、結局すべてを交換してすべて確認してきた経験値によるものと思っている。

どんなクルマでも、乗り込んで一周したところでその手応えを考察し、確認するために路面形状を試し、見た目を確認し、アクセルを踏み込み、ステアリングを振る。
その時の挙動変化が自分好みなのか、ペダルタッチはどうか、アクセルレスポンスは。
目を潰れる程度なのか、我慢ならない程度なのか。

ほとんど無意識でそれを考えている。
全身の感覚でそれを捉えようとする。
もう、それは呼吸をするのと全く同じ。説明が難しい。
どんなクルマを買って駆ったとしても、いつか必ずそこには至る。
車高を変えたい、ブレーキを変えたい、パワーがほしい、ステアリングフィールが変わらないか、もっと楽に巡航できないか。

知れば知る程、手を入れたい場所がより深くなる。部品交換じゃない、性能変更、それに伴う整備まで含んだ「改造」だ。
最終的にメンテナンスコストまで考慮して運用コストを考慮するとこまで計算に入れる。

ここまで、ほぼ無意識で行ってしまう。そのうち思考に漏れてきて、四六時中それしか考えなくなる。
ある日からわからないことは考えないように切り替えたのでだいぶ静かになったと思うし、堂々巡りもなくなったけれど、その代わり情報を漁る漁る。
漁り方がまた独特で、基本は実際に触った人間の記録を探す事がほとんどだったりする。
時々ショップのメカがブログ辺りで漏らしてたりするんで、結局そう言うのが主体になってる。
昔はショップで直接話を聞いてたものだ。だのでS660は出た直後位にはデモカーの情報を入手してた。
その時点でS660を買う事はないなと言うのが本音だったりした。ああ、そして今ではHKS位しかまともにイジれないんだなとも解ったりした。
もうユーザーは知っているであろう有名な情報なのだけれどね。

結局は自分で実際にアクセル踏んでみないとわからない。
実際に部品を換えて見ないとわからない。
自分で所有しなければそこまで踏み込む事はできない。

だから買う。自分好みに仕立てる条件は、完全に純正状態に戻せるということ。
自分で触れること。最低限メンテナンスは自分で出来る程度であること。
そして何より、より皮膚感覚に近づくこと。自分(ドライバー)のコントロール下に置き易いこと。
特に最近の新車では電子制御が細部に渡るため、一部はオミットして機械化するなんてのは有り。LSDなんかクスコのMZが基準で、ストリートで使うならイニシャルを下げたRSでも様子見ってのが良いだろう。
機械式は文字通りチューニング出来るし、クスコはO/Hさえ欠かさなければ性能を維持できる。

となれば、交換工数はどうかとか、自分でヤるにはどのくらいものが必要だとか。
ちなみにセット後のLSDの確認方法も、単純に現地で確認する方法も知っている。
工具なし・計測器なしで最小限度理解する方法ってのは、常々必要になることがあったからだ。

だから多分。
私はクルマから降りる事はできない。そんなことをすれば溺れ死んでしまうだろう。
ブログ一覧 | チューニング | クルマ
Posted at 2022/02/15 21:12:36

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

大和魂
バーバンさん

タクミモーターOIL添加剤が当選し ...
「かい」さん

今朝は少し多めに徘徊を😅
S4アンクルさん

ゾロ目
R_35さん

GAZOO 愛車広場 出張取材会 ...
ヒデノリさん

今日のランチは、焼き飯と中華そば
シロだもんさん

この記事へのコメント

コメントはありません。

プロフィール

「帰ってきたセルボ、なんか元気に加速するし音がいい。もしやアタリエンジンかも。」
何シテル?   08/21 23:11
憧れのCR-Xを手放し、そして今、初めて憧れたビートを手にすることが出来ました。 今でも最高はZCエンジンだと信じて疑いません。残念ながら乗っていたのはB16...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
1718 1920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

燃費記録 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/03/28 22:17:46
 
やっぱりDOHCだね! 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/02/19 12:46:36
秋。 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2017/11/26 22:40:49

愛車一覧

アメリカその他 その他 アメリカその他 その他
助手席に括りつける予定。まずは輪行に慣れないとそれも意味はない。 とりあえず走り慣れして ...
ホンダ ビート REBEL (ホンダ ビート)
初の白、初のオープン、初の2シーター、そして初の憧れの車。初めて見て以来、ずーっと憧れて ...
その他 ZERO9 その他 ZERO9
車載可能な、搬送可能なモビリティとして購入。最もパワフルでギリギリ原付の電動キックボード ...
ホンダ フィット RS (ホンダ フィット)
―ようこそ!失速のない世界へ― Rord Sailers 黒いクルマを乗り継いできて、 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation